梅様の教室

独り言

老いるということ

2012-03-28 17:11:51 | Weblog
  このブログを読んでいる人に高齢者はいないと思いますので、ちょっと縁遠い話題になりますが・・・。時々足元のおぼつかない男性がショッピングカートにすがって歩いているのを見ると、失礼なことに、正直、ああなってまで生きていたくはないと思ってしまいます。それでも死なない限り老いは必ずやってきます。

  以前住んでいた家の前に、100歳のお婆さんが一人で自活していました。近所に息子や孫はいるのですが、基本的に一人住まいなのです。ある時、お婆さんが外出から帰って来ました。わずかに風が吹いている日でした。お婆さんは自分で玄関のドアの鍵を開け、中に入ろうとするのですが、どうしても入れませんでした。お婆さんがドアを開け、荷物を持つ間に、わずかな風に吹かれたドアが再び閉まってしまうのです。100歳のお婆さんの筋力とスピードではどうにもこのドアとの対決に勝てないのです。その内に運良く風の止み間とお婆さんの動作のリズムが噛み合って無事家の中に入ることができたのですが、もし更に雨でも降っていたら誰かが助けてあげない限り、永遠にドアと格闘しなければならなかったのではないかと思います。

  今日は越谷から自宅に帰る途中、私の前の横断歩道でお婆さんがばたりと倒れ、起き上がれなくなってしまいました。おそらくは経済的に苦しい生活を送っているらしい一人暮らしのお婆さんの、買い物帰りだったのだ、と想像できる光景でした。このお婆さんもシッピングカートを押しながら歩いていたのですが、信号の変わり目で急いだのでしょうか、ショッピングカートをコントロールしきれず、カートだけが先行し、それにつかまっていたお婆さんはカートから手を離すこともできず、引きずられるようにして前のめりに倒れてしまったのでした。
  それを目撃した私は、人間は、最後の切り札:ショッピングカートもコントロール出来なくなる日が来るのだということを思い知らされたのでした。つかまる物を失ったお婆さんは自力ではもう立ち上がれず、見かねた女子高生や壮年の男性たちが駆け寄って、歩くこともできないお婆さんを、引きずるようにしてやっとのことで歩道まで連れて行きました。

  このところ連日のように、アパートで死体となって発見される老人や親子の記事が新聞に載っています。あのお婆さん、大丈夫なのだろうか・・・と気にかけながら家路についた私でした。いや、そろそろ人のことより自分のことを心配した方がいいのかも知れませんが。

中国で見た変化・接客

2012-03-26 14:22:14 | Weblog
  私たちが宿泊したホテルのすぐ近くにはJUSCOがありました。広い駐車場ときれいな店内。日本にいる時と何も変わりません。私たちはここで夜の「お話し会」のための必需物資を購入したのでした。私はなぜかマッコリを一瓶。他の人たちも女性好みのお菓子(おじさん達の好みのおつまみとはまた趣を異にするもの)を購入していました。レジもバーコード化しているので、昔のような心配はありません。ただし100元札を出したりしようものなら、偽札でないかどうかしっかり確かめられます。中国の偽札率は思いのほか高いようです。

  何より変わったと感じたのは、ホテルの従業員の接客態度です。元来中国語は情緒を表現するのには適さない言語です。ホテルの朝食会場で部屋番号を言い間違えた時など、若い女性従業員はにこりともせずただ一言、「没有!」。この「没有」という言葉、そのあまりの簡潔さとあいまって、私には「ない!」としか聞こえませんでした。せめて微笑みを浮かべながら言えば良いものを・・・・・。

  今回のホテルはアメリカ資本らしく、朝、従業員の接客態度をチェックに、きちんとした身なりの白人の中年男性がレストランにやって来ます。指導のかいあってか従業員の態度は日本のホテルと比べて勝るとも劣りません。あくまでにこやかに笑みを絶やさず、客に対して敬意のこもった接し方を厳守しています。正直、「ふん!中国だってやればできるんじゃないか!」という気になります。問題はその改革が自国民の中から生まれてきたものではなく、外国人の指導の元、身についてきたものだということです。それでも、少しづつこうしたホテルが増えてくれば、自然淘汰の力が働いて、客を客とも思わない態度はいずれ中国全土から払拭されることでしょう。


