はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京都国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
http://kouwado.com

紫蘇ジュース

2021-06-29 19:22:53 | 養生

今年も紫蘇ジュースを作りました。

今月に入ってムーちゃん広場で赤紫蘇を見かける度にそろそろ作らないと、と思いつつ気づけば月末。

 

元々紫蘇ジュースを作る習慣はなかったのですが、義父が作る紫蘇ジュースがおいしくて作るようになりました。

ここ3年は赤紫蘇二束に1.8ℓの水・りんご酢・甜菜糖で作っています。

食養生では、食材はなるべく住んでいる土地ものを摂ることが大切とされています。国分寺は農家さんの直売所が多く、新鮮な野菜を手に入れやすいのでとても助かっています。
 

煮詰めるのに時間がかかりますが、長く保存するために今回も濃縮タイプにしました。
 
ツバメと柳がデザインされているグラスに注いでみました。

中身が減るとぐらずの裏側のツバメが見えてきます。少しずつ飲むのが楽しくなるグラスです。


紫蘇は生薬として乾燥した状態のものが使用されます。
葉は風邪症状に、茎は消化機能の改善に、種は咳やむくみに良いとされています。
殺菌・解毒の作用もあるため、お刺身など海鮮食品に添えられているのをよく見かけますね。
中国では生の状態で摂取することがあまりないようですが、日本では大葉として火を通さずに口にする機会が多いかもしれません。
香りが良いので、こうしてジュースにして飲むのも刺身のつまとして食べるのも、それぞれの趣で楽しめるのがいいなと思います。
 
梅雨明けまでもう少し。最近湿度の影響で倦怠感が強く出たり、頭痛が頻繁に起きたり、お腹がゆるくなったりしている患者さんが多いです。
紫蘇も含めていろいろな旬の食材をバランス良く摂って、適度に汗をかく運動をし、体調を改善していきたいですね。
 
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梅雨の晴れ間と夏野菜を楽しむ休日

2021-06-20 19:13:02 | 日記

梅雨の晴れ間が見られた日曜日。

国分寺市内で買い物を済ませながらのんびり過ごしました。

 
殿ヶ谷戸庭園は外側から見ても良い眺めを楽しめる場所があります。
10年前、最初に治療院を開いた場所がこのすぐ近くだったので、久しぶりにゆっくり眺めていたら懐かしい気持ちになりました。
 
 
不動橋付近の木々もどんどん色濃くなっています。
 
すぐ近くの駐車場の水溜りで、雀が水浴びをしていました。
分かりづらい写真ですが、雰囲気は何となく伝わるでしょうか?
 
 
 
ムーちゃん広場では国分寺野菜を購入。
 
まんまるのズッキーニは形に一目惚れ。
オリーブオイルと塩で蒸し焼きに。
 
生でも食べられる朝採りとうもろこしはさっと湯通ししただけ。
 
どちらも驚くほど甘くて、素材そのものの味を堪能できました。





 
お取り寄せした、北海道限定の「サッポロクラシック夏の爽快」にもよく合いました!


 
旬の食材は簡単に調理するだけでおいしくて、その時期の体にあった効能もあります。
 
ズッキーニもとうもろこしも利水効果があります。
今年は梅雨入り前から湿度の高い日が多くて疲れ気味の方が増えています。
夏野菜で体内に滞った余分な水をすっきりと排出して、湿度に負けずに身軽に動きたいですね。
 
 
 
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オーラルフレイルにご注意

2021-06-13 19:56:02 | 養生

最近「フレイル」という言葉をよく聞くようになりました。

フレイルとは、「健康な状態」と「要介護状態」の間であり、高齢になって心身の活力(筋力・認知機能・社会とのつながりなど)が低下した状態をいいます。

全国約70カ所の自治体の調査によると、新型コロナウイルスの影響でフレイルが悪化しているそうです。

ふくらはぎや体幹の筋肉量の減少、滑舌の悪化が主な症状として挙げられますが、滑舌の悪化を含む口腔機能の衰えのことを「オーラルフレイル」といいます。筋力などの身体機能の低下より先に始まることもあり、コロナ禍で社会参加など他者との交流が減ったことにより話す機会が減ったことが大きな要因とされています。

