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里山気分! 都会で緑の暮らし365日

『里山ガーデンのある暮らし』~自然の恵みに感謝し、自然の素材を生かし、自然のサイクルに従って自分らしく生きる

17) “未来”をデザイン~次の世代に残したい“みどり”という資産

2009-11-29 22:34:00 | 私たちがデザインしたもの
普通に家族が暮らす住まいであれば、これほど特殊な条件を備える必要はないのでしょうが、しかし私たちは、都会で緑いっぱいの心豊かな生活が“今”したい、そして様々な人に出会い、異なる文化に触れあいながら、身近な家づくりを通して豊かな人生観を形成したいと考えていました。

人は忙しさにかこつけて、目の前の大事な物や一番大切な時間を見失しないがちです。「今しかできない事をしたい」。定年後に、あるいは子育てが落ち着いて10年後にやろうといっても、そのとき同じように元気でいるかもわかりません。

自分たちは、こんな生き方をしたい。子供をこんなふうに育てていこうか。いつも未来をイメージしながら、自分たちの生き方そのものを問いかけてきました。みどりが暮しの中にあふれているという事、みどりの存在は子供たちの未来を勇気づけてくれます。

古家に手を加えながら、納得いく生き方をデザインしていく。都会でリゾートライフを実践するということは、まさに夢のある未来仕事です。




公式サイト:http://atelier-drim.com


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16) “コスト”をデザイン-良いものを安く手に入れる

2009-06-13 14:11:41 | 私たちがデザインしたもの
[骨董品の宝探し]


私たちは昔からアンティーク品が大好きでした。

ヨーロッパ旅行では、ショッピングはアンティークマーケットが目当て。
NYに住んでいた頃は、週末といえばフリーマーケットに足を運びアンティーク品を物色。

アンティークといっても古い時代の高価で気品高いものではなく
庶民が生活の中で使いこんできた言い方を変えれば中古品とも呼ばれる昔の道具のことですから、値段も手頃です。

これらは細かな模様やデコラティブなフォルムなど、時間をかけてじっくりつくり込まれ
作った人の想いが伝わってくるような暖かみがあります。

ドア、イス、化粧台、シャンデリア、姿見、コートハンガー、食器、カトラリー、ブラケットなどを
骨董屋や解体屋で手頃な値段で発見したときは、宝物を拾ったような幸せな気持ちになります。

リフォームでは、こんなアンティーク品を多用することが、コスト削減のひとつの方法です。
最近ではネットオークションでもアンティークや中古品の掘出し物が見つけられます。

但し、保証の問題や加工手間がかることなど、工務店と信頼関係がないとできません。







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15) “コスト”をデザイン-惜しまず投資するもの

2009-06-05 10:44:05 | 私たちがデザインしたもの
[体が心地よい素材]


シックハウスということばが世に出て何年も経ちますが、化学物質を使用した高気密な家が健康障害を引き起こし
家や家具の建材にもナチュラルなものが再認識されるようになりました。

家を改装するにあたっての素材選びには、そんな観点からも自然素材を厳選しました。
"体が心地よい"と感じるものは何かを、改めてみなおすことでもありました。


自然のままに加工された無垢の木は、その触感は柔らかで素足になんとも心地よいものです。
無垢の木のドアが季節によって膨らんだり縮んだりするのを見ると、木は生き物なんだとおもい知らされます。
なるべく手をかけない自然のままの木が理想ですが、傷や水分のダメージから守るために、天然の蜜蝋(みつろう)でコ-ティングしました。

漆喰もぜひ取り入れたい素材のひとつでした。湿気を吸い込んでくれるので夏を涼しく過ごすための強力な武器です。
レンガやタイルも水や火を使う場所では不可欠な素材。見た目にもステンレスやポリ板にはない温かみがあります。
和紙を貼った障子には、ガラス扉にはない奥深さや神秘性を感じます。

体に心地よい素材、これら日本の風土に合った素材は、長い時間の中で多くの人の知恵と技術が築いてきたものです。
コスト的には高いものですが、価値が高いと思うものには惜しまず投資することにしました。









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14) “コスト”をデザイン-デザイン料は0円

2009-05-24 11:12:21 | 私たちがデザインしたもの
[アイデアこそが最強のデザイン力]

私たちは夫婦ともフリーランスで仕事をしているので、時間の自由度は高く、デザインに関する情報を集め
アイデアを絞り出し、お金をかけずに最良な方法を探るには有利だったかもしれません。

雑誌でお気に入りのスタイリングを切り抜いては何とか実現できる方法を考え
インターネットの情報網を駆使して安くてデザインのよい部材を買付け、それをベースに内装を決めたりと
アイデアでデザインコストをカバーしました。

住宅展示場やメーカーショールームは、様々なヒントが潜んでいるので幾度となく足を運びました。
旧モデルでも機能的に十分な設備機器、タイルの張り分け方、汚れが目立たないマテリアル、
漆喰の模様、いろんな木を体感、オール電化、ガスのコジェネシステム、床暖房の体感、ペアガラスの高断熱性実験の見学、
キッチンにシャンデリアの発想、新機能のシステムキッチン、間接照明、新しい工法や部材の使い方などなど、たくさんのアイデアをもらいました。

ショールームでは、展示品を安く買う事もタイミングが合えば可能です。
ただ厄介なことはアンケートを記入させられ、その後の営業からのアプローチが熱心なことです。









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13) “人” をデザイン-リフォームが大得意の大工さん