花嫁は強い

2012-03-25 19:05:52 | Weblog
 日にちは前後するのですが、私たちの青島旅行、2日目は小魚山公園(入園料15元)というところに行きました。標高61メートルという、丘といった方が良いような小山ですが、そこからあたりを展望すると、いわゆる中国とはいささか異なる風景が目に入ります。一帯は高級リゾート地で、マンションの類は一切なく、洋風の別荘といった風情の建物が立ち並んでいます。もともとが第一次世界大戦前ドイツの占領地だった所なので、基本が古いドイツ風の建築名のです。どうやらこの一帯はあくまでその時代の風情を残す風致地区とされていることがわかります。

  この山の頂上にはちょっとした建物:高さ18メートルの「覧潮閣」があり、これに登ると一帯の景色と海が良く見えます。しかしこの日は最低気温-2℃、風速10メートルという日。私たちがここに到着したのは午前9時くらい。曇天なので気温はほとんど上がっていません。そんな中、覧潮閣の前では新郎新婦の記念撮影が延々と行われています。カメラマンは次々とポーズをつけて撮影を進めますが、いったいいつになったら終わるのかと思うくらい、良く言えば熱心に撮影が続けられています。この間新婦は薄いウエディングドレスで両肩をもろに寒風にさらしたままじっと耐えています。いや、耐えているはずなのですが、少しもそんなふうには見えないから不思議です。

  私たちがその山を降り海岸に向かうと、ここでも潮が引いた岩礁の上で新郎新婦の撮影が行われていました。何しろこの私が寒いと感じるくらいです。私たちは、こんな所なのだと確かめると、早々とその場を立ち去りましたが、花嫁はやはり肩をさらしたまま寒風の中撮影を続けていました。

  それでも一応は3月中旬のことです。思い起こせば真冬にソウルを訪れた時も、池の水がカチカチに凍りついたそのすぐ横で、やはり花嫁がウエディングドレス姿で記念撮影をしていました。おそらくあの日の気温は零下だったのではないでしょうか。いくら屋外で記念撮影をする慣習とはいえ、何も好き好んでこんな日に、とあきれたことを思い出しました。どうしてもっと陽気の良い季節に結婚式を挙げないのでしょう・・・・・。

  この日の「覧潮閣」の新郎新婦、花嫁がいずれ劣らぬプロポーション抜群の美女ばかりだったのが印象的でした。同時に新郎の方はいずれも?という容貌だったのも・・・・。やはり美男美女という組み合わせはそう多くはないようです。

橋本さん(続・続)

2012-03-24 15:25:49 | Weblog
  自分では大物と思っているようですが、やはり橋本さんは器が小さいと思わざるを得ませんでした。公立学校の卒業式に絡んで、国歌斉唱時に口が動いていないかを管理職がいちいちチェックして、処罰の対象とするとか。数回これを繰り返すと分限退職となるともあります。式典で君が代を歌わないことや起立しないことで何かが変わると思っている先生方も幼稚ですが、知事になったとたんこれに真っ向から四つに取り組もうという橋本さんもまた近視眼だと痛感します。
  
  さらには教師の内5パーセントには通信簿でいうところの「1」をつけ、二年続けて「1」をつけられるとこれまた分限退職になるとか。ただでさえ教員の成り手がない大阪で、教師を積極的に解雇する方針を始めた橋本さん。何しろ毎年5パーセント(平均的高等学校では3人ぐらいでしょうか)に必ず落第評価をつけなければならないのですから現場はたまったものではありません。現場知らず、世間知らずもはなはだしい青二才の考えそうなことです。

  何より橋本さんは人間の心の仕組みというものをご存じない。人間というものは絶対的にかなわない相手からの締め付け(いじめ)に対し、心のバランスをとるために、自分より弱者に対して締め付け(いじめ)をするようにできているのです。今後大阪の学校では、教師同士の締め付け(いじめ)が多発しすることでしょう。そして締め付け(いじめ)は必ずや更なる弱者=生徒に向かうのです。

  なおかつ橋本さんによれば、保護者や生徒からの評価も教員の評価に加味するとのこと。下に向かった締め付け(いじめ)は一気に一番上に戻り、再びそこから下に向かい始めるという悪循環に陥ることは火を見るより明らかです。

