梅様の教室

独り言

それは大きな勘違いだ

2012-04-30 17:03:23 | Weblog
  飛行機に乗り、運良く天気が良くてかつ窓の外が良く見える席に座れたとします。海外便はすぐに海の上に出てしまうのでだめです。できれば九州へ向かう国内便が良いと思います。上空から下界を見下ろすと、この狭い日本の至るところに、驚くほど多くのゴルフ場が造成されていることに気が付きます。

  本日の読売新聞11ページ。有名が数学者の藤原正彦という人がエッセイを書いています。その中に記されていたこと:
  「環暦を過ぎた頃、禁断のスポーツ(ゴルフのこと)を始めた。ゴルフは自然の美しさを気づかせてくれた。春には芽吹く草花秋には紅葉。コースによって、季節で変わる山々の様子に見入ったり雄大な海の名がを楽しんだり・・・」

  私は思いました。この人はどんなに偉い数学者なのか知りませんが、人として生まれて本当に60歳を過ぎるまで自然の美しさを知ることがなかったのか・・・・・。この人は、元の自然を大々的に破壊しない限り立派なゴルフ場は造成できないのだということを知らないのか・・・・・。上空から見ると、この人に自然の美しさを気づかせてくれたというゴルフ場が、いかに自然の美しさを損ねているかが良くわかります。それはまるで緑の中を虫が食った後のように広がっているのです。しかも日本中至る所で。

  ゴルフ場は基本的に大々的に山の木を引っこ抜いて整地し、そこに芝生を植えます。自宅に庭があって芝生を植えた経験がある人はご存じでしょう、せっかく植えた芝生もあっという間に雑草にとって代わられてしまいます。狭い庭なら手で抜くことも可能でしょうが、広大なゴルフ場です。そんなことでは間に合いません。化学薬品を使って芝生以外の雑草を排除するのです。なおかつ、芝生の上にはさりげなく微細な小石が撒かれているのだそうです。砂粒より大きいその石は、緑色に着色されています。つまりゴルフ場の芝生というのはこれ以上ないほど人工的なものなのですね。自然の木を引っこ抜き、薬品や人工物を用いて維持しているのがゴルフ場なのです。したがってゴルフ場へ通って自然の美しさを堪能する人の感性は根本から勘違いしていると言えるでしょう。

  そんなわけで、私はゴルフ場についてはあまり好感を持っていないのです。すみません。
(ゴルフ場の内幕については。千葉県のとあるゴルフ場に勤務していた私の実兄から直接聞いた話です。想像ではありません。

韓流は医療を救う・・・のか?

2012-04-27 16:29:07 | Weblog
 店の中にはもう熟女と呼ばれるているかな?と思われる年代の女性4人と私。成り行き上どうしてもこういう構成にしかなりません。女性たちの話、はもっぱら韓流スターとそれにまつわる話題に集約されていきます。いわく、ファンの集まりもその中にボスと取り巻きが生じ、取り巻きはコンサート会場でもしっかりとボスに対する挨拶を欠かさず、ボスはその日のコンサート後の指令等を、ひとりひとりにしっかりと下すのだとか、東方なんとかのコンサートに行く時にはJYなんとかの携帯アクセサリーを持っていてはいけないので全部外したとか、韓流ファンも子繊細な気配りをしないとやっていけないようです。

  そんなやりとりの中で本日記憶に残ったのは、「韓流は健康に良い!」というお話でした。五十肩がひどくて腕が上がらないというNさん、東方なんとかのコンサートでは三時間立ったまま腕を振り上げて振り続けることができたのだそうです。日常生活に支障をきたすほどの五十肩も、東方何とかのためななら自由に動くというわけです。また、若い男性韓流スターに夢中になるとホルモンの分泌が変わり←(この部分は私の想像)更年期障害の症状が軽減されることは疫学的にも有為の関係にあると言えるそうです。

  本日同席した人の内二人は病院勤めをしており、しかも一人は看護婦の資格を持って実務経験がある人なので、おそらくは「そんな気がする」といった程度のものではないのです。コンサートに熱中し、体を動かすのも億劫だった人が飛行機に乗って韓国まででかける、そんな活力を与えてくれるのが韓流スターなんだとか。この話を聞いた心療内科の先生も、鬱の症状を訴える女性には、韓流ファンになることを進め始めたということです。(こんな先生もちょっと軽すぎるという気がしないでもありませんが。)

