ヘルメットを描くよりオッパイを描いたほうが・・・
これほどの親孝行を自分にはできるのかと、身につまされる思いでいっぱいになった。主人公である中川雅也(オダギリジョー)と同年代であることや、大学時代の自堕落な生活ぶりを見てると他人事とは思えないくらい共感してしまい、ずっと自分の母親のことを思い浮かべながらの鑑賞となりました。金銭面で迷惑をかけたこと、その代価となった卒業証書をぞんざいに扱ってしまったこと、悔い改めねば・・・と思いつつもモルモン教に入るつもりもない・・・
「これはありふれた物語。けれど、すべての人の物語」と予告編のテロップにあったように、特別な大事件があるわけでもない平凡な物語。だけど、『ALWAYS三丁目の夕日』のように時代ごとの風景や小物たちが全て懐かしく思えたうえに、映画のシーンごとに自分の姿や家族たちの愛情を追い求めてしまう。個人的に一番のツボが、オカン(内田也哉子)と寺島進の二人と一緒に出かけたところ。近所にもある金沢ヘルスセンター(のちのサニーランド、今はない)にそっくりで、特に少年雅也がやっていたドライブゲームが琴線に触れてしまいました。ちなみに一番の号泣ポイントはオカンを東京に呼んで東京駅に迎えにいったシーンとラジオから流れる「キサスキサス」でした。
生活費をせびる息子であっても大学を卒業させることが生きがいであったオカン。チャランポランな生活により嘘をついてでも送金してもらおうと企んでも、“折れたたばこの吸殻であなたの嘘がわかるのよ♪”と中条清の歌が絶妙に重なってしまう。原作もTVシリーズも全く知らずに観たのですが、ボクが生きがいを見つけるために色々とチャレンジする性格もオトンの影響が大きいのでしょう。“モーリス持てばスーパースター”という夢もあったのだろうし、絵を描き続けるという夢もあったのだろうけど、現代のニートにも通ずる手探り状態、やる気なし状態もオトンの遺伝子だったのかもしれない。
この映画を盛り上げてくれたのはやはり俳優の演技力とキャスティング。オダギリジョーとオカン役の樹木希林は文句なしだったし、メイクアップもさることながら年代別に違う味を出していた小林薫もよかった。若き日のオカンはさすがに実娘だけあって内田也哉子は全く違和感がないところもいい。それに多くの知ってる俳優がチョイ役で出演するという豪華さ。DJの宮崎あおいとか、郵便配達の田口トモロヲとか・・・
★★★★★
これほどの親孝行を自分にはできるのかと、身につまされる思いでいっぱいになった。主人公である中川雅也(オダギリジョー)と同年代であることや、大学時代の自堕落な生活ぶりを見てると他人事とは思えないくらい共感してしまい、ずっと自分の母親のことを思い浮かべながらの鑑賞となりました。金銭面で迷惑をかけたこと、その代価となった卒業証書をぞんざいに扱ってしまったこと、悔い改めねば・・・と思いつつもモルモン教に入るつもりもない・・・
「これはありふれた物語。けれど、すべての人の物語」と予告編のテロップにあったように、特別な大事件があるわけでもない平凡な物語。だけど、『ALWAYS三丁目の夕日』のように時代ごとの風景や小物たちが全て懐かしく思えたうえに、映画のシーンごとに自分の姿や家族たちの愛情を追い求めてしまう。個人的に一番のツボが、オカン(内田也哉子)と寺島進の二人と一緒に出かけたところ。近所にもある金沢ヘルスセンター(のちのサニーランド、今はない)にそっくりで、特に少年雅也がやっていたドライブゲームが琴線に触れてしまいました。ちなみに一番の号泣ポイントはオカンを東京に呼んで東京駅に迎えにいったシーンとラジオから流れる「キサスキサス」でした。
生活費をせびる息子であっても大学を卒業させることが生きがいであったオカン。チャランポランな生活により嘘をついてでも送金してもらおうと企んでも、“折れたたばこの吸殻であなたの嘘がわかるのよ♪”と中条清の歌が絶妙に重なってしまう。原作もTVシリーズも全く知らずに観たのですが、ボクが生きがいを見つけるために色々とチャレンジする性格もオトンの影響が大きいのでしょう。“モーリス持てばスーパースター”という夢もあったのだろうし、絵を描き続けるという夢もあったのだろうけど、現代のニートにも通ずる手探り状態、やる気なし状態もオトンの遺伝子だったのかもしれない。
この映画を盛り上げてくれたのはやはり俳優の演技力とキャスティング。オダギリジョーとオカン役の樹木希林は文句なしだったし、メイクアップもさることながら年代別に違う味を出していた小林薫もよかった。若き日のオカンはさすがに実娘だけあって内田也哉子は全く違和感がないところもいい。それに多くの知ってる俳優がチョイ役で出演するという豪華さ。DJの宮崎あおいとか、郵便配達の田口トモロヲとか・・・
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お母さん似の二世女優ですもんね~
内田裕也の過去の映画も最近見たのですが、本業は歌手でありながら彼もまたすごい役者。迫力ありました。
お母さんの面影さがすには「時間ですよ」が一番いいのかな・・・
内田也哉子がとってもよかったですねぇ。
あの、ドスンとした大根足のたくましさ。
お母さんとそっくりで、ずっと、お母さんの若いときの面影を探しながら、映画を観ていました。
俺もツボでした。
やっぱりこれは、親孝行をまだまだしなくてはならない人、親孝行できなくて心残りの人にとってはツボなのでしょう!
