草木は芽を出し、蕾はほころびて伸び伸びと成長する春の季節、
春はまさに万物成長のときと言えるでしょう。
私たちもこんな春を迎えて、大いにこれを楽しみ、大いに成長していかなければならないと思います。
春を楽しむ心は、人生を楽しむ心に通じます。
長い人生には、ときには不愉快なこともあり、面白くないときもありますが、
春を楽しむようにそよ風のように、心もやわらいで、生き甲斐も感じられてきます。
そして野山の樹々が一年一年と年輪を加えていく如く、お互いの心も、
去年よりも今年、今年よりも来年と一年一年成長していくと思うのです。
※松下幸之助【一日一話】より