梅様の教室

独り言

戦後の国際秩序

2014-01-30 15:57:41 | Weblog
   安倍首相の靖国参拝について、日本共産党までが「戦後の国際秩序に挑戦するものだ。」と激しい口調で非難を繰り広げています。そこで、この「戦後の国際秩序」というものを少し研究してみました。

   そもそも日本は敗戦により、1930年代の水準に逆戻りさせられ、その後も飢え死にする人が出ない程度の貧しい島国として東洋の片隅(アメリカ人の発想としては太平洋の西のかなた)で細々と生きることを期待されていました。とろろがあにはからんや、戦後20年もたたないうちに新幹線は走らせるは東京オリンピックは開催するはで、当初の予定とはまるで違った勢いのある国となってしまったのです。現在は少々経済面で停滞していますが、それでも東京都の規模がだいたいスウエーデンと同じくらい。韓国も似たようなものです。中国がGDPで日本を追い抜いたと言っても、人口が違いますから、1人当たりに換算するといまだに日本の十分の一にしかなりません。正直に言えば、これほどの「戦後の国際秩序に対する挑戦」はなかったと言えるでしょう。

   しかし共産党に限らず、野党の皆さんが国会での質問で言っていることはただ一つ。「あんたが余計なことをするからアジア諸国が怒っちゃったじゃないか!どうしてくれるんだ!」ということです。彼等はアジア諸国が一体何カ国あるのかといいう計算すらできていません。ぐだぐだと文句をつけてくるのは韓国と中国だけです。フィリピンなどは日本がもう少し軍備を強化してくれることが望ましいと言っています。また、彼等には韓国や中国が立腹のポーズを見せることが筋違いかどうかという検証をする意思すらありません。本来なら、「あんたのせいで近所の組織暴力団がまたすごんでるから、なんとかしてくれ!」と言いつつ組織暴力団の側に味方についているという、お下劣ものなのです。

   では本題に入りましょう。「戦後の国際秩序」とはいかなるものなのか。まずは国連というものについてきちんと押さえておかなければなりません。日本人は国連というものがあたかも公明正大な正義の味方であるかのような錯覚をしがちですが、国連という呼称そのものが間違っているのです。国際連合の正式名は、United (連合) Nations(国) です。そうです。これはドイツや日本といった「枢軸国」とは敵対関係にあるものです。

   国連憲章には、「敵国条項」というものがあって、「敵国」とはズバリ日本とドイツを指します。なおかつ、この「敵国」が第二次世界大戦によって出来上がった国際秩序に挑戦するような行為を行った場合には、国連加盟国はこれに対して独自の判断で軍事的攻撃を加えて良いとされているのです。ですから、中国が勝手に都合の良い判断をして、日本に対して軍事攻撃を加えても国連憲章には違反しないことになります。こんな重要な問題を私たちは学校で教わって来ませんでした。国会で鬼の首を取ったように安倍首相を責め立てている野党議員たちも、きっとこんな細かいことまで知ってはいないにちがいありません。

   私たちは本当に必要な正しい知識を少しも教えられて来ませんでした。そして、それらを教えられてこなかった年代の国会議員たちが、自分達の無智に気づかず、私たちを「敵」と位置付けている国々の側に立って息まいているのです。きちんと正しい教育をすることがいかに大切であるかがよくわかりますね

   

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