京都の闇に魅せられて(新館)

特別編・2024年「祝祭の呪物展3」・前編 @ 京都妖怪探訪(887)

 


 どうも、こんにちは。
 「呪物」。
 わかりやすく言えば「呪われた物品」。
 広義では、呪力や魔力など超自然的な力が宿り、人や社会に守護や御利益、もしくは呪詛や災いをもたらあす信じられている物品。
 人気漫画アニメ『呪術廻戦』などをきっかけに有名になった「呪物」というやつですが、有名な呪物コレクターとして有名な田中俊行氏らが、何百もあるというコレクションの中から選ばれたおよそ50点もの呪物を公開・展示するというイベント、「祝祭の呪物展」
 一昨年開催の第1回「祝祭の呪物展」(※シリーズ第780回記事を参照)と。昨年開催の第2回(※シリーズ第842回記事第843回記事とを参照)に続きまして、今年(2023年、令和5年)も開催されました。
 本シリーズでも、幾つもの呪物とか、曰くや伝承のあるアイテムを紹介してきましたので、今年も是非とも観に行かなければと思い立ち、5月1日から同26日まで開催されます大阪会場を訪れました。(※東京会場では、7月17日から8月3日まで開催、しかも何と、あの東京タワーで!)
 今回とシリーズ次回、次々回と3回に渡って、この特別展のレポートを書きます。

 

 まずはいつもの通り、交通アクセスから。
 最寄りの交通機関には、京阪電車「天満橋」駅、その14番出口から外へ。


 


 そこから府道168号線を数分ほど西へと歩きますと、その一画に千歳第一ビルという小さなビルの入り口が。


 


 こうして「祝祭の呪物展3」の案内板がなければ見落としてしまいそうですが、第1回の「祝祭の呪物展」「祝祭の呪物展2」と同じく、ここの2階の部屋が会場です。
 この会場は、株式会社アシタノシカクのオフィスかスタジオがあるASITA_ROOMです。 
 第1回目の「祝祭の呪物展」の時から、ここには何度も足を運んでいます。
 今年の呪物展では2回訪れていました。


 


 受付でチケットを買って(または前売りチケットを見せて)入場。


 


 入り口からすぐのところに・・・何と、チャーミーの姿が!



 チャーミー。
 昨年の呪物展でも遭った、「アイドル呪物」。
 まるで推しアイドルに久々に出逢ったような感じのうれしさがこみ上げてきて、思わず「あっ、チャーミー!」と口走ってしまいました。
 ・・・いや、犠牲者まで出したらしいという、怖い呪物であるのもわかっているのですけどね(苦笑)。

 


 さらに、やはり昨年の呪物展でも遭った、「水月」に。


 


 ストーカー撃退の呪術人形「ガンギマリ・ガエル」も。



 彼らに再会できて、やはりうれしくなってしまいました。

 


 昨年に続いて展示されていたということは、やはり人気の高かった呪物ということでしょうね。
 勿論今回は、今までに観たこと、会ったこともない呪物もたくさん展示されています。
 今回の呪物展で展示されていた40点ほどの呪物全てをここで紹介するのはさすがに出来ませんが、その一部だけでも紹介していきたいと思います。

 

 まずは、本当の(?)呪物。
 つまり「呪われた曰く付きの物品」を幾つか。


 呪いの鉄仮面。



 京都のある骨董屋さんで売りに出されていた仮面で、大陸から伝わったらしいこと以外に詳細は不明だったので、田中俊行氏も一度は購入を見送ったそうですが。
 その後、知り合いの霊能者から「持つと死ぬ恐ろしい仮面」だという鑑定を受けて、逆に購入を決めたという・・・。
 そういうところはさすがに呪物コレクター・田中氏ということでしょうか。
 粗いつくりですが、何とも不気味な雰囲気を醸し出しているようでした。

 


 呪いの絵画。



 ある温泉旅館に飾られていた絵画でしたが。
 この絵が飾られてから、飾ってある場所が暗い雰囲気に包まれたりとか、宿泊客や関係者が気分や体調を崩したりとか、不吉な出来事が相次いだそうです。
 それである霊能者に鑑定してもらったところ、「強烈な念がこもっているからすぐに処分すべき」と言われ、その際にお祓いをしたところ、その室内の電球が不気味に音を立てて点滅しだしたという。
 さらに、この絵を旅館に持ち込んだ経営者家族の親戚の叔父さんが行方不明になるというエピソードまで付いていて、まさに「呪いの絵画」。
 この絵も、光に照らされた部屋で行水している美しい裸婦の絵ですが、何故か頭の部分が髪で覆われて顔が見えないという・・・まるで有名なホラー映画『リング』シリーズに登場する怨霊「貞子」みたいで、何とも不気味です。
 一体、どんな画家が、どんな意図で、どういう背景や状況で描いたのか。
 何故、呪われたのか?
 その絵が描かれる過程で、一体何があったのか?
 いろいろと疑問は膨らみますが、一切わからないところも、怖さや不気味さをましているようにも思います。
 昨年の呪物展でも、呪われた絵画や幽霊画などが何点か観られましたが、やはり人形とか絵画などというものは、人の形を模しているが故に、人の念とか呪いとかいったものが取り憑きやすのでしょうかねえ・・・。

 


 そして今回、最もインパクトが強く、注目度も高かったと思われる呪物のひとつが、こちらの「おばけのお母さん」。



 会場内で最も目立ちそうな場所に展示されていることもあって、スタッフの皆さんもこの像には何か特別なものを感じられたのでしょうか。
 タイで神様としても祀られている最も有名な幽霊の一人(?)に、難産でお腹の子供と共に亡くなって怨霊化した女性「メー・ナーク(ナークお母さんの意)」が居るそうです。
 「メー・ナーク」の他にもタイでは、難産で亡くなって怨霊化した女性の霊が、御利益をもたらす神様のように祀られているそうです。
 このお母さんの像は、元々はタイで呪術師としての修行をしていた日本人女性が、人形に魂を込める修行の為に師匠から渡されたそうです。
 しかしその修行は失敗だったらしく、この像には名前不詳の母親霊(もしくは難産死した女性の霊)が入り込み、怪現象を頻発させた為、その日本人女性は呪術師修業を断念せざるをえなくなったそうです。
 しかしその後も、その日本人女性はこの像を捨てることも出来なかったので、現在は田中俊行のコレクションのひとつとなったそうです。
 専門家によればこの像は、その造形から、中国道教やクメールの呪術の影響も見られるという、芸術的・学術的な価値もあるという貴重なものだそうです。
 どうりで、今回の様々な展示呪物の中でも、特に異彩を放って目立っているわけです。
 最もこの像が醸し出す強いインパクトは、それだけではないような気もします。


 


 さて。
 今回も記事が結構な長さになりましたので、今回はここで一旦切ります。
 シリーズ次回は、今年の呪物展で展示されていた「アイドル呪物」を。
 呪物の中でも、アイドルのような魅力や個性を持った呪物たちを紹介していきたいと思います。


 それにしても、死者や行方不明者まで出したとも言う恐ろしいものがこうして手の届くところに展示されている呪物展って・・・。


 


 それでは今回はここまで。
 続きはまた次回。

 

 

*「祝祭の呪物展3」のHP
https://astnhorror.official.ec/blog/2024/04/07/142758

 

*アシタノホラーのHP
https://astnhorror.official.ec/

 

 

*『京都妖怪探訪』シリーズ
https://kyotoyokai.jp/

 

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岩上安身責任編集 ? IWJ Independent Web Journal

 

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