  悪いことは言いません。橋本さん、あなたは政治家には向いていない。即刻退陣しなさい。あなたが政治家に向いていない証拠に、外交や経済について意見を求められると、言を左右にして答えようとはしないという話ではありませんか。橋本さんを見ていると、権力を握った小人がその使い方もわからないまま楽しくてしょうがないという風情ではしゃぎまくっているとしか思えません。ましてや経済支援を伴った松下幸之助の塾とは違い、会費を取るという維新の会。さみしい、さもしい。

青島ビール工場

2012-03-24 14:39:38 | Weblog
 青島といえばビールでしょ! というわけで、私たちも青島ビール工場に付属の青島ビール博物館を見学することにしました。見学客が多いためか、入場料は破格の50元。青島ビール博物館前という停留所があるのでバスが便利です。料金1元のバスに乗って入場料50元の博物館を見に行く。これもまた中国というべきか。

  基本的にビール工場なので、これ見よがしに博物館っぽくはありません。表示がなければわからないコースを、順にA館B館C館と回って行きます。要は昔のビール工場の施設を再現したものなので、面白いかといえば別に面白くもなんともありません。博物館の方もその辺を心得ているのか、途中に「酔う払い小屋」なる斜めに立った家など用意してありますが、別にどうということはありません。(酔っ払い小屋のことです。当然。)

  また、途中で2か所、ビールの無料試飲サービスがあります。一か所目は作りたて、絞りたての精製も濾過もしちない、本当の生ビール。これはコクがありますが、このまま出荷しては日持ちがしないので、ここでしか飲めません。更に見学コースの終点でももう一回ビールを飲むことができます。こちらは出荷状態に精製されたビールです。ただし入場券にはそれぞれ一杯ずつ、125CCずつという、中国らしからぬきめ細かい規則があり、入場券にチェックを入れられてしまうので、何杯も飲むことはできません。しかし白昼からのビールは結構効きます。
 
  少々心を動かされたのは、途中の試飲コーナーに隣接した「個性的ビールDIY」コーナー。その場で写真を撮ってもらって、それをビール瓶のラベルにして貼り付けてくれます。作ってみようかとも思いましたが、機内持ち込みサイズのバッグしか持参しない旅行だったので、あきらめました。もっとも、私の顔が貼りついたビールなど飲みたいと思う人はいないでしょうから、お土産にもなりませんね。

  案内パンフレットを見ると、明らかに現地の人が作成し、日本人の校正が入っていないことがわかります。「観光客用休暇椅子」・「縫い道具」・「休暇雑誌」・「娯楽場所」・「専らに青島ビールを販売します」・「身体の不自由に車椅子」・「無支障通路」・「古い珍奇経典と現代的な設計」・「深厚な文化基礎」et cetera。

  それでも今回の旅行のメインがこのビール博物館だったので、その見学を無事果たすことができて皆さんは満足そうな笑みを浮かべていました。 

バス初体験

2012-03-23 16:25:06 | Weblog
 悪質運転手にぼられた翌日、それが理由というわけではありませんが、すこし精神的に余裕ができた私たちはバスによる移動を試みることになりました。何といっても、タクシーが15元・20元(だまされれば30数元)とかかるところを、たったの1元で行けるのです。旅行を取り仕切る二人はとてもアクティブで、積極的に新しいことに挑戦してみようという進取の精神に充ち溢れています。既に私たちは進取の精神に充ち溢れた二人とやや保守的な3人に何となく別れてタクシーに乗っていたのですが、バスに乗る決意をしたのはひとえにこのお2人のお陰。私たち3人の中の一人の女性が言った言葉
  「私一人だったら絶対バスには乗りませんでした。」
というのが私たちの正直な気持ちかも知れません。ちなみにそうおっしゃった方は銀行の仕事で上海に一年間滞在歴のある人でした。

  待つことしばし、バスがやって来ました。座席は安手のプラスチック製で、いい加減な野球場の座席といったところ。中国人は公共心がないことで有名ですが、見ていると積極的に座席を譲り合っています。公共心がないように見えるのは乗るまで(列を作らない)のことで、乗ってしまえばごく当たり前の人たちのようです。