俺も放蕩したつもりはないんだけど、大学時代に家族に迷惑をかけたことはずっと負い目・・・これを挽回しなければと思いつつ、大学を出たことが役に立ってない・・・ううむ、もう一度人生を考えなければ(汗)
ヘルスセンターも人気がなくなったのか、全国的には少なくなってるんでしょうね~大型サウナ店は増えているのに、ちょっと違うんですよね・・・
私は後半はずっとツボで、
親子競演良かったです。内田也哉子ももちろんだけど、樹木希林のTVと違うまじめな演技が凄かったですね。
温泉センターの場面では、私も近所にあったヘルスセンターを懐かしく思い出しました。舞台で花笠音頭なんかおばあちゃん達が踊ってたりするところ。まだあるんですね~。
返信遅れてすみません。
男なら誰でも感動しますよね~
やっぱり俺も親不孝者だからかな・・・
>aq99様
『ウエストワールド』は映画館で観ました!あの当時、『荒野の七人』を見てからユル・ブリンナーファンになってたのかなぁ。マネキン、あればいいけど、その写真だけでも見てみたいです(笑)
私ら世代のテーマパーク?
私が通ってた(新聞屋が券くれた)箕面温泉スパガーデンという所には、ゲームコーナーになぜか「ウエストワールド」のユル・ブリンナーのマネキンが置いてた。
まだ置いてるかな~。
やっぱ親不孝なバカ息子だからからかもしれません。。。
Blogをリニューアル、URL変更となりました。
よかったら今後ともよろしくお願いします。
http://blackpepper.oops.jp/wp/
母親を東京へ・・・俺は東京に住んだことがないので、またこれからもそういうシーンに出くわすことはないと思われますが、だからこそ余計に感動できたのかもしれません。「1年間に一生分の親孝行」という言葉どおり、あのシーンはその第一歩でしたもんね。
>PGM21様
破天荒な人生を歩んできた者ならば・・・もちろん現役の破天荒な生活をしている人もこれから歩もうとしてる人でもこの映画で感動できるはず。
なぜか幼少時代から共感しまくりでした。
ザリガニを獲って線路の上に・・・なんてのは、似た様なことなら経験あるような・・・ザリガニに爆竹を仕掛けたことも・・・これは内緒です。
留年経験は俺にだって!(自慢することじゃない・・・)あるのですが、もう迷惑かけたくないと中退のこともほのめかした経験もあります。親にとっては大学を卒業させることがとても大事だなんて、大学時代は思いもしませんでした。
10代でタバコ、ギャンブル、etc.・・・これは内緒にしておこっと・・・
>ミチ様
どこのヘルスセンターでも作りは一緒なんですよね(笑)
しかし、金沢には動物園もあった!なんて自慢にもなりませんが・・・宴会場でくつろぐ大人たちなんて、子供から見ると退屈なんですよね~
ちなみに初めて観たガメラ映画は金沢ヘルスセンターでした。
俺は卒業証書を筒の中に入れたままにしてあるけど、やばいかな・・・ちなみに高校の卒業証書はボロボロになっています。
>たいむ様
オカンの存在感は強烈でしたね~
親子共演によって、母の優しさまで受け継がれていたようでビックリしてしまいました。
ドライブゲームはなぜか必ずやっていた。
パチンコゲームもやってましたけど、これは今でもあるんじゃないのかなぁ。数年前にゲーセンでやった覚えが・・・(笑)
>pretty_kitten様
そうなんですよね~泣きポイントが人によって違う!
東京駅へ迎えにいくシーンで早くも涙で画面が見えなくなって、恥ずかしい思いをしてしまいました。俺はもちろんボクの立場で観てたのですが、オカンの気持ちで観ていた人も多かったことと思います。
親孝行、したいときには親はなし・・・心にいつも思っているのですが、なかなか実行できないで困ってます。
>motti様
ドライブゲームに共感する人は意外と多かったりして(笑)
あれは多分レプリカ?俺の記憶では、道路のセンターラインに突起物があったと思うのですが、そこまで再現する必要はないか・・・
そうそう、リアップという言葉も何度か出てきました。
丁度リアップが発売された頃なのでしょうか。あれは確か95年頃?
