記憶のおとしもの・わすれもの

忘れたくないこともたくさん忘れちゃうし、日々のことなんて、
もっと忘れてしまうなぁ。
大事に書き続けたいです。

神様からひと言 読みました♪

2009年07月24日 | 本読みました♪
神様からひと言 (光文社文庫)
荻原 浩
光文社

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サラリーマンの悲哀を感じながら、世の中の矛盾、頭の固いおっさんたち、自分を省みない
ビッグマウスたちに一緒になって腹をたてて、ガマンし、思い出し笑いならぬ怒りをし
それでもって最後には痛快な気分を味わえて楽しかったぁ~
という本でしたっ
なんだか、話の筋だってすっごい奇をてらったわけでもないし、登場人物だっておもしろい、
個性的な人ばかりだけれども、あり得ない設定ってわけでもないのに、これだけ想像つかない
ような元気な読後感をいただけるって、それこそ神おりてるんじゃない~!って大げさなくらい
思いましたっ!それだけ、読んでいて楽しかった本ですっ。

著者の荻原さんが、書きながら見つけたこの小説で言いたかったことば『死ぬな』は、とっても
とっても重い言葉だけれど、それぞれの人生となんらかにかぶさって伝わるんじゃないかなぁ~
と、痛快な気分の中でわたしは思いました

珠川食品に再就職し、なんとか新天地で頑張ろうとする主人公佐倉さんの、作中リアルタイム
で全くでてこないにも関わらず、存在感大きく、佐倉さんの人生に光や影を落とす、元カノの
リンコさん
おぉぉ~芯の強さ、ブレなさ、素敵だなぁ~。で、強くてしっかりしているにもかかわらず、
パソコンに向かう佐倉さんに怒って、「テレビ見るのと変わりない」と言う佐倉さんに対し、
「テレビは2人で見て一緒に楽しめるけれど、パソコンは一人ぼっちだっ!」なんて言う
ところなんかは、キューンとしちゃいますよねっ

お客様相談室という、今まで一方的にしか見る事のできなかった世界を垣間見、味わえたこと、
あってはいけない食品業界の裏まで、満喫?しました。
そして、成長していく佐倉さん目線でのサラリーマン人生!
気持ちの中で、学べることのたくさんある、サラリーマン活劇でしたっ♪