  バスの中では当然ながら中国語でアナウンスがされています。次の停留所を告げ、降りる準備をするようにうながされます。幸い私たち一行は全員この程度の内容なら聞き取れているようです。困ったのは、日本にはない車内サービスのためにアナウンスが聞き取りにくいことでした。なんと降り口の横のポールに液晶テレビが備え付けてあり、車内全部に聞こえるような音量で番組が放映されているのでした。

悪質タクシードライバー

2012-03-22 14:59:41 | Weblog
  個人で旅行する時には、私は現地で特にごちそうを食べようとはしません。朝食はコンビニのもので構わないし、昼は定食の類で済ませ、夕食も大したものは食べません。韓国だから韓国料理を食べなければとも、中国だから中華料理を食べなければとも考えません。しかし大勢で行くとそうはいきません。日本円にすれば1000円ちょっとだ、安い安いと言いながら食事を注文します。

  中国の場合、店員がそれでは足らないといくら強調しても、相当少なめに頼まないととても食べきれません。もっとも中国人は食べきれるのかというと、いくらも食べずにたっぷりと残したまま店を去ります。どうも、食べきれないほど注文し、たっぷり残すというのが中国流の食事の作法であるようです。私たちも相当加減したつもりなのに、結局大量の残飯を出してしまいました。その多くは使い回しが不可能なものなので、回収した後は豚の餌にでも回るのでしょう。それにしても、現地価格で一人当たり1000円以上も食事にかけるのは相当なぜいたくだと言えます。

  現地での行動の主たる手段はタクシーによる移動でした。これも日本円に換算すれば破格の安さなので、あまり抵抗感なく利用してしまいます。また、タクシーの数も日本よりはるかに多いような気がします。かつ2人と3人に別れ、3人班でタクシーに乗った私たちは、一人当たりの負担は本当にわずかなものとなりました。しかし、3日間の滞在中、やはり当たるべきものに当たってしまったことも事実です。

  一通りその日の行程を終え、タクシーに分乗してホテルに向かいます。私たちが乗ったタクシーは・・・・・。
  途中私が地図を見ながら景色と対照していると、運転手がサイドミラーが見えないから地図を見るなと指示します。心地よい震動に思わずうとうとしていると、何となく行きより時間がかかっているような気がします。しかしここまでのところ、どのタクシーも何の問題もなかったので疑うこともなくホテルに着きました。

  ホテルのロビーでは、別のタクシーに乗った二人が少々待たされたという表情でソファーに座っています。なんでも10分早く到着し、料金は19元だったとのこと。同じ区間を乗った私たちの料金は32元でした。そこで領収書を見ると、プリントアウトされているべき乗車時間・下車時間・走行距離の欄が白紙のままになっています。
  中国のタクシーはその部分だけ印刷しないことができるような設定ができるのですねえ・・・。疑うことを知らない純真な心を持つ典型的日本人である私は、悪質運転手にまんまと騙されてしまったのでした。
 

青島旅行②「中国の万引き対策」

2012-03-21 13:21:09 | Weblog
  今回の旅行は東亜学院中級クラス12名の内、男性2名、女性3名、合計5名の参加。旅行の3日目は中級クラスの今年度の最後の授業の日。総勢12人のクラスの内5名が抜けたクラスはおそらく気の抜けたようになってしまったことでしょう。

 今回の旅行で最大の収穫は、ホテルのすぐ近くに大型書店があったこと。これは数多い中国旅行歴を誇る私にも初めての幸運でした。晩飯前、OさんやSさんがマッサージを受けに外出するついでに全員自由行動になった時間を利用して、第2巻ま既に持っている三国志の英雄曹操の伝記の続編を探しに出かけました。予定通りなら既に第4巻まで発行されているはず。

  見ていると、中国人のお客さんの購入の仕方が半端ではありません。ほとんどの人が抱えきれないほどの本を抱えてレジに向っています。私の想像では、書店そのものの絶対数が足りないので、書店に行く時にはまとめ買いをすることになるのでゃないかと思います。店内には肩から襷がけをした若い男女が来客の案内をしています。これまで中国人店員の愛想悪さは世界一と言っても過言ではなかったので、こんなところにも中国で意識改革を進めようとする動きが感じられ、高感度が上がりました。
  
