梅様の教室

独り言

旅行記⑭

2014-01-25 14:28:49 | Weblog


    開聞岳・・・一般には知名度が低く、あえて取り上げるほどの山ではないのですが、私には西都原古墳群とならんで幼少から脳裏に深く刻み込まれた山です。この山は形の良さもさることながら、一面の菜の花畑を前景として撮影された写真が多いのですが、実はほとんど島と言って差し支えありません。写真を見ると本来は海底から噴出した火山であることが良く分かります。

   そして本日次の目的地は「釜蓋神社」。正式名を射楯兵主神社といい、この神社にある釜の蓋を頭に載せて落とさずに参拝できると戦争に行っても無事に帰れるという言い伝えがあり、戦時には出征前にこの神社にお参りしてから戦地に向かった兵士が沢山いたという話です。実にささやかな神社で、鳥居から本殿までは10メートル少々しかないと思われますが、本殿前の石段を頭に釜の蓋を載せたまま手を使わず登りきるのはそれなりに神経を使います。中には途中で落として割ってしまう人もいました。

   バスへと戻る道で、突然男子用トイレに例の奥さんが突入してきました。女子用トイレがあるのに、と思っていると、女子用は汚れているのだとか。男子用トイレに堂々と入れる資格を持つにはあと10年ほどたたなければならない年齢と思われますが、背に腹は代えられず?個室へ入ります。その間、彼女のやさしいだんな様は個室の前に立ち、しっかりと「不審者」から奥さんを守っていました。本当はあと100mも戻らないうちに、清潔で真新しい公衆トイレがあり、ここへ来るまでにその横を通過して来たのではありますが・・・。添乗員さんも首を傾げていました。

   そのきれいな方の公衆トイレの前には、大きく「車両進入禁止」という看板が目につくところに掲げられています。そこへやって来た、大型バイクのツーリング軍団、先頭車両がその場で停車すると後続車両もそれに合わせて停車します。が、先頭車両がまた発車、神社に向かうと、後続車両も迷わず全車発車して神社に向かってしまいました。神社に入る時は、昔なら馬を下りて参拝するのが習わし。鉄の馬も例外ではありません。添乗員さんと私は二人しておおいに呆れてしまったのでした。帰りに罰が当たって事故らないことを祈るのみです。

   ところでバスガイドさんは御当地娘なので、現地の細かい情報を良く知っています。彼女は実の父母と会話をするには、母親の通訳を経て初めて意志が通じるくらい、方言がきつかったそうです。また、狭い地域であるにも関わらず、更にいくつもの方言に分かれていたともいいます。台湾には大きく分けても10以上の少数民族がいますが、恐らくこの地方もかつて南方から渡って来たさまざまな少数民族がごとに分かれて住んでおり、近代までその民族ごとの言語の影響が強く残っていたものと思われます

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