  男性たる私にはこんな手軽な療法がないのが残念ですね。それともこんな私でも、少○時代やK○RAのコンサートに行けば活力がみなぎって青春カムバーック!なんてことになるのでしょうか。羞恥心が先に立って実験して見ることができないのが誠に残念です。

奄美・密航した教師たち

2012-04-25 15:54:32 | Weblog
  奄美の非差別は江戸時代にまで遡ります。当時は薩摩藩の支配の元、徹底した差別が行われたと言います。1.通貨の使用禁止、2.稲作の禁止(サトウキビ栽培の強制)、3.造船の禁止、4.島民の階級分化等。髪形や服装も一目見て奄美の人間であることを強制され、ひたすらサトウキビを作ることを強いられ、薩摩藩はこれにより莫大な財源を手にし、薩・英戦争でも潰れることなく、ひいては徳川幕府を倒す最大勢力ともなりました。更に太平洋戦争後は沖縄と共に米軍の軍政下に置かれ、沖縄県民から徹底的な差別を受けたことは前回書きました。

  本土からは切り離されて外国扱い、沖縄からは被差別扱い、かつこれといった産業のない奄美の人々が生きるために取った手段、それは密貿易だったそうです。「軍政下奄美の密航・密貿易」という本があります。中身はほとんどは密航した体験者が語ったことをそのまま載せているだけで、これといった主張やイデオロギーはありません。読み終えてからかえって気が抜けてしまうほどあっさりした本です。

  しかし、密航や密貿易のその実態は、相当に命がけのものであったようです。戦後間もなくのこと、まともな船などありません。出航したものの途中で故障して漂流・沈没してしまった船も多かったとのことです。沈没を免れたとしても、密航船を捕まえようとする官憲が手ぐすね引いて待っています。無事本土に上陸しても逮捕され品物は没収という確率も相当高かったようです。しかしそれでもこれしか生きる手段が見いだせなかった奄美の人々は臆することなく密貿易・密航を繰り返していたのでした。

  密航の中でも私が赤いアンダーラインを引いておきたくなるのは、二人の教師の密航の場合です。奄美の人々は大変教育熱心だったそうです。しかしノートも鉛筆もない、とりあえず掘立小屋を建てて学校とし、(奄美も空襲で家が焼かれ、年中行事の台風の被害も大きかった)子供たちはみな裸足で通っていたのが現状でした。本土ではアメリカにならって6・3・3・制という教育制度が発足していましたが、完全に見捨てられた島からみれば何だそれは?という実情で、教師たちにも、一体何をどうすれば良いのかが全くわかりませんでした。アメリカ軍は軍事的価値のない奄美大島なぞに全く関心がなく、完全に日本からもアメリカからも無視された状態だったのです。

  更に困ったことには、奄美にはなんと教科書すらもなかったのでした。どこからも見捨てられた島の学校には教師と生徒がいるばかりで、後はなんにもなかったのです。こうなれば誰かが本土に渡って教育に関するものをすべて持ち帰るしか方法がありません。その時名乗りを上げたのが小学校と中学校の教師一名ずつだったそうです。

  昭和28年6月、密航船に乗った二人の教師は、米軍の厳しい監視の目をくぐりぬけ、神戸に向かい、そこから東京や鹿児島へと向かいました。教科書を集めること自体は、思いの他順調に行ったそうです。教科書を船に積み込むに当たっては「鹿児島県教職員組合」と大書したバンを白昼堂々と船に横付けして積み込むことに成功したのでした。

  この船の船長が本土で売るために船長室のベッドの下に隠しておいたアメリカの煙草は摘発されてしまい、隠しておいた本人は二週間留置された上、当時の金にして7,8万円の罰金をくらったそうです。かつ、帰りの船につんでおいた島の生活に必要な品々も見事に没収されてしまうほど、厳しい検閲があったのですが、二人の先生が集めて来た教科書だけは無事発見されることなく島に持ち帰ることができたのでした。

  この話を読んだ時、私は思いました。今の教師たちは、自分が教師としての情熱を燃やす場所を与えられていないな、と。いや、しっかり見据えていればそれはあるのですが、相当な努力をしなければ自力でそれを見つけだすことはできません。現在教育が置かれている環境が、正しく情熱を燃やすことを実は拒否しているのです。生徒達のために教科書を手に入れようと、命がけで密航を企てた教師達。二人は密航中、もしかしたら日本で一番充実感を味わっていた教師だったかもしれません。 

