爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

時節柄ですが

2021-04-19 18:14:00 | 日記
これは私が出家する前の設計関係の仕事をしていた時、それでも三十代後半だった頃かな、二十代前半の女性から私が関係した仕事の話を懐かしんでいたら、『歳を取ると昔が懐かしくなるものですよね』って、少しバカにされた言い方をされて、カチンと来た事を思い出す。

さすがにそれを口に出す事は無かったし、こんな小娘に腹を立てても年甲斐もないと自粛したものだが。

設計部の連中ときたら、それこそ自尊心の塊みたいな連中ばかりで、平社員風情で現場の課長連中に言葉は丁寧だが、いついつ迄に仕事を仕上げて下さいと、上からと下からの両目線でお願いをしたものだ。

仕事に対する情熱みたいなモノは、部内では当たり前と想える事でした。

行程管理で弱音は見せられないし、部下に舐められてもいけないし、それだけグループリーダーは大変でしたね。

納期が迫って来ると部下に連日の徹夜を強要しなくてはならないし、人間は疲れてくると不平や不満が頭をもたげてくるし、なだめ透かして頑張って貰うしかない。

すまんな、頑張ってくれやと。

しかしそうやって頑張ってくれた連中が後々のリーダーとなって、会社を背負って行ってくれると確信の元に仕事をやって来た自負があるのだが。

退職後に訪れると、立派な管理者で活躍しているのを見るにつけ、頑張りよるなと内心胸を撫で下ろすのが密かな喜びともなっている。

これはあくまで私の成功例の一つに過ぎないのだが。

現在ではこのやり方では、通用しないのかも知れないが。