2001年5月初旬。前日、不動産屋のイナミちゃんからこの物件情報を受け取った私は興奮を鎮めることができませんでした。
その日は家族揃って現地を見に行くことになっていましたが、朝5時に目が覚めた私は一刻も早くその家を見たくて、
皆が寝入っている早朝に一人現地に足を運びました。
古い神社のうっそうとした鎮守の森を右手に、坂を200mほど上ると左手に怪しげな竹林。
その坂途中の右側にただならぬ空気を発する空間がポツリ・・・。
やはりそこでした。
意外に広い門前の石畳のエントランスから白いよう壁が10m以上立ちはだかり、見上げると100株ほどのツツジとサツキの段々花壇が木立の間から顔をだしていました。
格子の門を抜けると巾2mほどの古びたコンクリートの階段が20段。
さらに手摺がついた広いスロープを20mほどあがると、やっと頂上に。
「!!!」

あたり一面は桜の花びらで濃いピンク色に。10本をこえる大きな里桜の並木がその枝でアーチを作っています。
小鳥のさえずり以外は静寂そのもの。
桜の絨毯を踏みしめ奥へと進むと、荒れ放題だが匠の技を漂わせる日本庭園が。
その庭と平行して建つ間口の長い家。朽ちてはいるものの、存在感のある建物です。
その先にはヨーロピアン調のガーデンセットがレンガ敷きのテラスの上に無造作に置かれ、その脇には長年放置されたローズガーデンとハーブガーデンが。
畑の痕跡を残す日当たりの良い空間も点在していました。
「これは尋常じゃないぞ・・!」
空間全体アーティスチックな香りがしました。
長年描いていた “都会でみどりに囲まれた暮し” が私の頭の中で鮮明にイメージされました。
「ここは本当に横浜?」
朝焼けに反射したランドマークタワー、ベイブリッジ、マリンタワーを木立の間から認識し、現実であることを確認しました。
うっそうと茂った木々の隙間からこぼれる光が、キラキラと輝いていました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マイホームは一生に一度の買い物でしょうか?
この家に住む前は新築のこじんまりした5LDKに住んでいました。
山のてっぺんで横浜の街が見えるというシチュエーションは同じで、ここより便利な場所でしたがそこにずっと住もうとは思っていませんでした。
休日とあらば、きれいな空気、広々とした景色、季節を感じる草花、を求めて渋滞の中を何時間もかけて行楽地に出かけていました。
身体がみどりを求めていたのです。
今の日本には定年退職後に田舎暮らしを始めたり、週末をセカンドハウスで過ごしたりと、都会から抜け出してリゾートライフを
楽しんでいる方はいますが、私たちは歳老いてからではない「今」の時期に、
都会に居ながらにして、緑がいっぱいの「毎日」の暮しを楽しみたいと考えていました。
しかも生まれたばかりの子供を思うとなおさら住み替えたい気持ちは強くなり、チャンスあらばといつもアンテナを張っていました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これは私たち夫婦が何年かかけて、理想の生活の場を探し求め、それに出会い、古家に手をかけながら、
自分たちのめざすライフスタイルをつくりあげていったプロセスです。
緑いっぱいの生活を楽しむ “体験記” であり、子供とともに成長していく “私たち流の生き方” を描いたものです。
田舎にいかずとも、都会の中で、みどりに包まれた暮らしはできるのです。
お金がふんだんになくても自分たちの理想の家づくりはできるのです。
みどりのある毎日の生活がいかに豊かなものか、家づくり庭づくりのプロセスを子供と一緒に楽しむことの大切さ、
健康な家が教えてくれたエコな生活感とは・・・・。

公式サイト:http://atelier-drim.com
その日は家族揃って現地を見に行くことになっていましたが、朝5時に目が覚めた私は一刻も早くその家を見たくて、
皆が寝入っている早朝に一人現地に足を運びました。
古い神社のうっそうとした鎮守の森を右手に、坂を200mほど上ると左手に怪しげな竹林。
その坂途中の右側にただならぬ空気を発する空間がポツリ・・・。
やはりそこでした。
意外に広い門前の石畳のエントランスから白いよう壁が10m以上立ちはだかり、見上げると100株ほどのツツジとサツキの段々花壇が木立の間から顔をだしていました。
格子の門を抜けると巾2mほどの古びたコンクリートの階段が20段。
さらに手摺がついた広いスロープを20mほどあがると、やっと頂上に。
「!!!」

あたり一面は桜の花びらで濃いピンク色に。10本をこえる大きな里桜の並木がその枝でアーチを作っています。
小鳥のさえずり以外は静寂そのもの。
桜の絨毯を踏みしめ奥へと進むと、荒れ放題だが匠の技を漂わせる日本庭園が。
その庭と平行して建つ間口の長い家。朽ちてはいるものの、存在感のある建物です。
その先にはヨーロピアン調のガーデンセットがレンガ敷きのテラスの上に無造作に置かれ、その脇には長年放置されたローズガーデンとハーブガーデンが。
畑の痕跡を残す日当たりの良い空間も点在していました。
「これは尋常じゃないぞ・・!」
空間全体アーティスチックな香りがしました。
長年描いていた “都会でみどりに囲まれた暮し” が私の頭の中で鮮明にイメージされました。
「ここは本当に横浜?」
朝焼けに反射したランドマークタワー、ベイブリッジ、マリンタワーを木立の間から認識し、現実であることを確認しました。
うっそうと茂った木々の隙間からこぼれる光が、キラキラと輝いていました。
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マイホームは一生に一度の買い物でしょうか?
この家に住む前は新築のこじんまりした5LDKに住んでいました。
山のてっぺんで横浜の街が見えるというシチュエーションは同じで、ここより便利な場所でしたがそこにずっと住もうとは思っていませんでした。
休日とあらば、きれいな空気、広々とした景色、季節を感じる草花、を求めて渋滞の中を何時間もかけて行楽地に出かけていました。
身体がみどりを求めていたのです。
今の日本には定年退職後に田舎暮らしを始めたり、週末をセカンドハウスで過ごしたりと、都会から抜け出してリゾートライフを
楽しんでいる方はいますが、私たちは歳老いてからではない「今」の時期に、
都会に居ながらにして、緑がいっぱいの「毎日」の暮しを楽しみたいと考えていました。
しかも生まれたばかりの子供を思うとなおさら住み替えたい気持ちは強くなり、チャンスあらばといつもアンテナを張っていました。
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これは私たち夫婦が何年かかけて、理想の生活の場を探し求め、それに出会い、古家に手をかけながら、
自分たちのめざすライフスタイルをつくりあげていったプロセスです。
緑いっぱいの生活を楽しむ “体験記” であり、子供とともに成長していく “私たち流の生き方” を描いたものです。
田舎にいかずとも、都会の中で、みどりに包まれた暮らしはできるのです。
お金がふんだんになくても自分たちの理想の家づくりはできるのです。
みどりのある毎日の生活がいかに豊かなものか、家づくり庭づくりのプロセスを子供と一緒に楽しむことの大切さ、
健康な家が教えてくれたエコな生活感とは・・・・。

公式サイト:http://atelier-drim.com