貴方の人生を作っているのは、貴方の頭の中に湧いてくる想い。
貴方の人生は、貴方の想いによって、展開してきた。
現代人は、神や仏への信仰はしなくなったが、その代わり自分の想いを信仰している。
一億、二億の人たちが、皆んな自分の想いに執着して、なかなか相手の想いを受け入れない。
少しでも想いが違うと、もう相手の想いに納得出来ない。
自分の想いを大切をするのは結構だが、自分の想いだけが絶対であると思うのは、すこぶる傲慢である。
もし自分より強大なものに、自分の想いを打ち砕かれると、心が痛み憂鬱になり、閉じこもってしまったり、暴走したりする。
「君子は徳を懐く」と孔子は言う。
人間の「想い」を軽視はしないが、自分の想いではとても及ばない、目に見えない偉大な力によって生きている事実を、こざかしい常識を捨てて、見直してみなさい…と。
この世界は、決して人間だけで生きている訳ではない。
あらゆる生命を生かしているのは、「想い」ではない。
あらゆる生命の元は、自然の生成力(徳)である。
若い頃に私は、自分の生命が宇宙と同じ生命だと言われても、まったく信じなかった。そんな筈はない。
自分の生命は自分のモノであって、他の何物でもないと想っていたが、よくよく考えてみると、父のその父、その父のまた父…。
母の母、その母の母…と繋がって生き継がれてきたのだ。
その生命を生み育て、継続させたのは太陽であり、空気であり、水であり、光であり、大地自然であり…これを纏めれば、宇宙の生成力であった。
その恵みを一切忘れ果てて、人間だけが王者の様に想い、振る舞ってはならない。
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