沖縄の対奄美差別

2012-04-23 14:17:21 | Weblog
  私は最近まで知らなかった事実ですが、いわゆる左翼の活動家たちがこの事実を知らなかったとしたらそれはとんでもない無智か、型通りのことしか考えようとしない怠慢と言えるでしょう。いや、あるいは沖縄が差別の一番下に存在したことにして、それ以外には目をつぶり、反対運動を展開するのが一番てっとり早いからでしょうか。

  数年間沖縄とともに米軍の軍政下に置かれ、本土に渡るにはパスポートを必要とした奄美は、1953年暮れに沖縄に先んじて本土復帰を果たします。しかし同時に沖縄に渡っていた7万といわれる奄美の人々は、受難の日々を送ることになります。沖縄における奄美出身者は常時外国人登録証の携帯を義務付けられます。同時に公職からの追放・参政権のはく奪・土地所有権のはく奪・公務員試験受験資格のはく奪・・・・・。地位の高い人々も例外ではなく、琉球銀行総裁は奄美出身者であったために出張先で首を言い渡されたそうです。

  最底辺の労働者においても賃金差別が露骨に行われ、奄美出身者は最低の賃金で働かされていたといいます。当時は犯罪者といえば奄美、売春婦と言えば奄美とまで言われるほどひどい状態に置かれていたのが実情でした。奄美出身者はアパートにも入れなかったという証言もあります。あまりの差別のひどさから自分の出身地を隠し、亡くなる時になって始めて、自分は奄美の人間だったと告白する人が未だにたくさんいるとのことです。といって奄美に働き口があるわけでもなく、沖縄に密航していた人々は故郷に帰りようもなく、沖縄社会の底辺でうごめいているしかなかったのでしょう。

  本土から差別されているという意識を強く持っていた沖縄の人々が、実は奄美の人たちに対しては過酷な差別意識を持ち、人間扱いしていなかったというのは恐るべきことです。人間は自分が差別されることに対しては敏感ですが、自分が差別していることに対してはひどく鈍感な生き物なのですね。奄美の人々は、被差別意識にさいなまれていた沖縄の人々の、屈折のはけ口にされてしまっていたのでしょうか。

奄美大島

2012-04-21 14:33:14 | Weblog
奄美なちかし蘇鉄の花が
咲けば揺れます可憐花よ
長い黒髪島娘
島娘よ

  という歌があります。昭和38年、東京オリンピックの前年に三沢あけみという18歳の女の子が歌って大ヒットしました。この子、18歳なのにデビュー曲が色っぽ過ぎると言って発禁になったという人です。演歌歌手なので着物を着ていたはずですが。集団でスカートをめくり上げるダンスが堂々とテレビで放映される今の時代とはだいぶ違いますね。

  いや、三沢あけみについて語ろうというのではありません。この歌は昭和38年の発売ですが、日本中が東京オリンピックに向けてカウントダウンを始めていた昭和30年代、三丁目の夕陽の舞台である30年代、奄美大島では蘇鉄(そてつ)という植物の実から取れるでんぷんが米や麦に代わる貴重なエネルギー源となっていたそうです。最近自殺した奄美出身のアイドルが語った貧困生活は平成の世の出来事ですから、昔にさかのぼればどれほど貧しい暮らしを強いられている人たちがいたか、想像に難くありません。

  思えば私たちは奄美大島についてはあまりにも無知に過ごしてきました。誰もが戦争の犠牲地として記憶に留めている沖縄、その沖縄の住民から徹底的な差別を受けていたのが奄美大島の人々でした。奄美大島は昭和21年(1946年)、日本領土から除外され、北部南西諸島米国海軍政府の支配下に入りました。当時の奄美大島の困窮は想像を絶するもので、貧民救済運動に取り組んでいた(現)奄美市では、運動を「餓死防止運動」に急きょ切り替えたほどだったそうです。

  困窮を極めた奄美ですが、軍政下では日本からは外国扱いになります。鹿児島などへ向かうことは全て外国への密航となるので、奄美の人々は生きる為に沖縄本島へと向かい、1950年から52年にかけては毎月1000人近い働き手の男女が奄美から姿を消して沖縄へと向かったそうです。そして、あくまで「被害者」としての立場だけを貫いている沖縄人たちは、この奄美の人々に対して過酷な差別と非人間的な扱いに徹したのだそうです。戦争の最大の被害者である沖縄住民は、あくまで被害者でいなければなりません。そうでなければ都合の悪い人々が、左翼の人々を含めて大勢いたということなのでしょう、この過酷な差別は一切なかったこととして闇に葬られています。(参考:沖縄 誰にも書かれたくなかった戦後史)

