梅様の教室

独り言

女子柔道

2013-02-08 16:19:43 | Weblog
 どうやら園田監督追放には成功した女子柔道の15人の選手たち。新聞に彼女たちの主張と称する文章が掲載されていましたが、どう見てもあれは選手たちが書いたものではなく、代理人を務める弁護士がゴーストライターを務めているものとみました。この間のいきさつが当事者らしからぬ客観的な冷静な筆致でまとめられています。

  彼女たちの当初の思惑は実は大したものではなく、にっくき園田監督を追放できればそれで良していたのではないでしょうか。自分たちに対して理不尽な暴力を振い暴言を吐く男をこらしめ、自分たちの目の前から消えてもらえばそれで気が済むものだったものと私は受け止めています。ところが肝心の園田監督は監督からはずされるどころか継続が決まり、全柔連に出した自分たちの要望は全く受け入れられなかった・・・・その時真っ先に彼女たちの脳裏をよぎったのは、今度は監督からの復讐が始まる・・という恐怖ではなかったでしょうか。このままでは以前より更にひどい目にあわされるに違いない・・・。

  となればこの恐怖から逃れる手段はただ一つ、全柔連より更に偉い人たち、つまりJOCに訴えることしかありません。JOCは彼女たちの訴えを無下に退けることもできず、また強豪高校バスケットボール部の部長が顧問の暴力に耐えかねて自殺するというショッキングな事件があったこともあって、彼女たちの訴えは大きく取り上げられることになりました。更には国際柔道連盟にまで全柔連の代表が事情説明と謝罪に出かけるという、おそらく彼女たちが当初予想もしなかった、世界的な大事件となってしまいました。更には東京五輪の招致に悪影響があるのではないかとまで言われています。

  元はと言えば、不適格な人物を監督にしていた上に、この事件を大したことではないと流してしまおうとした全柔連の面々の感受性の鈍さと古色蒼然たる頭脳が原因なのですが、15人の女子選手たちも、自分たちの要求がここまで大きな社会的問題になるとは思ってもいなっかったに違いありません。

  それにしても、訴えた当事者が誰なのかもわからないまま事態がいたずらに進展していくのはいかがなものでしょうか。氏名を公表したら彼女たちを守れないとする考え方も随分おかしなものがあります。なぜなら彼女たちを守るべき立場にあるのは直接的には全柔連であり、どう考えても一般の日本人は全員彼女たちの味方です。ましてや大学の女子柔道部員に対するレイプ事件で金メダリストに有罪判決が出たばかりです。彼女たちに対する攻撃などあるはずがありません。

  全柔連が恐れているのは、彼女たちの口から生々しい現実が暴露されること、場合によっては園田前監督以外にも同じような事件があって、それを隠ぺいしていることが暴露されてしまうことなのではないでしょうか。
それでもいずれ週刊文春あたりが突破口を見つけ出して、15名すべての名前を暴き出す日も近いでしょう。そうなることはわかっているのですから、さっさと氏名を明かし、彼女たちにもそれなりに責任のある立場になってもらうことが最善だと私は考えています。

  それにしても人間が深い考えもなく取った行動が意外な展開を見せることはあるものです。AKB48の峰岸みなみが坊主頭になったことは世界的反響を呼び、彼女は日本の「ポップ・スター」として紹介されているのだとか。15名の女子柔道選手も、峰岸みなみのように禍転じて福となしてくれことを願うものです。

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