梅様の教室

独り言

白いダイヤ

2011-02-26 19:42:39 | Weblog
 ただいま放送中ののバラエティー番組を見ながらの感想です。「白いダイヤ」と銘打って、吉野川の河口付近で漁をうっている場面です。白いダイヤとは一体何かな?と思って見ていると、それはただのウナギの稚魚なのでした。いや、今時ただのウナギの稚魚などというと罰が当たりますね。何しろキロ当たり70万円もするのだそうです。画面で見ていると、漁師たちは、一匹また一匹と、ばらばらに時々姿を見せる稚魚を、小さな網(昆虫採集の網よりも小さい)で丁寧に掬い取っています。長さ10センチに満たない透明な稚魚です。一匹あたりにしたらいくらに該当するのやら。
 しかし、この場面を見ながら私は違和感を感じざるを得ませんでした。本年をもって還暦に達した私、こう見えても東京は23区内の出身です。・・・が、私が生まれ育った江戸川区葛西というところでは、ウナギの稚魚なんてものは大群をなしてその辺を勝手に泳ぎ回っているものであって、誰も見向きもしない雑魚だったのですから。
 問題は、こうしてマリワナ海峡付近からはるばる日本まで何千㌔も遠泳を重ねてやってきた稚魚、それも無茶苦茶に数が減ってしまったものをとっては養殖に回し、食べてしまっているということですね。ただでさえ少ない稚魚を結局は食べてしまい、産卵場所まで帰してやらないのですから、ウナギがどんどん減るのは避けられません。そこで提案です。誰も賛成してはくれないと思いますが・・・。ウナギの稚魚(私どもはめそっこと呼びます)を向こう20年間禁漁とする。できれば50年くらい禁漁にしてその間に人工産卵、人口飼育の技術を開発することを期待します。20年から50年あれば自然の資源として量的な回復が期待できるでしょうし、稚魚が手に入らないとなれば人工的に産卵飼育する方法もおのずと開発されようというものです。
 ところで、ウナギが積極的に食べられようになったのはどうやら江戸時代、あの平賀源内が、ウナギ屋に泣きつかれて、土用の丑の日にはうなぎを食べるのが良いというキャッチコピーを考え出してからだという話を読んだことがあります。チョコレートを売りたい菓子業者がバレンタインデーをチョコを贈る日として宣伝したのとよく似た手口ですね。
 

Facebook

2011-02-13 07:37:38 | Weblog
 ベトナムに入る教え子からFacebookを通じて連絡が来て、なんとなく入ったのですが、一体どういう仕組みになっているのか、不思議に感じます。
 この教え子の知り合いらしい人たちの一覧が提示され、友達になりたければクリックすれば連絡がとれるようなのですが、ここまではわかります。多分この友達の輪をつないで行けば、世界中の相当な数の人間を探り当てることも可能なのでしょう。
 しかし、お友達ではありませんか?と提示された人物が3人。こちらが問題です。一人はもしかしたらかつての教え子かもしれませんが、いや、なんとなくそんな気がするのですが、写真を見ても名前を見てもどの学校のどの期だか思い当たりません。そして、オーストラリア人とブラジル人の名前が一つずつ・・・。一人はTTM、一人はJTでそれぞれ一年間だけ一緒に仕事をした外人講師なのです。ご当人が今更私のことを懐かしく思いだしてくれるほど親しかったとは思っていないので、どのようにしてこのつながりが見いだされたのか、謎です。
 また、かつて数年間週一で通った韓国語教室の生徒さんの一人から連絡が。どんなふうに検索しているのでしょうか。私は自分の写真をプロフィールに載せるのが精一杯で、そこから先は何が何だかわかりませんでした。そして何より、このFacebookなるもので、この私は一体何をすれば良いのでしょうか?謎は深まるばかりです。

