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『抱きたいカンケイ』 アイロニーに満ちたオトナのラブ・コメ

2011年05月27日 | 笑っちゃった映画

原題:NO STRINGS ATTACHED  (PG-12)
2011年・アメリカ(110分)

制作総指揮:ナタリー・ポートマン、ロジャー・バーンバウム、ゲイリー・バーバー
      トム・ポロック、ジョナサン・グリックマン                
製作:アイヴァン・ライトマン、ジョー・メジャック、ジェフリー・クリフォード
監督:アイヴァン・ライトマン
脚本:エリザベス・メリウェザー、マイク・サモネク  
音楽:ジョン・デブニー
出演:ナタリー・ポートマン、アシュトン・カッチャー、
   グレタ・ガーウィグ、ミンディ・カリング 
   クリス・“リュダクリス”ブリッジス、オリヴィア・サルビー、
   ケヴィン・クライン、ケアリー・エルウィス ほか

 

鑑賞日:2011年5月25日 (渋谷)

鑑賞前の期待度:★★★


今シーズンは、ナタリー・ポートマン出演の作品が目白押し。

『抱きたいカンケイ』(4/22)
『ブラック・スワン』(5/4)
『メタル・ヘッド』(6/25)
『マイティー・ソー』(7/2)
『水曜日のエミリア』(7/2)      』

彼女のいちファンとしては、できれば全ての作品を観ておきた~い!
しかし、時間も、小遣いも限られている身としては、
作品を厳選して鑑賞するしかな~いと思い、
「これは絶対に外せないでしょ。」と、
まずはアカデミー賞ほか各主演女優賞を獲得した『ブラック・スワン』をセレクト。
その衝撃の演技に圧倒され、彼女の才能に改めて驚かされました。


『ブラック・スワン』より公開日が先行していた『抱きたいカンケイ』は、
正直にいえば、タイトル自体が興味をそそるとは言い難く、
共演がアシュトン・カッチャーであることにも特にそそられなかったので、
本来はパスしようと思っていた作品。

ところが、『ブラック・スワン』の衝撃的過ぎる余韻もあり、
「やっぱり、ナタリー作品はすべて観ておこう!」と、
あっさり当初の予定を変更。
内容よりも、とにかく“ナタリー見たさ”だけで、公開終了間際のシアターへ。

と・こ・ろ・が・・・!

まさか、まさか!ここまで、ツボにハマる作品だったとは!

まったく予想していなかっただけに、衝撃的に面白い作品でした。

レイティングはPG-12となっているけれど、
セリフの内容は、あきらかに成人もの。
あけすけ過ぎる男たち女たちそれぞれの会話に、
はじめは「クスッ!」と笑っていたが、次第に「クス、クス。」、
さらに「アハッ!」が「ワハハ!」へ、
最後には、可笑しくて可笑しくて大笑い。

「アメリカ人って、どうしてこうなんだろう?」
「あ!やっぱり、そういう言い方するんだよね。」
「だから~、それはないでしょ!」
「え、それって、もしかして前振り?・・・やっぱりね!」
「でた~、アメリカン・ジョーク!」

もう、お見事の一言。
最初から最後まで、笑いのツボにハマリっ放しでした。

冒頭から、
「なんで、こんなに面白いんだろう?」と、思っていたら、
すぐに大事な情報が抜け落ちていたことに気づきました。
それは、
アダム(A・カッチャー)がアシスタントをしているTV番組の収録現場で、
「カット!」の声をかけたディレクターの顔が映った瞬間に判明。

「あれ?この人は確か・・・!!」
なんと、アイヴァン・ライトマンがカメオ出演。

「そうか!この作品の監督はアイヴァン・ライトマンだったのか。
 どうりで懐かしい笑いのテンポなわけだ。」

『アニマル・ハウス』(1978)『パラダイス・アーミー』(1981)
『ゴースト・バスターズ』(1984)『ツインズ』(1988)
『ベートーベン』(1992)『デーブ』(1993)などなど、
アイヴァン・ライトマンの製作、監督作には随分楽しませて貰ったものです。

それが分かったらもう、
登場人物みんなのカンケイが“ま~るく治まる”ラストまで、
安心して笑い転げて観てしまいました。

よく書けている脚本(コメディー)に、ツボを押さえた監督の演出。
製作総指揮にも名を連ねるナタリー・ポートマンのラブコメは、
嫌なことは忘れて、しばしハッピーな気分になれる作品でした。


かわいいナタリーに胸キュン:★★★★★★★★★★★★★★★★
緩んだA・カッチャーに好感:★★★★★★★★★★★★★
K・クラインの“現役”度に感服:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
構成のうまさ:★★★★★★★★★★★★
ハッピー気分度:★★★★★★★★★★★★★★★★★

鑑賞後の総合評価:
                      


逆説的、突飛に描かれてはいるけれど、
恋の本質は、いつだって同じ。




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