  長くなりそうなのでここでいったん筆を休めます。

偽善

2012-04-19 14:34:47 | Weblog
  アメリカ兵が敵の死体を囲んで記念撮影をしたとかで問題になっています。中には自爆テロで吹っ飛んだ脚を持ち上げて写真に収まったケースもあるとか。これに正義の怒りを燃やした兵士がこの事件を明るみに出し、新聞に掲載されて大問題となったというのがいきさつのようです。

  しかし待てよ?アメリカ兵が昔日本兵の骨でペーパーナイフを作って飾っていたって誰も問題にしなかったぞ?焼夷弾を丸く円を描くように落として炎の輪を作り、中の都民が逃げられないようにしてからじっくり爆撃して人間バーベキューを10万人分作ったって誰も問題にしなかったぞ?それなのにどうしてこれくらいのことで問題になるんだ?

  4年ほど前、いわゆる「左」の日本史の先生が日本兵の残虐行為と呼ばれるものを授業で教え、厳しく批判を加えた時、後でとある女生徒が私に向って言った言葉があります。

  「だって戦争なんだからしょうがないじゃん!」

  私はこの言葉はある意味で本質をついているような気がしてなりません。戦争になればこうした行為は当たり前のように行われるものなのではないでしょうか。行きたくもない戦場へ無理やり連れ出されて、相手を殺さない限り自分が殺されるという状況に置かれて、心のバランスを維持しようと思ったら並みの神経の持ち主ならこうした行為の走っても少しも不思議ではないし、誰もそれを非難することはできないと思うのです。
  
  逆に、少しも理性を失うことなく互いに殺し合いができるような人間がいたら、その方がはるかに恐ろしいと私は思います。
  要は、戦争をするからにはこれくらいのことは覚悟しておくべきだと私は言いたいのです。これが人間の本質であり、限界だと思うからです。こうした不祥事を防ぐためには、戦争をしないしか方法はありません。更に言えば、アメリカは純粋な正義という面では大義名分のない戦争を繰り返しているような気がします。戦争をしている中で必然的に起きてしまうことに頭を悩ませるよりは、戦争をしないで済むように頭をひねってもらいたいものです。
  

おかしくないか国連

2012-04-17 14:46:40 | Weblog
  国連の安保理事会で北朝鮮非難の議長声明を出すことになったとか。人工衛星を打ち上げると称して弾道ミサイル技術の実験をしようとしたということで、北朝鮮に対しては更なる制裁処置が加えられるようです。アメリカは食糧援助を停止、日本も国内から北朝鮮に対して物資や資金の移動が行われないように規制を続けていく方針ですね。

  しかし、全く同じ時期に堂々と弾道ミサイルの試験発射を行うと発表したインドに対しては何のおとがめもないのはいったいどういうことなのでしょうか。片や弾道ミサイルの実験をするときっちり発表しているのに何の問題にもされず、かたや人工衛星の発射だと言っており、たぶん一応ロケットの3段目にはそれなりの衛星が搭載されていたであろうにも関わらず、徹底的な制裁を受ける。私はこんな理不尽な話はないと思います。

  これを見て私は思い出しました。かつてアメリカとイギリスが軍艦を持つのに、自分たちを10とすれば日本は7にしろと迫り、我が国に苦汁を飲ませた歴史です。要するに自分たちにとって都合の悪い相手に対しては不当に厳しく制限を加えようとする古典的なやりかたに過ぎないではありませんか。これはけして正義とは言えません。正義とはすべての対象に対して公平なものでなければならないからです。

  私も北朝鮮に、日本にまで正確に届くようなミサイルを持って欲しいとは決して思いませんが、不当なものは不当だと言わざるをえません。こうした不当な圧力は、いつでも北朝鮮に対してだけ向けられると決まっているものではないからです。

進級

2012-04-15 14:30:31 | Weblog
 正規の学校でもないのに、進級するということはどことなく心がときめくものです。私たちも東亜学院の中級クラスから中上級クラスへ進級。進級するかやめてしまうかは本人の心次第というところなので、実力を認められて進級するわけではありませんが、それでも先へ進むのはうれしい気持ちになります。

