旅と映画と人生と♪

旅したところと観た映画
そして時には人生を・・・

グラダナ その1

2008-11-26 | スペイン 2008.8月
グラナダは、スペイン南部のアンダルシア地方にあります
8世紀初頭にイベリア半島に進出したイスラム勢力は瞬く間に半島を制圧
しかしキリスト教勢力が徐々に押し戻し
ここグラダナは最後の砦となりましたが
1492年にはついに陥落
この街は800年もの間栄えたイスラム教国の異国情緒あるれる文化が
今も色濃く残っています




アルハンブラ宮殿
イスラム勢力は1238年にアルハンブラ宮殿の建設に着手
代々の王達はアルハンブラ宮殿の造営を通して
ただひたすらにイスラムの美を追求し続けました
だからアルハンブラ宮殿は異なる時代に建てられた様々な建築物の複合体です
グラナダ陥落後、街のモスクは破壊されカテドラル(大聖堂)が建設されました
しかしこのアルハンブラ宮殿が余りに美しい為、完全には破壊されずに残り
その後もキリスト教の元で増築されました



「ヘネラリーフェ庭園」
シエラ・ネバダ山脈から引かれた水は
途絶えることなくこの庭園を潤しています
噴水は敷地の高低差を生かして作られ、
イスラムの土木技術水準の高さを伺わせます






「アベンセラへスの間」
寄木細工で出来た鍾乳石飾りの天井装飾



「アラヤネスの中庭」
池の水面に映る「コマーレスの塔」のアーチと柱が美しい
アラブの故郷をしのんで
水面に映る風景は砂漠に移る蜃気楼
柱は木をイメージして作られました







「カルロス5世宮殿」
グラナダを奪還したキリスト教勢力の王が建てた宮殿で
スペイン・ルネッサンスを代表する建築だとか







岳温泉

2008-11-22 | お出かけ

9月のある日
行って来ました
岳温泉



歩きました
思い出のある人もない人も
そしてあったかも知れないけれど忘れてしまった人も



木々の間から密かに見える建物は
現実か幻か



そして次の日
安達太良山



頂上を目指す人
途中の見晴しの良いところで満足する人



さて私は
こんなところで石の上に腰掛けて



黄色いコスモスに見送られ

現実の世界へと戻ってきました


さてラマンチャ地方へ

2008-11-06 | スペイン 2008.8月
ラ・マンチャとはアラビア語で乾いた土地という意味
その名の通りの乾燥した平原が広がっています



セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」の主人公がやせ馬ロシナンテにまたがり
従者サンチョ・パンサと共に遍歴の旅を続けた舞台として有名なところ
「ドンキホーテ」が巨人「ブリアレーオ」の長い腕と見まちがえたのは
この丘に並ぶ巨大な風車の羽根でした
この風車は小麦を挽く為に作られたものですが
この地域ではほとんど活用できなかったようです
現在ではこの古い型の風車は観光用として9基ほど保存されています


セルバンテスが泊まったという当時の旅籠は、
現在「Venta Del Quijote」と言うレストラン
そこで昼食するのが一般的な観光ルート

前に立っているのは、やはりドン・キホーテ
この地方では至る所でドン・キホーテがみられます





バレンシアからラマンチャ地方へ移動途中にあったタラゴナの水道橋




スペインにあるローマ時代の水道橋といえば
首都マドリードの北にあるセゴビアのものが有名ですが
このタラゴナの水道橋はそれに次ぐ規模で
ラス・ファレラス水道橋と呼ばれています