インド映画「バーフバリ 伝説誕生」と「バーフバリ 王の凱旋」を観ました。
昨年末から2作目の「バーフバリ 王の凱旋」が公開され患者さんから勧められていたのですが、なかなかタイミングが合わず。
先月近場の立川シネマシティで1週間限定の上映が決まり、なんとかチケットが取れたので行ってきました。
ヨーガを実践してることもありインドのことは好きですが、 インド映画をきちんと観たのは初めて。
インド映画=ボリウッドと思っていたのですが、実は地域によっていろいろあるようで。
ボリウッド・・・北インドのヒンディー語圏の映画
コリウッド・・・南インド、タミルナードゥ州を中心としたタミル語圏
トリウッド・・・南インド、アーンドラ・プラデーシュ州を中心にしたテルグ語圏
モリウッド・・・南インド、ケーララ州を中心にしたマラヤーラム語圏
サンダルウッド・・・南インド、カルナータカ州を中心にしたカンナダ語圏
(インドは憲法で定められている22の指定言語があります)
「バーフバリ」はテルグ語なので「トリウッド」ですね。
インドの架空の古代王国を舞台とする物語で、映画の登場人物はインド神話「マハーバーラタ」の何人かの登場人物の特徴を受け継いでいるとのこと。
マハーバーラタはとにかく長い物語。登場人物が多すぎるのと名前が覚えにくいのとで、私は最初読み始めた早々に挫折しました。。
気を取り直して名前のことを気にせず読み進めると、とても面白く、様々な教えが散りばめられているのも興味深かったです。
映画ではとても分かりやすいストーリーとして描かれているので、単純に楽しめます。
ただ想像を超えてくるアクションの連続で、インドという国のスケールの大きさをまざまざと見せられました!
1作140分を超える長めの上映時間もあっという間に感じるほどでした。
なかなか表現できるものではないので、ご興味のある方は一度映画をご覧ください。圧倒的な迫力はスクリーンで味わえる醍醐味。すでにDVDやBDで販売されているにも関わらず、映画館で追加上映になったり延長になっているのがわかる気がします。
6月からはテルグ語完全版の公開が始まるそうなので、そちらにもぜひ足を運びたいと思います
2部作を見終わり、マハーバーラタの一部であるバガヴァッド・ギーターをもう一度読み返したくなり手に取りました。
数年ぶりに読んだら、以前よりもさらに味わい深く感じました。
映画にはインドの神様の中でも有名なシヴァにまつわるシーンが多くありましたが、バガヴァッド・ギーターでは同じく有名な神様ヴィシュヌの化身であるクリシュナが登場します。
シヴァは破壊と創造の神。
ヴィシュヌ(=クリシュナ)は維持と繁栄の神。
どちらもたった1つの真理を表す存在として、インドでは多くの人々が信仰の対象として大切にしています。
日本は八百万の神として、あらゆるものの中に神を見て大切にしてきた文化があります。
日本でこの映画に惹かれる人がたくさんいるのは、こうしたことも影響しているのかもしれません。