  中上級は先生が違うクラスが一コマずつあるのですが、私はあえて一コマ受講に留めました。経験上、もっと既習事項を徹底して頭に叩き込んだ方が良いと考えたからです。実は学院の方も私たちの実力の向上が思ったほどではないことに気づき、全体の進度を遅らせ、カリキュラムを改定しました。今回の中上級も実際の内容は初級から中級への橋渡しというところです。私もここで足踏みしながら単なる知識が運用のレベルに達するように反復練習しようというわけです。

  担当の先生は内モンゴル出身の、中年女性。私たちに対して学習上の不満があるとわりとはっきり態度に出してくれるので、ある意味助かります。が、最初のうちはついて行きにくく、私も一回だけ登校拒否したことがありました。私に英語を習っていた生徒も、実はきっとこんな気持ちだったのではないかと思います。

  面白いことに、中級クラスで14名まで減った人数が、中上級くらすになったら逆に増加し、20数名になりました。10名以上がどこからか降ってわいたように新規加入したのです。韓国語だと順調にどんどん減って行くのですが、ここでも韓国語派と中国語派の顕著な違いがみられます。やはり韓国語学習者は多くが単なる趣味で学習し、中国語学習者は仕事上の実益を求めて学習するという違いがあるのでしょう。中国語は単なる趣味で学ぶには難解すぎます。

  クラス委員長のOさん、これだけの人数になるとまとめるのもなかなか大変ですが、はたしてどうするつもりなのか、私は密かに期待を込めて眺めています。ちなみに青島ツアーに参加した5人は全員顔を揃え、前の方の席に並んでいるので、なんとなくムードメーカーとなってクラスを引っ張って行くことになるのだろうと思っています。勤務先もばらばらの大人ばかりの集まりですが、それはそれで楽しみようもあるというものです。

ル・なんとか

2012-04-14 18:11:00 | Weblog
  ル・なんとか・・・・・さっき見た音楽番組に登場した男性5人組のコーラスグループなのですが、早くも名前を忘れてしまいました。まあ、名前自体フランス語でつけるセンスを疑ってしまうのですが、一応歌って踊れる本格派グループという触れ込みなのです。売りは、全員が音大で声楽を専攻した、身長180センチ以上のイケメンであるということ。確かにすらりと背は高いし、たぶん顔も偏差値的には55から60というところでしょうか。

  今や飛ぶ鳥を落とす勢いの韓国勢に対する対抗馬として公募・結成されたもののようですが、音大出身といえども、最初からプロになるべく歌とダンスの徹底訓練を受けてからデビューした韓国勢と比較すると、格段に迫力がありませんねえ。

  何よりがっかりしたのは、このグループが「恋のダイヤルナンバー6700」という歌を歌って踊った時。これは昭和48年の曲ですから、RIKAやOSKが生まれるより16年か17年前、私が教員になったばかりの頃のヒット曲です。歌っていたのはフィンガーファイブという兄弟で結成された、ジャクソンファイブの日本版を狙って売りだされたグループ。メインボーカルは小学生の男の子でした。

  ところが音大出身のテノールとバリトンの皆さん、この小学生の男の子より声量も迫力も表現力もはるかに劣るのです。ダンスもフィンガーファイブの方が勝っています。いくらもともとはクラシック畑の出身とはいえ、情けなさすぎました。私の予想では、この「ル・なんとか」というグループ、永遠に売れることはないでしょう、きっと。

  ちなみにフィンガーファイブのこの男の子、声変わりとともに美声を失い、芸能界の表舞台から姿を消してしまいました。今でも単独で舞台に出演したりしてはいるようですが・・・・。

  フィンガーファイブというグループ、沖縄の出身だそうです。ついでに沖縄出身の芸能人を調べてみました。仲間由紀恵(浦添市)・山田優(恩納村)・国仲涼子(那覇市)・黒木メイサ(名護市辺野古)・新垣結衣(那覇市)・キロロ(読谷村)・安室奈美恵(?)・夏川りみ(?)小島よしお(久米島)・オレンジレンジ(沖縄市)・古いところでは中宗根美樹・南沙織・モンゴル800・・・結構いますね。