宅急便

2011-02-11 13:02:58 | Weblog
「宅急便」というのは厳密にはクロネコヤマトしか使ってはいけないのだと思いますが、一般的にはすべての業者について使ってしまいますね。今回の修学旅行では生徒の荷物は往復とも宅急便で送ることになりました。ついては、荷物の中に爆発物や疑わしい物が入っていてはいけないわけで、生徒たちがおそらくは持ちこむであろうと思われるスプレー缶について事前に徹底的に注意をしました。したがって往路の荷物については何ら問題なくホテルに到着していたのですが・・・。
 ほんとうに話を聞かない連中なのです、生徒という生き物は。最終日の朝ホテルから荷物を発送、国際通りを散策して昼食をとっていると、旅行業者からの電話。私のクラスの生徒の荷物の中に、どうやらスプレー缶とおぼしき物体が入っているらしいとのこと。施錠したスーツケースなので開けて確認することはできません。レントゲンの目視を繰り返したあげく、スプレー缶としか思えないという結論に達し、航空便での発送を緊急停止、その一つだけは船便で送ることとなりました。
 あれほど言ったのに・・・と腹を立てても時すでに遅し。この業界、生徒を信じたらもう終わりです。絶対に生徒のやることは信じない、これこそが安全の鉄則と言えます。まずは保護者に電話して、この件を伝えます。次に移動するバスの中で、連絡。「この中に荷物にスプレー缶を入れた人がいます。この荷物だけ船で送るので、自宅に荷物が到着するのがいつになるかわかりません!」(業者はこんな事態を防ぐため、船便だと一カ月かかるとおどかしていたのですが、それでも聞いちゃいなかったのです。まあ実際は一週間か十日程度で到着するかどうかですが。)ついでに、「話を聞いていなかった本人の責任だから! 私も腹が立ったので誰の荷物の話かは教えません! 明後日になっても荷物が着かない人がいたら、その人がスプレー缶を入れた人だということです!」と不安を掻き立てます。実際は保護者に既に伝えてあるので、これくらいの脅しはしないと気が済みません。
 さて、私の荷物はと言えば、昨日の朝発送したものが、本日12時50分、無事到着。実に迅速な配達でした。

修学旅行

2011-02-11 08:05:47 | Weblog
 修学旅行は、平和教育であるとか集団行動の訓練であるとか、さまざまな目標が掲げられていますが、その学校の生徒たちの意識の高さがまともに露呈する場でもあります。
 羽田空港で集合する時は必ず同じ飛行機に別の学校が同乗します。今回も例外ではありませんでした。我が校も立派に底辺校のはしくれ、集合ぶりにそれなりに物足りないところはありますが、それでも隣に集合している某都立高校の皆さんよりはおとなしく集合していた感がありました。お隣さんは2月だというのにタンクトップ姿で無意味に飛び跳ねる男子がいたりして、我が校の生徒たちの耳目をそばだてていました。
 それにしても、梅様のクラスはおとなしい、聞きわけが良いとは歴代言われているものの、こういう時になると他のクラスよりだらしなく見えるのはなぜなのでしょう。1組とあって一番端っこに整列するせいか、まっすぐに並んではくれません。何度私語をするなといっても、後ろの方は兵器のへいざ。しまいには7、8人で車座になって話しこみ始めたので、ついにそばに駆け寄って、「お前らもう帰れ!集団行動がとれないやつらは連れて行かない!」とどなりつけます。だいたいにおいてこういう連中は道中なにかしかやらかしてくれるものです。今回もまたきっと・・・。
 さて、飛行機に乗って沖縄まで行くにあたり、手荷物に入れられないものの代表として、凶器にもなりうるハサミ、カッターナイフ等があります。整列させたところで、「ハサミやカッターなんか持ってきてしまった人はいませんね?」と呼びかけると、出るわ出るわ、小さめのレジ袋いっぱいのハサミやカッター。次に「コンパスもだめなんだぞ!」と言うと、「え?」という声とともにごそごそという動き。かなりの数のコンパスが差し出されます。一体なんのつもりで沖縄修学旅行にコンパスが?・・・理由は簡単。道中メモや日誌を書くために筆記用具持参のこととあるため、忠実に筆記用具を持参したのです。私たちの感覚だとシャープペンシルかボールペンを2、3本持って来ると思いきや、彼等は授業で使う筆箱やペンシルケースをそのまんまんま持参しているのです。今時の高校生の筆入れは半端な大きさではありません。弁当が一食分まるまる入りそうな無意味な大きさに、しかも中身はぎっしり、定規やコンパスまで入ったままです。彼等は体育館で集会をやる時にでも筆記用具と言えば巨大な筆入れをそのまんま持参する子たちです。はっきり言ってかれらの生態を失念していた私たちの失敗なのでした。
 ハサミの種類もさまざまです。まゆ毛の手入れのための小さいハサミ、それもダイソーと一目でわかるものから高級品まで、ただのハサミも小学生の弟や妹のではないかと思われる安全第一のちゃちなものからステンレス製の立派な物まで。番長決定戦でもやる気なのかと思ってしまうカッター。
 始業時に教師が教室に入ってくると、おもむろに両耳からイヤホンをはずす子供たち・携帯での通話をあわててやめる子供たち・・・耳からの情報に日常的にさらされている、いや、自ら身をさらしている子供たちにとって、耳から入ってくる情報はあまり意味のないものとして右から左へと通過して行ってしまいます。かといって読書の習慣がほとんどない現代っ子たち、「修学旅行のしおり」の注意事項を熟読しているとは思えません。ひたすら根気よく同じことを繰り返し教え込むのみ。現代の教師に必要なものは、一に根気・二に根気・三、四がなくて五に根気!なのです。