  本の買い方も私たちのやり方に近づいて来ました。以前はまず代金カウンターへ行き代金を払ってから領収書を持ってレジに向かうという方法でした。要するに現金と現物の交換ではなく、先に代金を支払ったことを店側が証明しない限り現物は手に入らない仕組みになっていたのです。今回はレジで現金を払い、本を受け取るという、私たちが慣れている方法に変わっていました。

  しかし、店員は、品物を渡す前に本の奥付にスタンプを押します。領収書とスタンプの二段構えです。これは万引き対策だな、と思って出口から出ようとすると、そこで警備員に呼び止められます。購入した品物にスタンプが押してあるか、領収書の明細と品物が一致しているか確認を受けます。OKとなったら、飛行機に乗る前のような黒いドア枠のようなセンサーの中を通り抜け、最終チェックを受けた上で晴れて本が自分のものとなります。

  日本では小さな書店なら廃業を余儀なくされるほど万引きが盛んであるにも関わらず、こんな手の込んだチェック制度を導入するケースはあり得ません。日本人は基本的に性善説であり、少数のあくどい人間が客のふりをして万引きをすることがある、という立場です。中国では、盗みやすい環境を作ってしまえば盗まれても当然であり、基本的に性悪説の立場であるように見えます。こんなところにも歴然とした国民性の違いが見て取れます。

  ちなみに空港内の書店でも、少しでも店内にとどまっていようものなら、女店員が素早く寄って来てこれ見よがしに目の前の書架をいじりだします。「おいお前、私がお前を見張っていることを忘れるな!」という示威行動なのです。 

ゲーム機を持つとなz子供は床に座り込むのか?

2012-03-20 17:52:16 | Weblog
  まずは青島旅行3泊4日から無事帰還しました。1月に広島県呉市に行った時、寒さ対策をしていったら暑すぎて脱水症状を起こしそうになった反省を踏まえ、今回は上着もペラペラの薄着。念のためスキーウエアの下に着るフリースを一着だけ用意して行きました。私は用心深い性格で、ズボンや上着も万一に備えて予備を持って行くので、割り切れる性格の人よりも荷物が増えます。同行者の中の女性たちよりも私の方が荷物が多かったので、内心肩身が狭かったのですが、一応中国渡航歴30回のキャリアがあるので、旅慣れない無粋なやつという目で見られることはありません。ただし帰りは女性は荷物が行きの3倍になりますが、私は最初の荷物の間に本を挟んで帰るだけなので、見た目には全く増量感なし。

  今回のツアーは徹底したエコノミーなツアー。まずは成田空港で勝手に自分で東方航空のカウンターに行き、各自チェックイン。青島空港に到着後も、40歳くらいの現地ガイドは出迎えとホテルまで車に同乗してくれるだけで、買い物に連れて行こうという気配もなく、男性の皆さんに対する「○○のお誘い」も、女性の皆さんにたいするエステの類の勧誘も一切ありません。

  早めに着いた成田空港で皆さんを待つ間、私は人物観察に専念。アメリカ人の家族と思しき5名ほどの白人が近くに席を取りました。そうとうに旅慣れているらしく、小学生らしい子供たちはすぐにどこかへ姿を消してしまいます。しばらくして私がトイレに用足しに行き、中から出てくると、トイレの入り口の前にその二人の小学生の兄弟がぺたりと座りこんで携帯ゲーム機に夢中になっています。別に待合の椅子に座ってもできるのに、また広い広い空港内でわざわざトイレの前まで行って座りこまなくてもできるのに、そうやらゲーム機を持つと子供たちは人種や国籍を超えて同じような行動に走るようです。ゲーム機を手にしたとたん人間はアホになるものなのでしょうか・・・・。

韓国の後進性

2012-03-16 18:58:18 | Weblog
  アジア的後進性を感じますねえ・・・。というよりミニ中国ですね、あのやり方は。小中華を自任していた国だけのことはあります。やることが立派過ぎます。

  ニューヨークタイムスに、広告を装ったせこい手口で、竹島が韓国領であることをアピールしていましたね。他の国は国名と国旗を並べて線で結び、韓国の部分だけは線を省略してあり、竹島(独島)に結びつけるしかないクイズを紙面を買い切って掲載していたのです。

  私に言わせれば、そんなことまでわざわざしなければならないほど、竹島が韓国領として認められていないということです。かつ、実は韓国領ではないからこそ、そこまでしなくてはならないということなのだと思います。

