里山気分! 都会で緑の暮らし365日

『里山ガーデンのある暮らし』~自然の恵みに感謝し、自然の素材を生かし、自然のサイクルに従って自分らしく生きる

4) 会話がはずむ楽しい家~みんなが集う“たまり”の空間

2009-05-08 18:07:35 | 私たちが描いた理想のライフスタイル
「家庭」という言葉の意味するところは、「家」と「庭」が一体となっているということです。
日本語では家と庭が一体になってはじめて、家庭の絆が保たれると考えられていました。

しかし高度成長期以降、細切れにされた小さな土地ゆえに家をめいっぱい大きくして庭を削ってしまう家がたくさん建てられました。
マンションも同様に庭のない生活が、都市部ではあたりまえになってしまいました。
その結果 「家庭」 のバランスが崩れ、家庭崩壊という問題が多発することになったのでは、と思っています。

庭に起こる季節の小さな変化は、家族間の話題を増やすのはもちろん、近所の人との話しのきっかけになるものです。
どこの家にも庭があった時代には、地域の人ともそんなコミュニケーションがあたりまえにあったのです。







一方、家庭の内側のデザインに目を向ければ、プライバシー重視の小さく仕切られた部屋がたくさんある家が建てられるようになりました。
4人家族がそれぞれの部屋にこもることと、何とかだんらんできる共有スペースが確保されています。

私たちが最初に手に入れた家も3階建ての5LDKでしたが、個室はもちろん狭い廊下や玄関に体を合わせて生活していました。
近所の人や友達を招くといっても数人がやっと。
皆で料理をしたいと思ってもキッチンは二人立てば動けませんでした。


のびのびと、悠々と、おおらかに家の中で過ごしたい!
みんなで料理をしながら楽しい時間を過ごしたい!


私たち自身が楽しみ、出会いや語らいを生みだし訪れた人もリラックスできる、
広いキッチンを中心にしたリビングで、料理とおしゃべりが楽しめる “たまり” の空間を作りたいと思いました。
会話がはずむ楽しい家をデザインしたいと考えました。










公式サイト:http://atelier-drim.com


私たちが描いた理想のライフスタイル


3) 部屋に広がるみどりの風景~季節と共に移ろう暮らし

2009-05-05 15:03:40 | 私たちが描いた理想のライフスタイル
私たち現代人はパソコン、テレビ、携帯電話、ゲームなど、情報を視覚で捉えることが多くなり、
反対にその他の知覚機能は衰えてしまったと感じます。

みどりに囲まれた場所で目を閉じてみてください。
小鳥のさえずり、虫の声、風のそよぎを耳で感じることができます。
雨上がりには草の匂いが、植物が開花する時期には優しい香りが鼻を刺激します。
日差しの強烈な季節には成長した葉っぱが心地良い緑陰を作ってくれるのを肌で感じます。
収穫の季節には植物を舌で感じ味わう事ができます。
五感で感じれば、みどりはたくさんの楽しみや癒しを提供してくれていることに、
そして私たちはみどりからたくさんの恩恵を受けていることを実感します。



みどり色は色彩学でいうところの中間色、穏やかで安定した気分になる色です。
自然科学者ダーウィンは、葉緑素の緑は色の起源であり、全ての植物のこの世における唯一の色だったと唱えました。
みどりは生命を象徴する色、生命のもとなのです。
みどりの中で深い呼吸をすれば、何かが呼び起こされるような気分になりませんか?

みどりがたくさんある街を歩くのは理屈でなく気持ちのいいものです。
自由が丘のような商店街を包み込むみどり、表参道のような並木道のみどりは、街の風景の大事な要素になっています。
家の周りにあるみどりは、遠くの景色として見た時には、ひとつひとつの建物を柔らかにつなげ、優しい家並みを作る効果を発揮しています。
家の中から見るみどりは、窓枠をシンプルな額縁に見立て、立体の絵として楽しめます。それも、日々変化する動きのある絵です!

みどりは一年を通じて、様々なカタチで私たちを楽しませてくれます。
桜の木を例にとってみれば、
ピンク色の桜の花は、日本人の心を春に導いてくれます。
ウグイスなどの鳥も寄ってきて、心和む歌声を聞かせてくれます。
夏には、枝いっぱいにみどりの葉を茂らせ、強い太陽の日差しを遮ってくれます。
秋には、赤く色づく葉っぱが目を楽しませてくれます。
冬には、その葉は落ち堆肥となります。枝だけになり少ない日照を大地に有効に届けてくれます。


私たちはどの部屋に居てもみどりが目に入る暮らしがしたい、と思いました。
料理をする時、食事をする時、洗濯物を干す時、床に寝ころがった時、コンピュータに向かった時、
浴槽に浸かった時、窓の先にみどりがあってほしい、と。