新婚旅行と夫婦喧嘩

2012-04-13 18:07:15 | Weblog
 金曜日は松原文化センターで韓国語の講座です。一名女性が増えて男1、女3という構成。女性の方は全員高校生の子供がいる年代です。中でもHさんは今日は息子さんの保護者会があるということで少し緊張していました。保護者の方も緊張するのだということを今さら知りました。

  本日は問題として課された表現を用いて自分で韓作文をするという宿題を発表する日でした。その中で、「・・・するや否や」という表現を用いた作文を発表するのですが、なかなか興味深い、面白い結果が出ました。課題の中に、「新婚旅行」という単語を入れて、合わせて作文するというものがあったのですが、女性3人の答えが全く同じだったのです。最初の一人が、「新婚旅行に出発するや否や喧嘩になった。」という韓国語の文章を発表し、「問題を見て思い出したのです。」というと、他の二人も、「私も!」「私も!」と、全く同じ文章を思いついていたことを告白したのでした。先生(既婚女性)の方も全く同じ思いだったらしく、他の二人の作文は発表をパスして、次の課題へと進んでしまいました。雰囲気から察するに、ロマンチックな思い出を残すはずの新婚旅行が、(女性から見れば男性の方の責任で)後味の悪い部分が残ったことを、女性は永遠に忘れないということのようです。

  私が思うには、結婚式を終えたところで男性の方は相手の女性に対する恋愛感情はきれいさっぱり無くなり、妻として主婦としての待遇をするというふうに頭が切り替わっているのに対して、女性の方はあこがれの結婚! 夢にまで見た新婚旅行! さぞかし私のことを大切に大切に宝物のように扱ってくれるに違いない! と思いこんで新婚旅行に出発してしまうことから来る行き違いなのだと思います。この点はおそらくは男女の精神構造、もしかしたら大脳の働きの相違から来るもので、男性の方には何らの悪意もないと断言できます。したがって、これから先もずっとこのことは新婚旅行に出かけるカップルにつきものの課題として残って行くのでしょう。

  私の場合は・・・途中で妻が一人で東京に帰ると言い出し、最低の機嫌のまま新婚旅行を終えました。はい。

イランは本当に不当なのか

2012-04-11 16:12:35 | Weblog
昨日に引き続き良識ある人の神経を逆なでするような発言になりますが・・・・。
  重症の天然病患者・鳩山元首相がイランを訪問してした発言が国際問題を招きかねないとして問題視されていますが、彼の天然ボケぶりはともかくとして、今回彼の発言内容そのものは、果たして間違っているのでしょうか?
  かつて中国が核武装をした時、インドはすかさず核武装してこれに対抗しました。その隣のパキスタンも核武装しましたね。以後インドやパキスタンに対して経済封鎖のような制裁が課されたかと言えば、答えは「否」です。

  そもそも、イランが核兵器を持とうとするのには、切実な理由があります。答えは簡単。敵対する国イスラエルが核兵器を保有しているからです。イスラエルが核兵器を保有していることは公式に宣言されたことはないそうですが、それは世界の常識、公然たる秘密なのだそうです。イスラエルに対しても、国際社会が制裁を科したことはありません。

  イスラエルの存在は、アラブ諸国にとっては許しがたい目の上のたんこぶでしょう。最近はイスラエル建国のいきさつすら知らない世代が多くを占めているようになりましたが、元々はイスラエルなどという国は存在しておらず、イスラム教を信じる人たちが平和に居住していた地域でした。第二次世界大戦後、突然ヨーロッパから大量のユダヤ人が乗り込んで来て、イギリスなどの後援の下、現地の人々を追い払って建国したのがイスラエルということになります。

  この地にイスラエルという国を建設する理由は、聖書にそこがユダヤ人の土地であると書いてあるから・・・?
先祖代々この地で暮らしてきたという実感を持つ現地人が追放され、縁もゆかりもないユダヤ人が勝手に住み着いてしまったのです。ユダヤ人の豊富な資金と武力の前に、パレスチナの住民たちはなすすべもなく追い払われてしまったのでした。

  これを私たちに当てはめてみると、縄文人の子孫を名乗る人たちが、ここは昔自分たちの先祖が住んでいた土地だからお前たちは出て行け!と言って、我が家と土地を武力で追い払われた、というくらいの時代感覚になるのではないでしょうか。同じ宗教を信じるアラブ諸国の人々がユダヤ人とイスラエルに反感と敵意を抱くのは当然の成り行きだと言えます。

