本日は定例の森の作業日、ただ恒例だが1年中で一番過酷な作業日でもある。説明するまでも無いだろうが、高温多湿の気候に風も通りにくい森の中、汗だくの作業光景が待っているのだ。欠席者も少なからず存在する。従ってか、チームリーダーからは「今日はミョウガ取りだぞ」との指令が。リーダーも解っておられるようだ。作業内容を指示しても困難なのは明白、興味のある分野を明示した方が取っかかり安い・・・・・・・・との思惑なんだろう。適性な方針かも知れない。
ミョウガはご存じのようにショウガの仲間の多年草だ。一度植え込んだら毎年実ってくれる。少々日陰の湿った土壌を好むようだ。従って日照通風の良好な田畑には向いていないように思う。東アジア原産ともいわれ、我が国以外では台湾や韓国にも生存するようだ。最も食材として活用するのは我が国だけらしい。このミョウガ、森の果樹園には自生している。日陰の場所で、水気が少ないので良き環境とは言い難いがそれなりの実りはあるようだ。毎年、某かの収穫は確保できている。
用途は主に麺類の薬味であろうか。我が家でも専ら薬味使用で、他の用途は思いつかない。スーパーでの購入品だが、パックに3個ほど入って150円前後、高いのか安いのか不明だが早々使用する物でも無い。俗説では、ミョウガを食べ過ぎると物忘れが酷くなる・・・・との伝承もあるようだが、事実かどうかは何とも。誹謗中傷の類いなのかも知れない。
ミョウガが発生するのは茎丈の根本付近、従ってミョウガの捜索は座り込んでのヤブ分けとなってくる。ビッシリとはえ込んだ茎は密植状態でミョウガを探すのも困難だ。中には花が咲き始めた物もあり、蕾の状態を探すのだが、タイミング次第だろうか。採取は簡単、手先で軽く折り曲げるだけで収穫出来る。
本日の森の作業は収穫中心かな。過酷な現場で汗みどろになりならの草刈りもよろしいが、程々にして収穫作業を楽しんでもらえたら有り難いとも。元気な存在があってこそ、森の維持管理も可能なこと、無理をしてはいけませんぞ。時には木陰で一休み若しくは昼寝タイムも必要かなと。