  いずれにしてもやり方が幼稚で垢抜けていません。私はこんなところに韓国のアジア的後進性を見てしまいます。一方日本人の中にも竹島は韓国領だという主張に同調するお調子者がいるのは困ったものです。確か教師の中にもそんな人がいると聞いたことがあるような気がします。そろそろ南の方も危なくなって来ましたし、この辺で政府として言うべきことは言っておかないと取り返しがつかないことになりそうです。何でもニューヨークタイムスに対して抗議をしたそうですが、そんなことより政府としてきちんとした対韓抗議をすべきなのではないでしょうか?

時代は変わる(海外旅行の変化)

2012-03-12 18:19:19 | Weblog
 とうとうこんな時代になったのか、と思いました。通っている中国語学校のクラスメート数名で中国は青島へ行こうということになったのですが、旅行業者からの連絡はメールのみ。申し込み書もメールで返信し、紙の資料は一切なし。毎度おなじみご家庭用とご本人様用に別れた二通の旅程表もありません。航空券なども空港に旅行会社の担当が待ち構えていて、航空券の引き換え券などを渡してくれた上で旅行の注意などをしてくれたものですが、e-チケットそのものがメールで送られて来ました。この様子だと空港でも私たちだけで勝手に手続きをし、現地のガイドが送迎バスでホテルまで送ってくれたら後は帰国日に再び空港まで送ってくれるだけで、後は一切誰もかまってくれないというやり方になっているようです。まあ、完全な自由旅行で、現地では一切業者のツアーにか加わらないのでこんな形が可能になったのでしょう。それにしてもここまで合理化されると、思わず「お見事!」と言ってしまいそうになります。

 私が中国に行くのはこれで何回目になるのでしょうか。数えてもいないし正確な数は覚えてもいないのですが、30回にはなるでしょう。しかし言葉の通じる韓国(英語がわかる人は案外多く、日本語がわかる人は世界で一番多い。かつ私は韓国語ができる)と違って中国は発音が通じない不安の方が大きくて、自分では完全フリーのツアーが組めないで来たのでした。
 今回は同じ教室で中国語を学ぶ者同士とあって、心強くもあり、本当に大丈夫なのかという不安もあり、未知の旅行となりそうです。また5人もいるとそれぞれ持っている知識の範囲が少しづつずれているので、しまいには何とかなるのかな、という少しばかりいい加減な気持ちで参加する私です。
  
 もっとも、中国へ行った回数では私が断トツで圧倒的に多いので、もしかしたら密かに当てにされているかもしれません。その期待は確実に裏切ると思いますが、運良く韓国からの団体客と一緒にでもなったら、ちょっぴり活躍できると思います。

  

1000円床屋は安くない

2012-03-10 18:33:22 | Weblog
  この五年間というもの、昔から通っている理髪店に通い続けています。これで35年目。転居した後も車を40分飛ばして通っています。仕事ぶりは他のどの理髪店より丁寧です。通い始めた時はまだ子供だった跡継ぎが既に40歳、小学生の娘がいます。こうなるとなかなか変えられるものではありません。
  実は我が家から息を止めたままで行かれる距離に理髪店はあるのですが、あまり腕が良くないので、一回行ったきりでやめてしまいました。

  このところ交通事故その他で何かと忙しく、かつ事故で車を失ってしまったので、通い慣れた理髪店「ハッピー」へ行くのには電車にバスを乗り継いで下手をすると1時間半かかってしまいます。そろそろ髪の毛が気になりだした私、どうしようかと思案していました。

  すると、韓国語講座の帰り道、市役所に用があって向かう途中、ふと見かけたのが消費税込1、050円という看板。今は忙しくて時間がもったいので、値段が安いからというよりは通りすがりにおそらくは10分で済ませられると踏んで中に入りました。

  店は30歳前後の夫婦と思しき二人で取り仕切っています。しゃれっ気の全くない手狭な店の中には流しなどは当然なく、髪を洗うことは想定されていません。髭もそらないので蒸しタオルの機械もありません。目の前にはカッティングに必要な道具を載せる棚があるのみ。その他には一般の理髪店にはない、髪の毛の切りかすを吸い取るホースがあるのみ。椅子も粗末なものです。しかし、今日は早さが命。やってもらいました。