>midori様
美大生だったのですか。
それならば必見!(笑)
『ハチミツとクローバー』よりは生々しい男子美大生の実態がわかるのかも・・・とはいっても普通の大学生といった雰囲気でしたが。
卒業資格とか証書なんて、本人よりも親が切望しているものなのかもしれません。俺は親になったことがないのでわかりませんけどね・・・
自分のお母さんのことを思い出したなら、この作品は必ず泣ける。
DVDを待つより、早く親孝行しなければという気持ちにさせてくれるので、映画館のほうがいいのかもしれませんよ(笑)
>がりんこ様
若いうちに観ておくと、今後の人生設計も真剣に考えることができるのかもしれません。大人よりは感動度は低いかもしれないけど、将来のことを思うと絶対にプラスになるはずです。
破天荒な生活をするよりも是非堅実な道を!
>ぎん様
あ~、山梨だったんですかぁ~
俺も山梨に住んでたことがあったんですけど、さすがに行ったことがない・・・
そういや小林薫の出てた映画『コキーユ』も山梨ロケがメインだったですけど、彼も山梨に縁があるということか・・・
レトロなゲーム。どこかに置いてないでしょうかねぇ・・・温泉場を探せばみつかるのかな?石和とか湯村とか。
>シャーロット様
時代を順撮りするのではなく、なかなか凝った編集でしたよね~
まともに描いていたら連続ドラマ並の長さになるところを上手くまとめていたような気がします。食べるシーンなんてかなり多かったけど、いいシーンがいっぱいでしたね。特に診療所跡地のアパートでオカンが豪勢な料理を出したところが好きでした。
俺も美術関係の高校に進みたかったのですが、今思えば失敗したなぁ~と懐かしんでみたりします。ううう。
結構細部にわたって色んな工夫があって面白かったです。豪華キャストの一瞬の登場もそうだし、ユーモアも、食べるシーンも。
ヘルメットを描け!なんて発想も面白いけど、それよりあういうバーで少年がヘルメットを描いてる図を想像するだけで笑えますね。
手直ししたオトンの鉛筆のタッチはめちゃくちゃ力がはいってましたっけ・・・。笑
山梨県の湯~とぴあ です。
よく行く所なので、直ぐに分かり ビックリしました。
あのレトロな、ゲームは置いてありませんが(^^
久しぶりに、映画館で涙した映画でした。
あのドライブゲームは私も見覚えがあります。回想と現在進行形の話の絡ませ方も実に巧かったなぁと思いました。意外なとこでカップ焼きそばネタが私も子供の頃からずっと思っていたのでツボでした(笑)。
キャスティングがよかったですね。
>年代別に違う味を出していた小林薫
床屋として気になったのは、ミノキシ汁配合のリアップ(商品名)は協賛していたかエンドロールを見落としましたが!
途中からじわじわときますね。年老いて病気の進むオカンは見てられなかったです。
ラジオのシーンはよかった。
わたしもマークンのように親孝行できるのかな。
とても素敵な作品でしたが、やはり、両オカンですね。
>ドライブゲーム
私も見覚えが(笑)
けれど、パチンコ風の、いい成績だと”ライオンの口”からキャラメルが出るゲームばかりやっていた記憶があります。ご存知??
そしてオダジョーに対しても久々に温かいご意見をお聞きしたような(笑)
やっぱり金沢ヘルスセンター思い出しましたよね~。
あのドライブゲームも見たことがあります。
私も息子の卒業証書をあのように磨く日が来るのかもしれないな~と、オカンの目線でも見ていました。
確かにデッサンならヘルメットよりおっぱいでしょうね(笑)。
破天荒な人生を歩んだ方には泣ける映画なんでしょうね。私自身も破天荒だけれど、違った意味で破天荒なのでこういう人生は歩んでいませんね。
私も両親には高校以降に学費を出してもらった経験あるから留年しながら確り卒業した事はボクの親孝行だったと思うし、最後の数年間の東京生活がオカンにとっての親孝行でしたね。
ただ個人的にはあまり評価点高くないんですよね・・・10代で煙草(今も吸いません)にソープにギャンブルに女遊びはやりませんでしたから。
その点では減点対象になりました。
その前に電話でオカンが「行っても良いんかねぇ」と遠慮がちに聞くところも、凄く感動しました。
2時間ドラマと、連続ドラマと、映画、それぞれに味があり、成功しているのは、原作の持つ力なのかなと思いました。