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ある仕事をある人にしてもらう場合、その人が適任かどうかということはきわめて重要ですが、
実際には、それはなかなかわかりません。
それではどうするかということですが、この人だったらまあ六十%ぐらいはいけそうだなと思ったら、
もう適任者として決めてしまうのです。
八十点までの人を求めるということも不可能ではないでしょうが、
しかしそれには非常に時間と手数がかかります。
だから、これならまあ六十点ぐらいはあるなと思ったらもう、
「君大いにそれをやってくれ」というようにするわけです。するとたいていうまくいくのです。
全部が全部ではありませんが、中には百点満点ということもあります。
※松下幸之助【一日一話】より