原題:探偵はBARにいる (PG12)
2011年・日本(125分)
原作:東直己
監督:橋本一
脚本:古沢良太、須藤泰司
音楽:池瀬広
出演:大泉洋、松田龍平、小雪、西田敏行、高嶋政伸、松重豊、
田口トモロヲ、石橋蓮司、竹下景子、カルメン・マキ ほか
<ストーリー>
舞台は札幌・ススキノ。
この街の裏も表も知り尽くした探偵は、
いつものように行きつけのBARで相棒兼運転手の高田と酒を飲み、オセロに興じていた。
そこへ“コンドウキョウコ”と名乗る女から電話が・・・。
職業柄、危険の臭いには敏感なはずが、簡単な依頼だと思い引き受け、翌日実行。
だがその直後に拉致され、雪に埋められ、半殺しの目に遭ってしまう。
怒りが収まらなぬ探偵の元に、再び“コンドウキョウコ”から電話が・・・。
その依頼を渋々こなし、自力での報復に動き出した探偵と高田は、
知らず知らずのうちに事態の核心に触れていく。
その過程で浮かび上がる、沙織という謎の美女と大物実業家・霧島の存在。
そして、探偵は4つの殺人事件にぶつかる・・・。
果たして“コンドウキョウコ”は何を目論んでいるのか?
事件と事件のつながりは何なのか?
探偵と高田は、今日も街を疾走する。
そして最後に待つものとは? [チラシより]
鑑賞日:2011年10月1日 (川崎)
鑑賞前の期待度:★★★
この映画は、
きっと北海道ススキノを舞台にした、
大泉洋主演の
大泉洋熱演による
大泉洋の仔猫ちゃんたちのための映画・・・だと思って鑑賞。
だから、タイトルも、
半ば『大泉洋はBARにいる』でいいくらいに思っていたら、
どうして、どうして、
探偵(大泉洋)と高田(松田龍平)をコンビにした探偵モノとして、
充分成立。
ストーリーそのものにも没頭できたせいか、
125分の上映時間もまったく気にならなかった。
さらに共演者も、いい味出してました。
予想外に出番が短かった西田敏行も、「なるほど。」と納得。
松重豊も、田口トモロヲも、定番の役柄で安定感があったし、
不気味キャラを創り過ぎじゃないかと思えた高嶋政伸も、
まぁギリギリでセーフかな。
だけど、必見だったのはやはり沙織役の小雪。
とあるシーンで見せた、
ゾッとするほどの冷たい目。
あんな目で正面から見つめられたら、間違いなく体が石になる・・・。
そんな気にさせられました。
だが、沙織が隠し通した本心が明かされたとき、
あの冷たい目の意味がまったく違っていたことに気づき、
改めてビックリ。
「黒と白が簡単にひっくり返る。
君にオセロの奥深さを教えてあげるよ。」
バーカウンターで探偵が高田に語ったのは、
この作品自体の狙いでもあったようでした。
仕組まれた謎に酔う:★★★★★★★★★★★★
札幌で繰り広げられるアクションに酔う:★★★★★★★★★★★★★
小雪の魔性の魅力に酔う:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
クールな松田龍平に酔う:★★★★★★★★★★★
北海道の大スター大泉に酔う:★★★★★★★★★★★
鑑賞後の総合評価:★★★☆
邦画にありがちな間延びが、少し残念。
編集で、もうちょっとずつ間を詰めれば、もっと笑いが取れたのにと思う。
第2弾は、もっとグレードを上げた作品になることを期待。
余談ですが、
オクラホマのふたりも、ちゃんと見つけました。
河野君も藤尾君も映ってましたね。(笑)