経営者には、一度にいくつもの問題に直面して、あれこれ思い悩むという場合が少なくありません。
しかし私はいままでの経験で、
人間というものはそういくつもの悩みを同時に悩めるものではないということに気づきました。
結局、一番大きな悩みに取り組むことによって、
他の悩みは第二、第三のものになってしまうのです。
だから、百の悩み、千の悩みがあっても、結局は一つだけ悩めばよい。
一つだけはどうしても払うことができないが、それと取り組んでいくところに、人生の生きがいがあるのではないか。
そう考えて勇気を持って取り組めば、そこに生きる道が洋々と開けてくると思うのです。
※松下幸之助【一日一話】より