ものぐさ日記

~明日は明日の風が吹く~
日々の出来事、感じた気持ち

映画二本立て

2007年02月20日 | 映画、音楽、本、観劇
先月のダンナさんの従兄弟の結婚式に夫婦で出席したとき、サプライズ企画に当たっちゃって、新神戸オリエンタルホテル(最近名前が変わってクラウンプラザ神戸になったらしい)のペアの宿泊券を頂いていたので週末に行ってきました。
食事のあと、36Fにあるバーへ飲みに行ったのですが、この36Fのバー、機会があれば一度是非行って欲しい!ってくらい素敵でした
空の上に浮かんでいるような気分で夜空と夜景を見ながらお酒と雰囲気を楽しむことが出来ます。神戸の夜景をこんな高台からこんな素敵な雰囲気の中、お酒を飲みながらで見れる場所っていうのは、ここが一番じゃないでしょうか
さて、映画ですが、1本目は「硫黄島からの手紙」。 本当は「どろろ」を見たかったのですが、満員御礼で入れなかった・・・なので空いていた硫黄島~に変更。 2本目は「それでもボクはやってない」

<硫黄島からの手紙>
見終わったあと、いや、映画の後半くらいから、ものっすごく疲れた・・・ 3時間とう長さもあったけれど、派手な展開は全くなく、映画の大半が戦場のえぐいシーンで、しかも洞窟や洞穴など薄暗い中での映像が多く、映像もセピア色だったせいか、ものすごい圧迫感。気が滅入ってきてしまったのです。だけど、戦争とはこれが現実なんだろうな。。と思った。脚色された感動的なストーリーの展開もなければ、爆撃は止むことはなく、硫黄島に配属された時点で、命は無いと分かっている。。。ストーリーの展開があまり無かった分、戦争の愚かさがリアルに伝わってくる映画でした

<それでもボクはやってない>
朝の満員電車の中で痴漢と間違われてしまった青年を通して、日本の「裁判」の現実を突きつけられる作品。 この作品は海外で上映されたとき、所々で場内に笑いが起きたそうです。外国人にとって、この日本の裁判制度というのは、どこか滑稽なんでしょうね。だって、日本人でさえ「なんで?」って感じだもん。。。 周防監督が、舞台挨拶のとき「この映画に脚色もウソもないんです。これが日本の裁判の現実なんです」と言っておられました。
日本でも2009年から裁判員制度が変わって、国民も裁判に参加して人を裁くようになります。無作為に選ばれるのだから、自分が裁判に携わる可能性が十分にある。
すごい責任ですよね そう思うと、この映画は見ておくべき作品でした。 内容的には、とてもシリアスなテーマではあるけれど、加瀬亮くんの「のほのん」とした雰囲気、もたいまさこ、竹中直人、小日向さん、山本耕史などの脇を固めている俳優さんたちがコミカルなので、シリアスさをさほど感じさせず、バランスが良い感じがしました。

<こてつ的評価>
硫黄島からの手紙  : 70点
それでもボクはやってない  :100点