梅様の教室

独り言

旅行記⑯

2014-01-28 14:29:19 | Weblog


続いて知覧特攻平和記念館。しかし鹿屋航空基地資料館と違い、館内撮影禁止。そんなわけで本日の写真は開聞岳を別の角度から眺めたものを載せてみました。一つは南国風景っぽい開聞岳、そして菜の花畑を前景にしたものが最もポピュラーと思われる開聞岳です。それにしてほとんどような展示物であるにも関わらず、一方は撮影可、一方は撮影禁止というのは解せません。

   記念館の展示はやはりインパクト不足の感が強いものでした。恐らくは予算の関係でこの程度のものに収めてあるのでしょうが、特攻隊の悲劇を本気で訴えたいなら、多少のこけおどしは必要です。せめて建物の大きさだけでももっと壮大なものでなければなりません。内部の展示も、ちまちまし過ぎです。また、今時もっと視覚に訴えた手法を取ることも必要ではないでしょうか。特攻隊員の最後を隊員の視覚から見た画像で表すことも可能です。まだ女の子と手をつないだことすらないような若者が、地元の女学校の生徒達の見送りを受けながら飛び立ち、そのほとんどが敵艦の銃砲の餌食となってむざむざと海の藻屑と消えて行った姿を、ピンボケの古い記録映画で見せるのも結構なのですが、目標を目の前にしながら木の葉のように錐もみ状態になりつつ海中に突っ込んでいく姿を、その視線から見学者に見せていただきたい。 しつこくしつこく。そしてごくまれに敵艦に突っ込んで行き、愛機ごと爆発して果てる姿を。更には地上にあって、敵艦突入を知らせるモールス信号を受けている場面と、そのモールス信号がすーっと途絶えて行く有様を、戦争を知らない人々に見せていただきたい。

   館内にはいくつもの千羽鶴が飾られていました。残念ながらそのほとんどが地元か九州一帯の小中学校の生徒の手によるものです。私たちが押しつけがましく広島や長崎あるいは沖縄に生徒達を引率して行き、そこに奉納させた千羽鶴と、ここに飾られている千羽鶴との間には、意識において大きな隔たりがあります。広島や長崎、沖縄へ生徒達を「行かせた」修学旅行においては、その災禍はあくまでも左翼的な論理の上に立ったものです。特攻記念会館においてはそのような論理は通用しません。なぜならここでは、愚かな政治家たちによって若い命を散らされた若者たち・・・などという偽りのきれいごとは通用しないからです。そうした論理の下では、彼等はすべて犬死したものだとひとくくりに葬り去られてしまいます。

   学校の先生方は、あえて特攻隊からは目をそむけ、これについて多くを語ろうとはしません。なぜなら原爆や沖縄を語る時のようなすっきりと割り切った情緒を持つことが不可能だからです。彼らが原爆や沖縄を語る時、「無差別大量殺りく兵器」原爆を落としたアメリカを非難することも無く、沖縄住民が身を潜めている墓や洞窟に向かって火炎放射機を向け、ゴミでも焼き払うかのように同胞を扱った連中のことを語ろうとはしません。そんな中で、某日大◎高と書かれた千羽鶴を見つけた時、私は胸がすっとする思いがしました。ここに特攻隊に目を向けてくれた学校がある!東京にもそんな学校がある!そんな先生方がいらっしゃる!

   残念ながら都立高校の修学旅行がこの地を対象とすることは未来永劫ないでしょう。また、全国の公立学校も、修学旅行のコースにこの地を組み入れることはないでしょう。入学式や卒業式に日の丸を掲げることに反対し続けている連中が、日の丸をつけて敵艦に突入し、花の命を散らしていった若者たちについて正しく語ることなどあり得ないからです。

   韓国や中国の学校において偏向した反日教育が行われていることは皆さんもご承知の通りです。しかし実は日本の公立学校においては、中国や韓国が反日の姿勢を強めるよりはるか以前から、強力な反日教育が行われて来たことを知っていただきたいと思います。もしあなたが安倍首相による靖国神社参拝を、してはならないことをしたと感じているなら、反日教育はあなたに対して所定の成果を挙げているものと言えるのです

最新の画像もっと見る

コメントを投稿