みどりによってもたらされる季節と共に移ろう暮らしをしたいと思いました。








公式サイト:http://atelier-drim.com


私たちが描いた理想のライフスタイル






2) プロセスを楽しむ~直して住む古家

2009-04-24 23:22:10 | 私たちが描いた理想のライフスタイル
しかし資金は潤沢にあるわけではありません。
都心近くで多くの緑に触れられる環境を手に入れるには、それ相応の資金が必要です。

そこで、正攻法ではなく私たち流発想で、いろいろな価値観を見いだしていくことにしました。
皆が無難でよいと思う方向には進まず、反対されるような、できるなら避けたいと思われる、
または思いもつかない事を実行することで希少な巡り会いを求めたのです。
      
そしてその考えのもと、広い土地にある古家をターゲットに探すことにしました。
古い家でも工夫次第で、今の時代に合った快適な家に蘇らせることができると思っていました。

一人息子が就学する前に理想の住まいを見つけ、小学生の間に少しづつ改装をしていこうとイメージしました。
好奇心おう盛な子供に、買って揃えるのではなく一緒につくりあげていく楽しさを味わってほしかったし、
そのプロセスで様々な体験や発見をかさねていくことが大切だと考えていました。






古家をなおしながら住むことは、気ままな旅を楽しむことと似ています。

私たちは若い頃、ユーレイルパスというヨーロッパを自由に横断できる鉄道の乗車券を片手にたくさんの国を旅しました。
気に入った街には何日も滞在するという気まぐれな旅です。そこでは想定外の事件にたくさん出くわしました。
止まっていた夜行列車が急に発車し二人離ればなれに?・・・。
ホテルがみつからず駅や公園での野宿は何泊?・・。
コロッセオでのオペラ観賞はタダ?・・。
憧れのファッションの街パリで招待されたアフリカ料理?・・。

数々の事件を自力で解決しながら、触れた人の暖かさは今でも心に強く残っていますし、ここで経験したことや修得した知恵は次の旅に、その後の生活に活かされています。
寄り道の中で想定外のものに出会う事が、旅の醍醐味ではないでしょうか。



古家に住むということは、じっくり時間をかけてデザインすることを楽しもうというものです。
風の通り道、太陽と月の方向、日の長さ、四季の移り変わりや環境の変化を五感で体全体で感じながら、それに合わせて改装をしていくのです。
新居を購入して住む、とストレートに目標に到達するのでなく、寄り道の中の予期しない出来事に胸ときめかせ、ドラマティックなプロセスを、
家探しと家づくりを通して楽しみたいと考えたのです。


まさに楽観的に人生を謳歌する、私たち流のライフスタイルです。







公式サイト:http://atelier-drim.com


私たちが描いた理想のライフスタイル

1) 緑からたくさんの事を学ぶ~元気な子供が育つ家

2009-04-16 00:11:08 | 私たちが描いた理想のライフスタイル
横浜の中心部にもかつては緑がたくさんありました。
田んぼ、沼地、雑木林、森・・・。
私が子供の頃は、これらをフィールドにメダカ、サワガニ、カブトムシなどを捕まえ、危険に挑戦しながら緑と触れ合っていました。

ところが、高度成長期の都市開発でこれらの緑は急速に破壊されてしまいました。
利便性と効率性を求めたツケとしてアスファルトの道路・コンクリートの駐車場・庭のないマンションなど、
緑の少ない環境の中での生活を強いられました。
さらに「服が汚れるからやめて!」などという大人の意識が、子どもの土に触れる機会を少なくしています。

毎日の通学で、土の上を歩いてくる子はいないのではないでしょうか?
公園でも木登りダメ、芝生に入るな、と土に緑に触れる機会は本当に少ないのが現状です。
木登りができない、斜面を上れない、草の上に座れない子どもがたくさんなのも当然です。
腐った木につかまれば折れて転げ落ち怪我をするということも、遊びの中で体験して覚えるものですが、そんなことも知らずに大人になってしまうのです。

自然環境を題材にした外遊びは、体力をつけるだけでなく危険の察知能力や遊びの創造性を養う意味でもとても重要なのです。
これらは学校や塾で教えてくれるものではありません。親が子どもといっしょに体験しながら伝えるものなのではないでしょうか?
小さな頃の楽しい体験や感動した事を思い起こせば、親と一緒に自然の中で遊んだことが蘇ります。
遊びながら道具の使い方を習い、生活を工夫することは、生きる力を養う事なのです。





私は息子と、普段の暮しの中で様々な体験をしたいと思いました。
これができるのも、幼少の頃のたった何年かしかありません。
そのためには、緑に包まれた広い庭のある家に移り住みたかったのです。
元気な子どもに育てたいと思ったら、体験がいっぱいできる家が必要になったのです。
体験がいっぱいできる家は、元気な子供が育つ家、なのです。






公式サイト:http://atelier-drim.com


私たちが描いた理想のライフスタイル