2009-05-21 22:32:17 | 私たちがデザインしたもの


一般的に建築デザイナーは、新築は好んでやりますがリフォームを得意としないようです。
何もないところから新しい家を設計していくのは規制も少なく、デザイン力を十分表現できる楽しさがあるのでしょうが、
それに比べリフォームは今あるものをどう活かすか壊すかの判断が重要で、熟練の勘と豊富な経験を必要とします。

実際に、この古家のリフォームをお願いしようかとお気に入りの建築デザイナーを訪ねたのですが、快く断られました。
そしてデザイナーにお願いするのではなく、自分たちでデザインすることに決めました。
大工さんにイメージを伝えるためのイラストを描いたり、雑誌の切り抜きを見せたり、ショールームに一緒に行ったり、相談しながら実現の道を探ります。
実はこのプロセスがリフォームをすることの楽しみなわけで、いかに正しく伝えられるかが腕の見せ所です。
そして、リフォームが大得意の大工さんと組むことが絶対条件になります。


そして私たちのイメージを見事に形にしてくれた大工さんが、当時39歳の「アライちゃん」です。

アライちゃんは、工務店の社長タカハシさんの強力な右腕として働いていました。
タカハシさんは、グラフィックデザイナーの友達から『家のことなら何でもできちゃうすごい人』と紹介された人です。
その機動力といったら、大地震とかで全家屋が倒壊しても即座に雨風しのげ煮炊きができる状態にしてくれます。
引越当初から工務店の枠を超えてお世話になっています。
元をたどってグラフィックデザイナーの友達に感謝!
人のネットワークは信頼の情報網ですね。


アライちゃんは建築士の免許を持っている現場大好きの大工さん。
私たちのこだわりや感性をおもしろがって、イメージ通りのものを作ってくれました。
「アンティーク家具にシンクを埋め込んで洗面所にしたい」
「タイルで模様を描きたい」「漆喰壁の模様をアーティスティックに!」
「取り付け部分のない古い電灯を何とか使えるようにして」etc....
そしてリフォームならではの予想できない出来事をひとつひとつ的確に解決し、最良の方法で実行してくれました。


彼は、私たちの「都会でリゾートライフ」実現の一番の立役者です。










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12) “人” をデザイン-相性バッチリの不動産担当者

2009-05-19 23:28:21 | 私たちがデザインしたもの


物件との出会いがめぐり合わせならば、不動産会社のどんな人が担当してくれるのかもめぐり合わせだといえます。
たくさんの不動産営業マンと接してきた中でも、私たちの感性を感じ取ってくれる人はなかなかいませんでした。
売上げ欲しさに強引に話しを進める、こちらが欲するものを理解できずいらない情報を無意味に持ってくる、という具合に。

大会社だから安心できるとか、小さいから能力が低いとか、企業の看板よりも個人の資質が大切です。
この古家探しは条件が条件なだけに、私たちのニュアンスを感じ取ってくれる人が必要でした。
新聞折込みやwebで気になる物件を紹介している不動産屋さんには、手当たり次第連絡をとりました。
古家を探しながら、古家を探してくれる人を探していたのです。


そしてついに出会ったのが当時26歳の「イナミちゃん」。
知的でさわやかで、その上大胆なところをもっていて、私たちのセンスを感じ取ってくれる青年でした。
この物件に出会う一年前、希望どおりの素敵な家を紹介してくれたのが出会いでした。
その時は彼の的確なアドバイスで買い換えを伸ばすことにしたのですが、それがここにつながったのです。

イナミちゃんは、普通の営業マンでは思いつかない方法でこの家をみつけだしてくれました。
そして私たちに理想の住まいを結びつけてくれました。

根気よく探しつづければ理想の営業マンにもめぐりあえるものです。
イナミちゃんはその一年後に独立し、不動産会社を経営しています。











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11) “時間”をデザイン-子供の成長・環境の変化にあわせて

2009-05-18 15:12:54 | 私たちがデザインしたもの

先述したように改装は子供の成長にあわせて、息子が中学にあがるまでの6年間で完成させれば良いと考えました。
私たちが、体力的にも資金的にも力がある時期に、段階的に改装をしていこうという構想でした。

金銭面からも家のローンを月々返済しながら、リフォームにかける費用はキャッシュで準備しなければならなかったので、そうせざるを得なかったわけですが・・・。
またあわてて全てを改装をするのではなく、自分たちのライフスタイルにあった住環境を練り上げるため、
季節を通してじっくりと変化を体感し、できる所から少しずつ改装していくことが得策だと考えました。

現にこの数年間でめまぐるしく風景が変わりました。
宅地開発により周辺の木が伐採され、それによって風の流れや日照時間帯に変化が生じました。
生態系にも大きな変化がおこり、家での過ごし方や庭の使い方のイメージが最初のものと変わっていきました。

引っ越してきた当時は、うっそうとした森の中にあったため閉ざされた雰囲気が漂う中、ひっそりと暮らす住まいというイメージでした。
しかし周辺の森が伐採され、視界が開け、遠くの景色や街の灯が部屋からも庭からも目にはいるようになると、
逆に開放的になりすぎた感もありましたが、丘の上にある陽のあたる住まいというイメージに変わりました。


改装は大きく5回に分けて行いました。








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