  しかし、イスラエルとアラブ諸国は一度ならず戦争も起こしましたが、いずれもイスラエルの勝利に終わっています。面積においてはささやかでしかないイスラエルが、武力においては圧倒的に勝っているのです。その上密かに核兵器まで所有しているとしたら、アラブのいずれかの国がこれに対抗するために核兵器を持とうと試みるのは当然の成り行きではありますまいか。

  しかし実際には核兵器の拡散を防ぐという美名の下、すでに核兵器を所有している国々、特にアメリカが自分たちの優位を保つために、核兵器を開発しようとする新たな試みに制裁を加えているというのが実情です。



核兵器などというものはこの地球上からすべてなくなってしまった方が良いに決まっています。では、一部の核兵器を保有する国が常に脅しをかけて、新規参入を妨げている現状は、はたしてフェアなやりかただと言えるのでしょうか。

北朝鮮にロケットを開発する権利はないのか

2012-04-10 18:22:35 | Weblog
 最初にお断りしときますが、私は消して北朝鮮の味方でも回しものでもありません。ありませんが、昨今のミサイル(人工衛星打ち上げ)問題については少々異論があるのです。

  北朝鮮はあくまで人工衛星を打ち上げるだけだと主張していますが、世界各国は人工衛星を打ち上げる技術は即ミサイルに転用できるものだから北朝鮮がこれを持つことは認められないという論理のようです。しかし考えてみれば、日本は既に小惑星に着陸して帰って来られるほどのロケット技術を持っているではありませんか。同じことをしても日本ならいいが北朝鮮はいけない、北朝鮮があくまで強行するなら北朝鮮との貿易も交流も一切してやらない・・・・・。これと全く同じことを太平洋戦争前の日本は経験しているではありませんか。

  あの時、アメリカが日本に対して物を売らない、日本から物を輸入しないという強行策に出た結果、日本は破れかぶれで対米開戦するしかありませんでした。今再びあの時と同じ愚策が北朝鮮に対して用いられているのではありませんか?今の方針を貫くなら、原爆の一発くらい食らう覚悟が必要になって来るのではありませんか?日本にとっての真珠湾はいったいどこになるのでしょうか・・・・。

  拉致問題を始め、許しがたい所業が改まらない北朝鮮ですが、本当に今のやり方が正解なのか、私ははなはだ疑問なのです。もちろん盛大な援助などしてやりたくもありませんが。

努力すればそれなりに

2012-04-08 18:36:56 | Weblog
  この際だからと「さばドル」の(多分)最終回まで見てしまいました。この局のこの時間帯、以前放送していた「これが噂のエルパラ」に続き、本当にバカバカしいのにちょっぴり見せる番組が続きます。おそらく視聴率は1パーセントもないと思いますが。

  引き続き、パク・シネ(イケメンですね)が出演するお気楽コメディーということで、韓国語の勉強を兼ねて「ハヤテのなんとか」というドラマを見ることに。何にも考えずにパク・シネの名前だけで見てみたら、なんと台湾ドラマでした。まあ、いいや、と開き直って見てみると、意外にも北京語中国語(普通話)と台湾中国語の微妙な発音の違いがよくわかります。日本語字幕で元の中国語が頭の中で復元できるかという疑問も予期に反してあっさりクリアー。ちゃんとわかるとまでは言えませんが、案外いけるではないか、と密かに自己満足に浸れる程度の聞き取り能力が身についていたのでした。

  もう若くもないし、今さら頑張ってどうなるものかという疑問がふとよぎることも少なからずあった一年間。しかし努力は報われるのです・それなりに・・・・・・。

ちょっと気力のない時は

2012-04-06 18:40:55 | Weblog
  今週はとても体調が悪化してしまいました。先週お誘いを受けてA作まで出向いたのは良いのですが、同時に3つのストレスを抱えることとなりました。一つは、酒そのもの。今の私は本当はアルコールを断固拒否すべき立場なのですが、すげなくお断りするわけにも言わず、そこそこお付き合いしてしまったこと。二つ目は、元々夜に弱いのに、最近は朝方の生活でガリ勉生活をしているために、夜更かしは体に堪えます。青島での3連続夜更かしのダメージからようやく立ち直ったところで再び夜更かしとアルコール。ダブルパンチですね。そし三つ目のストレスは・・・・・いや、これは言いますまい。わかる人にはわかるはず。

