ヨーイ・ドン。百メートルのゴールを目指して突っ走る。
とにかく、自分が一番になろう。
自分を追い抜く者がいると、肘で相手を押し退けようとする。
自分がもっとも好きな友達だが、自分より前を走っていて、カーブの処で転ぶと「やあい、ざまみろ」と愉快になる。
どんな人生でも、競争し始めたら、愛と友情を失う。
今日の世界は、どこもかしこも競争主義の活動によって、信じ合って、お互いが仲良くする「和」の心が、侵害されいる。
平和は架空の虹である。
他人の事は放っておいて、自分だけがお山の大将になりたい。
自分の考えだけが正しいと思って、他人の意見は全く聞き入れず、わがまま勝手に振る舞い、暴言を吐いている独善者。
他の競争相手を潰して、利益を独り占めにしようと企む独占者…。
独善と独占を胸に秘めて、世界の平和と安定を口にしても、それは美しい空論だ。
まずは相手の考えをよく聞き入れ、相手の立場を立ててあげる。
次に誰もが、同じ宇宙の生命で生きている事を自覚し、敬し合ってこそ世界が輝く、とはいっても、何も競争する事が一切否定されている訳ではない。
いつでも何処でも誰とでも競争して常に「勝たなければならない」と思っている事が、平和を破壊するという事なのだ。
友情のあるライバルは、常にいた方が良い。
「己れ立たんと欲して人を立つ」
自分が立ちたいと思ったら、まず他人を立てる…と孔子が言うのは、何故だろう。
何とか他人を立てようと努力している内に、実は自分にも凄い力が着くという事なのだ。
独善ではなく、ライバルと共に成長するのだ。
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