著者は金容雲という韓国人です。こういう本は何冊も読んでいるので、特に目新しくもなんともなく、著者が先駆者というわけでもないのですが、韓国人が書いているものは初めて手にしたので、購入して読んでみました。要は日本は元をただせば百済や新羅の植民地的な土地で、そのうちに百済の勢力が勝ち組として生き残り、現在の日本の天皇家となったというお話です。多少の目先の違いこそあれ、特に目からうろこというほどの物ではありませんでした。
それよりは、著者の姿勢から感じられる、韓国人の思い込みと決め付けから、実に救いようのないものを感じてしまいました。著者は韓国を代表する数学者であり、韓日(この語順が大事。逆にすると叱られます、きっと。)文化交流会議の代表だった人だそうですが、数学者の割にはあまり客観的な考え方を持ってはいません。いかにも韓国人のステレオタイプという感じです。いくつか問題点を挙げてみます。韓国人がこうした思い込み的発想から脱却できない限り、日韓両国の友好は1,000年たってもあり得ないことでしょう。
韓国人のこだわりなのか、著者もまた百済語と日本語は1,300年前までは同じであったと述べています。ある言語が変わって行く速度は大体一定だとされているので、現代の普通の日本人が日本書紀を読んで大体意味がわかる程度に韓国人も日本書紀を読みこなせなければなりませんが、これは絶対不可能です。何より、言語学的に基礎語彙と言われるものがあり、親戚関係がある言語は基礎語彙、特に体のパーツを表す単語が類似していなければなりません。これも言い尽くされたことですが、目はヌン、鼻はコ、口はイップ、まったく共通点がありません。どうしてもこの説にこだわるなら、百済の人間は全員日本列島に移住して来たことにしなければなりません。
しかし、こんなことはどちらかというと瑣末な問題で、次のような主張こそが、日本人と韓国人の相互理解を妨げている韓国人特有の思い込みと決め付けだと言えます。
①日本は戦後10年で軍国主義国家に戻り、周辺諸国と争いを繰り返している。→争いの種を作っているのは韓国と中国であり、なおかつ日本人の多くはこと竹島に関しては、場所も知りません。徴兵制すらない日本が軍国主義国家だというのは片腹痛い主張ですね。
②日本がかつて朝鮮を併合したのは、白村江での戦いに負けた恨みを晴らすためだ→思い込みもここまで来るとお笑い沙汰です。妄想としか言いようがありません。
③北朝鮮に金日成の大きな銅像があるのは日本に大きな前方後円墳があるのと同じ理由だ。→前方後円墳は支配者の権威の象徴であったかもしれませんが、個人崇拝のためではなかったはずです。金日成の銅像はレーニンや毛沢東の銅像の類だとなぜ考えないのでしょうか。
④沖縄の海底に沈んだ戦艦大和を引きあげて、その鉄でメダルを造るとすれば、それと同じ重さの金を喜んで捧げる日本人はいくらでもいるでしょうし、大和よりもっと大きい軍艦が造れるほどの資金が集まるでしょう。→何にも言えません。開いた口がふさがらないとはこのことです。
⑤夕方高いビルから見渡した韓国年は教会の十字架のイルミネーションだらけですが、(これは事実です。私もこの目で確かめてきました。)日本では神社の鳥居が目につきます。→ホントにそうかあ?と言いたくなります。この人は日本のどの都市でこんな風景を見て来たのでしょうか・・・・。
韓国人のいけないところは、学歴も社会的地位もある著名人でも平気で勝手な思い込みだけで多様な決め付けをし、かつ発言を続けていることです。もうこれは国民性とでもいうべきもので、韓国人こそ地理的・歴史的な問題から派生してきた自分たちのコンプレックスを払拭してほしいものです。浅く知ると大好きになれる国、それが韓国ですが、深く知ると大嫌いになれるのもまた韓国という国です。ずっとお隣にあって、友好を深めていかなければならない国であるにも関わらず、日本の方が仲良くする気十分であるにも関わらず、つねに日本側の熱気に冷水を浴びせ続ける国、韓国。現在韓流ブームに熱中している皆さんが韓国人のこの本質に気づいてしまったら、両国の溝は決定的に深いものになってしまうかも知れません。まあ、あの皆さんがそこまで深く韓国や韓国人を研究することはないとは思いますが。
