ストップウォッチ持参で野球を見るようになったのは2002年の8月から。その前月のほぼ3週間、アメリカに渡って高校野球(ショーケースなど)、大学野球(サマーリーグ)、MLBの2A、3A、メジャーリーグを見て、アメリカでは能力判定のさまざまな分野でストップウォッチが活用されていることを知り、自分も是非使いこなしたいと思った。
7月下旬に帰国して試しに高校野球の神奈川大会で使い始めたが、スタートボタンを押すタイミングやストップボタンを押すタイミングが難しく、慣れるのに時間がかかったなぁ。機種は2000円前後のものをいろいろ試した結果、今はセイコーのALBA PICCOに安定している。ビックカメラで1600円くらい。
主に計測するのは「打者走者の各塁到達タイム」で、それ以外では「投手のクイックに要するタイム」「捕手のイニング間・実戦での二塁送球タイム」「投手の投球に要するタイム」「一塁走者の盗塁に要するタイム」を計測している。「打者走者~」の合間にクイックなどを計測しているという感じだろうか
1球ごとにボタンを押しているので傷みが早く、ほぼ100試合で故障する。約3カ月ごとの交換になるので1年で3台買っている勘定だ。ストップウォッチなしで観戦すると素っ裸で放り出されたような不安があり、プレーが記憶に残らない。そうならないように100試合が近づくと予備に1台買って持ち歩く。
ストップウォッチのいいところは試合に飽きないこと。一投一打以外の走力に目配りが生まれ、野球観戦に奥行きが生まれる。是非、試してほしい。