  それでも翌日走らないと間隔が開き過ぎるので、午後にジョギングをしました。予想に反して体が軽く、前回と同じコースでタイムを4分短縮してしまいました。しかし、私の経験上、こういう時こそ危ないのです。案の定、翌日から体調ががくんと下がり、韓国ドラマを見る気力もありません。3日過ぎた木曜日になっても気力は回復せず、かといってなんにもせずに半日を過ごすのは無理があります。そこで、気力がなくとも見られるものは・・・、と録画したものを探すと・・・ありました。「さばドル」と「ペリーヌ物語」。「さばドル」が録画してあったのはなぜなのか?その辺は良くわかりませんが、渡辺麻友主演、38歳の女教師が年齢を21歳偽ってアイドルとして活躍しているというお話。途中のストーリーは見ていないのでわかりませんが、この回は実年齢がばれて姿をくらました渡辺麻友が・・・・という、実に疲れようがない内容でした。

  「ペリーヌ物語」の方は、先日チャンネルをいい加減に回していたら、劇場版を放送していたものです。こちらは意図して録画してありました。その昔、朝食後のひと時、このアニメを娘に見せながら、自分も感情移入しながら熱心に見ていたものでした。3歳になったばかりの娘が、いつになく集中して毎日見入っていたアニメです。もっとも、小学生になってから娘に聞いたところでは、そんなものを見た記憶などぜーんぜんないとのことでしたが。

震災報道について

2012-04-05 15:08:42 | Weblog
 東京付近の直下型地震による被害の予想が出されて大問題になっていますが、これまで学者たちはいったい何をして来たのでしょうか。東北で大地震が起きようが起きまいが、それとは関係なく首都直下型地震の規模を予想することは出来たはずです。いまさら急に大規模地震の予想を立てて発表しているのは、予想を超える大地震が起きた時に地震学者は予算ばかり食って何をしていたのかという非難を避けるためではないかと、疑ってしまいます。

  ところで、今や地震による津波被害を想定してあれこれとうろたえているのが現状ですが、その前にもうひとつ考えておかなければならない重大なことがあるのに、どこかへ置き去りにされていますね。それはいったい何かというと、まず、大津波が首都圏を襲う規模の地震が起きる可能性はあり、その対策は立てておかなければならないにせよ、それよりもっと可能性の高い、大津波が発生するほどではないが甚大な被害をもたらす規模の地震が起こる可能性の方がはるかに高いということです。現在は東北の津波被害に目を奪われるあまり、肝心なこの点が忘れられているという気がします。

  この程度の地震が起きた場合、真っ先に発生するのが大火災です。おそらくは東京大空襲並みの大規模な火災に発展することでしょう。かつて関東大震災が発生したとき、栃木県鹿沼市(私の田舎)から東京方面を眺めると、空が真っ赤に燃えていたそうです。
  
  こうした火災が発生したら、もう逃げ場はありません。道路は動かなくなった車で塞がり、炎を逃れても吸いこんだら気管をやられて呼吸ができなる熱気があたりに充満します。熱気を逃れようと川に飛び込んでも、次から次へと飛び込んで来る群衆に川底へと押しやられ、溺死するか、必死にしがみついてくる人たちの巻き添えを食って溺死してしまいます。

  津波に対する警戒はしなければなりませんが、津波が来なければ安心というわけではないのです。地震に対する対策については、もっと抜かりない指示や教育をしてくれないと、大惨事を招くことは必定です。

震災に伴う大火災の被害を最小限に食い止める方法は限られています。行政はその方法の一つを自らの手で無くしてしまいました。それは、最も火災の被害に遭いやすい下町を縦横に走っていた運河のほとんどを埋め立ててしまったことです。運河は火に対する水であり、うまくすれば火災の延焼を食い止めることができる防波堤でもあります。
 
  もうひとつ有効な手段は、道路の幅を今よりもはるかに広くすることです。これは火災の延焼に対する有効な手だてであり、同時に安全な避難路を確保することでもあります。万一大津波に襲われてしまった後も、瓦礫の置き場として有効に活用できるはずです。本当は太平洋戦争で東京が焼き尽くされた時にこうしておくべきだったのですが、今や遅し、ですね。

  といって、不景気のどん底で消費税導入に血道を上げている、世にも愚かな今の民主党政府に百年の計を期待する方が無理なのかもしれません。こればかりは個人ではどうにもなりませんね。