大相撲と八百長

2011-02-05 07:29:28 | Weblog
 大相撲で八百長があったということが発覚して、春場所が中止になるとか大騒ぎになっていますね。私は思うのですが、大相撲の世界で八百長が存在するなんてことは、日本中の人がとっくの昔にご存じだったのではないでしょうか。多分相撲協会の偉い人も知っていたはずです。まさに、「発覚してしまったから」大騒ぎになってしまったのだと思います。昔小錦が負ければ即引退という試合の相手が曙で、曙が負けてやらなかったために小錦は引退しなければならなかったのだと記憶していますが、私はこの一番で負けてやらなかった曙を、あまり美しいとは感じませんでした。八百長が正しい行為だと主張するつもりは全くないのですが、それほど目くじら立てなくても、と思ってしまいます。たかが相撲じゃありませんか。相撲は神事でスポーツじゃないとか、きれい事を並べるのも私は好きではありません。また、相撲取りは神の使いでもなんでもなく、単なるプロスポーツ選手に過ぎないと思っています。
 それより問題なのは、相撲取りの置かれた立場です。十両に残れば月給100万円、十両から落ちれば月給ゼロ。収入のない職業が存在して良いのかと思ってしまいます。相撲取りはできれだけ若いうちにどこかの相撲部屋に入り、それこそ中学も卒業しないうちから稽古に励む日々が続くと聞いています。つまり、一般社会人としての知識も常識も何らかの技術(手に職)も身に着かないまま大人になって行く恐れが大。周りは同業者ばかり。廃業後の職業訓練まではしてくれますまい。出世できなければそれで終わりの世界ではありませんか。土俵には金が落ちている・・・はずだったのに、そうは甘くありません。こんな状況では、給料がもらえる十両に残るために星の貸し借りをするくらい、当然考えると思います。誰が彼らを責められるのでしょうか。

三国志演義の劇画を買う

2011-02-03 18:15:04 | Weblog
 以前から買おうか買うまいか迷っていた、三国志演義の劇画を買いました。中国語の参考書やDVD、CDなどをネット通販しているサイトがあり、常々眺めては迷っていました。たいていは売れきれという表示になっていて、時々入荷しているという感じでした。いつまでも迷っていてもしかたないから、そろそろ買うか・・・と決意したのですが、やはり売れきれの表示が消えません。やむなく、どこか他で扱っていないかと探しまくると、livedoorのネットショップ内に扱い店がありました。
全八巻で5,000円弱。やや高いような気がしますが、購買欲に負けてクリック。
 留守中に配達に来たという紙がポストに入っていたので、局まで受け取りに行ってきました。かなりかさばると予想していたので、大き目のレジ袋を朝からザックに入れて出勤、帰りに局に寄ったのですが・・・。
 その大きさも厚みも私の期待を大きく裏切っていました。三国志演義、吉川英治版の文庫本だと計8巻、3,000ページくらいあります。テレビドラマだと50回を越えるシリーズになります。
届いていたのは、1巻が98ページの全8巻。薄い!軽い! かなりがっかりしました。そして、つい見てしまったのがその値段。9.8元とあります。約150円というところ。全8巻で1.200円。
いやー、ずいぶん吹っかけられていますねえ。
 しかし、背に腹は変えられません。なんと3種類もある三国志のテレビドラマDVDを見るには、事前にそのせりふが大体わかるようにしておかなければなりません。中国語字幕はついているのですが、これがかなり難しいのです。今回の劇画はその予習というところです。
そして最終目標は、本物の三国志演義を原文で読むこと。こっちの方は随分前に現地で調達したものを、しっかりビニールに包んで保存してあります。果たして私の気が確かなうちにこの最終目標まで到達できるのでしょうか・・・。
ちなみに、「演義」でなく本物の「三国志」(→違いがわかりますか?)の方は、大先生に現物を見せていただきましたが、とても手の届く代物ではないようです。何しろ日本や中国の学者や専門家がその読み方をめぐって全く違う意見を述べている代物なのですから。とりあえずは劇画を見る→テレビドラマ(劇画)の三国志を見る→昔のテレビドラマの三国志を見る→最新のテレビドラマの三国志を見る・・・という段取りでいます。はい。こいつをクリアーできれば中国の時代劇は大体わかるようになりそうな気がしますので。