  私からは特に注文もないので、おそらく10分かからずに終了。金曜日の昼下がり、客足は途絶えることがないようです。この感じでせっせとこなせば、一時間で6人の客を消化し、売上は合計6,300円に。一方私の行きつけの店では1時間10分ほどかけて洗髪・髭剃りを含めて3,400円。設備投資も光熱費も1000円理髪店の比ではありません。

  結論:1000円理髪店は普通の店よりはるかに高い!・・・・もっとも、元祖1000円理髪店チェーンの社長と直接会ったことがあるのですが、この社長自ら「うちは普通の店と比べてずっと高いんですよ、実は。」と告白していました。確かに単価と時間を考えればはるかに高くつきます。ここから先は好みの問題ですね。

  刈り際、スタンプカードを渡されました。平日2個・休日1個、雨の日には+1個のスタンプを押すとあります。この日は雨の平日だったのでスタンプを3つ押してくれました。スタンプ14個で500円引きになるのだとあります。長く通った店に通い続けるか、近所の1000円理髪店で手を打つか、ここが思案のしどころですね・・・。

髭の誘惑

2012-03-09 19:23:41 | Weblog
  我が家の居間にあるテレビ、5年前に購入したビクターの製品は、地上波10・11・12の3つのチャンネルが映りません。寝室にある、一昨年購入したパナソニックの製品はこれが映ります。

  ところで、地上波デジタルの12チャンネルといえば放送大学の講座を放送しているチャンネルです。この講座を見ていてひどく感銘?を受けたことがあります。登場する大学の先生方が、一人の例外もなく見栄えのしない外見なのです。大学教授の容姿の偏差値はこんなに低かったっけ?と頭をひねってしまいます。学問にしか関心がないから容姿が今一なのか、容姿が今一だから地味な学究生活を選んだのか・・・・。失礼ながらしばし考えさせられてしまったのでした。いや、服装の趣味がいけていなくても、それはそれで良いのですが、いけていないのは決して入れ物の話ではないのでして・・・・。

  中でも考えさせられるのは、髭を生やした先生方の素材です。あのお顔から髭を完全に取り払ってしまったら、偉い先生には見えないな、という方に限ってしっかりと髭を蓄えています。やはり髭というのは自分を価値のあるものに見せる為に生やすものなのだな、と、納得。俳優でも髭を蓄えたらブレイクして主役を貰えるようになった人がいます。人気のない地味なプロレスラーが覆面をかぶったら人気が出たようなものでしょうか。

  一方、あまりにも美男子過ぎる為に逆の意味で髭を生やしたのではないかと思われる俳優もいましたね。「風と共に去りぬ」という映画でビビアン・リーと共演した男優、クラーク・ゲーブル、素材は抜群に美男子なのに、横一文字の髭一本を蓄えることによって、味わい深い顔になっていました。その意味ではエロール・フリン(たぶん誰もわかりませんね、こんな名前)なども口髭がなかったらただの超美男子で終わってしまったのだろうと思います。

  ただ、私が出した結論は、髭というものは自分に劣等感を持つ人が生やすものだ!ということでした。ちょいとした髭を蓄えている男性の多くは、自分の顔に劣等感を持っているはずだと推測できそうな容姿の持ち主でした。ド派手に髭を伸ばしている男性は、内面的な劣等感をカバーするために髭に頼っているという気がします。
だいぶ話が違うとは思いますが、ある意味で女性の化粧に当たるものなのかもしれません。その意味では、髭を生やす男性は、もしかしたら普通の男性よりも女性的な一面を持っているのかもしれませんね。

  私は・・・髭を生やしたことはありません。しかし最近、髭を伸ばしたいという誘惑にかられることがあります。社会人を卒業した今、毎朝髭を剃るのはあまりにも面倒くさいのです。髭剃りには案外時間がかかります。私の計算では、一年の内2.5日は髭を剃っている計算になります。これまでの人生ではおよそ102日間を髭剃りに捧げてきたことになります。この手間が省けてなおかつ偉そうに見えるなら、髭を伸ばすのもありなのかな、と。