オーラルフレイル(口腔機能の衰え)のサインとして、以下のものが挙げられます。

※『きょうの健康4月号』参照

・誤嚥する、またはむせる

・最近食べるのが遅くなった

・話が聞き取りづらいと言われるようになった

・舌や頬をよく噛む

・食べこぼす

・「ブクブク」とうがいをすると食べかすがよく出る

・舌が汚れる

上記の症状が一つでも該当する場合は歯科医院の受診が勧められる状況とのこと。

オーラルフレイルがある人は、ない人と比べて4年後の死亡リスクが2.09倍、要介護状態になるリスクが2.35倍に高くなるそうです。

高齢でなくても気になる方がいるかもしれませんが、早めの対応をすることで予防できるので、できることから対策をしていきたいですね。

対策としては、口や舌を鍛えること。

1.唇を閉じて、舌先を片側の頬の内側に強く押し付ける。

2.舌に力を入れたまま、上唇の裏側と通って、反対側の頬まで動かしていく。

3.さらに下唇の内側を通って最初の位置まで下を動かしていく。

要は舌をぐるっと大きく動かす動作をするということです。

右回り3回、左回り3回を1セットで行います。

 

これを行うことで口や舌の筋肉を鍛えることができるだけでなく、唾液の分泌量も増えて、免疫機能の維持の効果も得られます。

これらの運動をすることも大切ですが、人と長時間会話することが難しい今、電話で親しい人と会話することも対策の一つとして良いと思います。

☆ちなみに、上記のサインのうち、舌や頬をよく噛む・舌が汚れるに関しては、東洋医学では胃腸機能の衰えとして判断します。それらに対する治療もできますので、興味のある方はご相談ください。

 

今回オーラルフレイルのことを書こうと思ったのは、数ヶ月ぶりに父と電話で話したことがきっかけでした。

父はネットは一切使えず、少しメールのやり取りができる程度。メールしても返信がないことがほとんどで、たまに電話しても出ないこともあり、帰省できなくなった今、つい連絡が途絶えがちになっていました。

久しぶりに電話で話したところ、滑舌が悪くなっていることに気づきました。この10年で2回、軽度の脳梗塞を発症しているので、呂律不良は以前からありましたが、明らかに悪化しており、何度も聞き返しながら会話をしました。

父は一人暮らし。持病がいくつかあるため通院はしているようですが、自分のことは話したがらないので健康状態を確認することもままなりません。過疎化が進んでいる地域で暮らしているため、近所の人と会話する機会も少ない状況。娘である私が電話しなければ声を発することなく過ごす日がほとんどなのだと思います。

オーラルフレイルのことが気にはなりましたが、人のアドバイスに耳を傾けるタイプでもないので、話が聞き取りづらくなっていることだけ伝えておきました。タイミングを見計らって話をしてみるつもりですが、まずはもう少しこまめに電話をするようにしようと思います。

 

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5回目の勉強会

2021-06-08 21:41:27 | 鍼灸

2019年6月から私が発起人として始めた勉強会。

最初から無理し過ぎない方がいいということで、メンバーで相談して半年ごとに開催することに決めています。

実際に集まって開催できたのは最初の2回で、後の3回はオンラインでした。

オンラインでも開催できるのは素晴らしいことですが、できれば以前のように対面でやりとりができたらいいなと思いつつ、3回目ということもありオンラインでのやり取りの仕方にも少し慣れてはきました。

 

今回は各自が行っている感染症対策について話をしました。みんな同じように気を付けてはいますが、使用している道具や機器がそれぞれ違っているのでとても参考になりました。