P.S. もし著者が主張する、日本=百済 が完全に間違いのないものであり、なおかつ日本が白村江の恨みを晴らすために朝鮮を併合したのであれば、はるか昔に新羅に滅ぼされた百済が復活して旧国土を取り戻したばかりか、半島全体に領土を広げた、というだけのことになりますね。それであれば日本人は日本人はと非難されるのは筋違いということになります。どうせならそこまで話を広げて見てはいかがなものでしょうか。
それよりは、著者の姿勢から感じられる、韓国人の思い込みと決め付けから、実に救いようのないものを感じてしまいました。著者は韓国を代表する数学者であり、韓日(この語順が大事。逆にすると叱られます、きっと。)文化交流会議の代表だった人だそうですが、数学者の割にはあまり客観的な考え方を持ってはいません。いかにも韓国人のステレオタイプという感じです。いくつか問題点を挙げてみます。韓国人がこうした思い込み的発想から脱却できない限り、日韓両国の友好は1,000年たってもあり得ないことでしょう。
韓国人のこだわりなのか、著者もまた百済語と日本語は1,300年前までは同じであったと述べています。ある言語が変わって行く速度は大体一定だとされているので、現代の普通の日本人が日本書紀を読んで大体意味がわかる程度に韓国人も日本書紀を読みこなせなければなりませんが、これは絶対不可能です。何より、言語学的に基礎語彙と言われるものがあり、親戚関係がある言語は基礎語彙、特に体のパーツを表す単語が類似していなければなりません。これも言い尽くされたことですが、目はヌン、鼻はコ、口はイップ、まったく共通点がありません。どうしてもこの説にこだわるなら、百済の人間は全員日本列島に移住して来たことにしなければなりません。
しかし、こんなことはどちらかというと瑣末な問題で、次のような主張こそが、日本人と韓国人の相互理解を妨げている韓国人特有の思い込みと決め付けだと言えます。
①日本は戦後10年で軍国主義国家に戻り、周辺諸国と争いを繰り返している。→争いの種を作っているのは韓国と中国であり、なおかつ日本人の多くはこと竹島に関しては、場所も知りません。徴兵制すらない日本が軍国主義国家だというのは片腹痛い主張ですね。
②日本がかつて朝鮮を併合したのは、白村江での戦いに負けた恨みを晴らすためだ→思い込みもここまで来るとお笑い沙汰です。妄想としか言いようがありません。
③北朝鮮に金日成の大きな銅像があるのは日本に大きな前方後円墳があるのと同じ理由だ。→前方後円墳は支配者の権威の象徴であったかもしれませんが、個人崇拝のためではなかったはずです。金日成の銅像はレーニンや毛沢東の銅像の類だとなぜ考えないのでしょうか。
④沖縄の海底に沈んだ戦艦大和を引きあげて、その鉄でメダルを造るとすれば、それと同じ重さの金を喜んで捧げる日本人はいくらでもいるでしょうし、大和よりもっと大きい軍艦が造れるほどの資金が集まるでしょう。→何にも言えません。開いた口がふさがらないとはこのことです。
⑤夕方高いビルから見渡した韓国年は教会の十字架のイルミネーションだらけですが、(これは事実です。私もこの目で確かめてきました。)日本では神社の鳥居が目につきます。→ホントにそうかあ?と言いたくなります。この人は日本のどの都市でこんな風景を見て来たのでしょうか・・・・。
韓国人のいけないところは、学歴も社会的地位もある著名人でも平気で勝手な思い込みだけで多様な決め付けをし、かつ発言を続けていることです。もうこれは国民性とでもいうべきもので、韓国人こそ地理的・歴史的な問題から派生してきた自分たちのコンプレックスを払拭してほしいものです。浅く知ると大好きになれる国、それが韓国ですが、深く知ると大嫌いになれるのもまた韓国という国です。ずっとお隣にあって、友好を深めていかなければならない国であるにも関わらず、日本の方が仲良くする気十分であるにも関わらず、つねに日本側の熱気に冷水を浴びせ続ける国、韓国。現在韓流ブームに熱中している皆さんが韓国人のこの本質に気づいてしまったら、両国の溝は決定的に深いものになってしまうかも知れません。まあ、あの皆さんがそこまで深く韓国や韓国人を研究することはないとは思いますが。
P.S. もし著者が主張する、日本=百済 が完全に間違いのないものであり、なおかつ日本が白村江の恨みを晴らすために朝鮮を併合したのであれば、はるか昔に新羅に滅ぼされた百済が復活して旧国土を取り戻したばかりか、半島全体に領土を広げた、というだけのことになりますね。それであれば日本人は日本人はと非難されるのは筋違いということになります。どうせならそこまで話を広げて見てはいかがなものでしょうか。