武道必修化について

2012-03-04 18:33:54 | Weblog
  さて、話は以前にも触れた中学校の武道必修化についてです。
  国の教育方針で、「伝統や文化にかかわる授業にもっと力を入れよう」ということになったそうですが、結論として、簡単にできそうに見える柔道を年間10時間教えるというのが主流だそうです。柔道は道具をそろえなくともできるというのも大きな理由になっているようです。

  しかし、剣道や柔道がはたして日本人のすべてが学ばなければならない、日本の伝統文化と言えるのかどうか、私ははなはだ疑問だと思っています。江戸時代の武士の割合は8パーセントに過ぎません。かつ、刀を差していたとはいえ、その実態は官僚そのものなのです。武士が日夜剣道の稽古に明け暮れていたと思ったら大間違いです。ちなみに、宮本武蔵も近藤勇も本当は武士ではありません。まして柔道という自体、明治時代になってから確立されたものに過ぎません。

  ところで、柔道経験のない方は、夏の柔道着のあの臭さを経験したことがないと思います。大変厚手の生地でできているためになかなか洗う気にもなりません。しかし、油断しているとロッカーの中でカビだらけになってしまいます。そこで、一番道具なしでやれる相撲→腰に帯だけ巻けばそれでよろしい→を取り入れる方がずっと建設的だと思います。10時間の授業では、柔道では投げ技まで教えることは危険過ぎますが、相撲であればいきなり試合に入ってもほとんど危険はありません。

  いずれにしても、柔道や剣道をやっていた日本人が一定数いたことは認めますが、全員が教わらなければいけない、ましてや女子まで経験を義務付けなければならないという決め方が理解できません。柔道や剣道を女子がやるというのは、日本の伝統文化とは言えないはずです。もっと言えば、そこまで伝統文化伝統文化という
のなら、女子のダンスなど廃止して、日本舞踊でも取り入れたらいかがでしょうか。

  大震災の経験を踏まえるなら、貴重な10時間は着衣水泳の授業に当てるべきでしょう。これにより震災の津波から生き残れる力を身につけた人間が、少しでも増えることは間違いないのですから。柔道を取り入れれば、間違いなく何人かは生徒が命を落とします。着衣水泳を取り入れれば、間違いなく何人かの生徒が生き延びることができます。違いますか?

  

久々に見る気になった韓国ドラマ

2012-03-02 15:45:17 | Weblog
  夜寝るまでは基本韓国ドラマか中華ドラマの時間。最近中国語にシフトしつつあるために停滞しがちな韓国語がなまらないようにできるだけ韓国ドラマも見るように努力しているのですが、なかなか面白い物がありません。おばさまたち推薦のドラマはおばさまたちが推薦しているという理由だけで多分面白いものではないと決めつけて見ようとはしません。(おばさまたちの話はドラマそのものというよりはどんなアイドルが主演しているか、にあるのです。イ・ビョンホンくらいの年代になるともはやターゲットではないらしいのです。)

  そんな中、「久々に見る気にさせてくれるドラマ」に出会いました。韓国版「シティ・ハンター」。ボディスーツに身を固めた美女が登場するわけではありません。あくまで韓国オリジナルの、復讐劇です。さまざまな大賞を総なめにしたということですが、次の放送を楽しみにするくらいの出来ではあります。

  何よりも、主役のイ・ミンホ?がかなりの進歩を見せているような気がします。「花より男子」の時はこの私、さすがに途中で挫折して最後まで見ることができなかったのですが、今回は結末を見届けることができそうです。役者は、脂肪の少ない若者の年代から脂肪が少しのって大人っぽい体型・顔つきに変わる時、失速してしまう人もいますが、彼はほほに脂肪が少しのってからの方が良い顔になったと思います。

  あえて私流の採点を言うならば、彼は体が細すぎます。かつ、歩き方がなっていません。実際にはうつむいているわけではないのに、うつむいて元気なく歩いているかに見えてしまう歩き方です。ついでに腕もほとんど振りませんね。この二点をどうにかしてもらいたいものです。彼はもう少し見栄えのする男になれるはずです。

  このドラマ、よくよく見ると、定番「出生の秘密」はしっかりと織り込まれ、育ての親との愛憎劇を織り込んだ復讐劇になっています。まだ途中までしか見てはいませんが、最後まで期待を裏切らない結末を迎えて欲しいものです。