お勧めの書籍を紹介し合い、情報交換ができたのも良かったです。気軽に会って話ができなくなった状況下で、一人一人がどのように過ごしているかを垣間見れるだけでもモチベーションが上がります。

私は少し前から東洋医学の基礎となる古典の再読を始めたのですが、会の中で報告したことで簡単にはやめられなくなったと、良い意味でのプレッシャーを感じて一層頑張れる気がしてきました。

このイラストは今勉強し直している書籍の中に登場します。

古典文献のイラストは味わいがあって可愛いものが多く、それも魅力的に感じます。

「尺膚診」といって、腕の内側の皮膚の状態で患者さんの状態を確認します。

たまにしかやらなくなっていましたが、勉強し直しすことでもう少し積極的に治療に取り込みたいと思うようになりました。

 

 

認知症の患者さんへの対応の仕方と、鍼灸治療以外の療法を受けている患者さんへの対応策を話し合えたのも勉強になりました。

一人で臨床していると、状況に応じた判断は自分自身でやるしかないのですが、時折これで良かったのかと迷うことがあります。すでに終わったケースであっても、他の人の意見を聞けるのはかなり参考になります。また、一人で働いていると独りよがりにもなりがちなので、こうした機会を持つことの大切さを感じます。

 

次回は半年後の12月に開催予定。その時に会える状況になっているかは何とも言えませんが、それまでにそれぞれの場所で学びながら臨床経験を重ねていけたらと思います。

この勉強会のメンバーは鍼灸師になった時期が近いので、気さくに話せることが本当にありがたいです。次回を楽しみに、私は自分がやると決めた勉強を継続しつつ臨床に臨みます。

 

 

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孔和堂鍼灸院 開院10周年

2021-06-02 15:55:00 | お知らせ
2011年6月2日、孔和堂鍼灸院を開院し、
おかげさまで今日10周年を迎えることができました。

来院してくださる患者さん始め、多くの方々に支えられて今日があります。

感謝の想いを込めて、ささやかですが10周年の記念品を用意しました。

・孔和堂鍼灸院オリジナル手ぬぐい
杉並・あしたの会福祉作業所で作成して頂きました。
患者さんがこちらの作業所で働かれていたことがきっかけで、この度お願いすることになりました。
ステンシルで、1枚1枚手作業で仕上げてくださっています。
当院のマスコットキャラの招き猫、キウイ、よもぎの葉がモチーフ。
招き猫は上目遣いだったり横を向いていたりと表情がバラエティに富んでいるのもいい感じです。








・よもぎ湯
愛媛県宇和島市の「NPO法人ゆいの里」の商品です。
お灸に用いるもぐさはよもぎが原料であること、私の出身地が愛媛県であること、この2点からこちらの商品を選びました。


勝手ながら手ぬぐいは10回以上来院された方のみとさせて頂きます。
2つとも数に限りがありますこと、ご了承ください。



招き猫は地元の親友夫妻から開院祝いに頂いたもの。
招き猫は購入後にご主人によって彩色され、土台部分も手作りです。
木製なのですが、そこから手作りなのです。それにご主人が塗装し、親友が文字を入れてくれました。
正面は「孔和堂」


裏面は「祝 孔和堂開院 2011.6.2」

どちらも手作業です。
普段は表側の「孔和堂」を見せていますが、しばらくは裏面を見せて飾ります。

開院して2年ほどは厳しい状況でしたが、この招き猫を見るたびに励まされていました。

屋号の孔和堂鍼灸院は師匠に付けて頂きました。
その名に恥じぬよう、11年目もさらに精進して参ります。
どうぞよろしくお願いいたします!


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診療時間変更のお知らせ

2021-06-01 09:00:00 | お知らせ
2021年6月より、診療時間を変更しました。
HP最下部のカレンダーをご確認ください。

よろしくお願いいたします。
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