こまわり君の伝記

住まいの専門店 コスモ住研です。お住まいの住環境に対する不便不満不快を解決する仕事をしています。

耐震改修報告

2018年01月24日 | コスモ住研日記
耐震改修前回投稿分です。

遅くなりましたが、続きを投稿いたします。


予算の調整もあり、全ての耐震改修を行うのではなく、部分的に、日頃頻繁に利用する居室、

二階の直下、荷重がもろにかかっている部分をシェルター化する、リミットコア耐震改修を施工いたしました。


今回の耐震改修では補助金は受けることが出来ませんでした。

役所の検査、補助金を受ける場合は、建築士が耐震設計し、設計図通りの施工をしないと補助金をおろすことはできません。

部分的に補強しても(申請図面通りでない改修)補助金対象外なんです。

役所による中間検査、完了検査(目視、写真書類提出)がありますので巨大地震に耐えうる(倒壊しない)設計された施工が必要となります。

例えばですが、補助金を受ける工事で契約をいたしました過去にあった案件では、

工事の解体途中で、白蟻による蟻害をもろに受けていた柱と土台がありました。(解体してみないと判別しにくい部分)

殆どフランスパン状態の柱でした。(幸い梁まではいたっていない)

もう一軒は雨水(屋根からの雨漏れ)による腐食で柱がボロボロ、土台もボロボロでした。(もちろんシロアリの被害がありました。)

この2件の事案で補助金を受ける工事を継続する場合、

床を剥ぎ、天井を落とし、土台、柱、梁を点検しなければいけません。

必要に応じて改修部分が増えていくこともあります。

もちろん施主様と予算についてのお打合せをいたしますが。

リフォームとは違い、構造体をむき出しにして補強、改修をしていく工事なので、何がおこるかわかりません。

が、補助金申請をしているので、部分的にでも「できません。」では補助金はおりません。

予算が変動することもありますが、図面通り耐震化していくしかありません。

究極のところ予算次第ですね。

いろいろお打合せを重ねた結果、今回は補助金を受けないリミットコア耐震工事(シェルター化)を施工いたします。

補助金の話を一番にされるお客様の多くは、補助金内での改修を望まれます。

繰り返しになりますが、補助金はあくまで補助金ですので、全体の工事費の何割かを負担する程度です。

久留米市建築指導課にて、耐震診断募集要項がありますので、そちらで「耐震診断一次」をご検討ください。

意外と安価で福岡県より派遣された建築士が伺い耐震診断いたします。

現在お住いの住宅が地震に強いか弱いかを診断してもらえます。

耐震化工事はその後の施主様の判断ですので、通常は再度ごり押しで訪問することはありません。


さて、山川追分の物件です。



写真

今回は二階の直下に頻繁に利用する居室(居間)がありました。(通常そうなっていることが多いですが)



耐震設計を行いましたが、判定結果は、「倒壊する」でした。


二階の積載荷重が非常に重い、そして、荷物もたくさん詰め込んである状況でした。

その過積載状態の荷重を均等に一階の柱と壁で受けているのならいいのですが、居間と仏間の間にある一本の柱で全て受けている状態で、

しかも柱は欄間で切り欠かれ、しかも細い。二階の直下に柱、壁がないのはやはり不安定ですね。

十分に二階の積載荷重を受けるだけの柱としての役目を担っていない状態でした。

荷重がかかっている兆候は欄間下の襖に現れていました。襖が滑らず動かない、外れない。

めり込んでいる。(ふすまが壁の役をになっているのか!?)

また、基礎はブロック造で鉄筋なし、中は空洞でした。

二階の荷重を受けていた柱下部の基礎は下がっており、ほぞで差し込まれた鴨居は柱のほうに下がり、

敷居に至っては差し込まれた敷居が外れていました。


いろいろと柱周りで不具合が起こっているようでした。

(解体してみないと見えない部分が多いですが。)

台風も頻繁に発生してきているので、早急に補強工事を始めなくては。


工事着工







写真



まずはリビングの床を剥ぐため、リビングにある全ての家具を移動します。

移動するために、まず、仏間の畳張りを床(フローリング)に張替えます。




つづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新築工事 完成いたしました

2018年01月18日 | コスモ住研日記


工事中はとても天気がよく、快晴が続き非常にやりやすかった現場となりました。


途中台風は来ましたが、脇にそれて「ほっ」っとしたこともありましたが、それもいい思い出となりました。


躯体(建物の本体、柱、梁、筋違いなど)工事が完了したらすぐに屋根工事に移ります。


中間検査を受けるには躯体と屋根が完成していなくてはいけません。



屋根伏せ





屋根仕上げ、寄棟仕上げ(小屋裏換気の方法は軒天吸気、棟換気工法をとりました。)


軽量鉄骨造ですので、木造とは少し造り方が違います。


外部間柱を建てていき、サッシの下地を作ります。




その流れで軒天井も施工していきます。

外部の造作が終わっていないと外壁工事に移れないためです。



外壁防水シート張り

「ちなみに現在の在来工法の住宅は↑この防水シート張りの施工の善し悪しで決まると言われています。

外壁の防水コーキングの劣化は5~10年と考えています。(当社比)メーカー側はもっともつとなっているかもしれません


外壁のコーキング(立て目地、サッシ周り)は約2年前の熊本地震のような大地震が起こると切れます。(点検がまだの方は外壁の点検をお勧めいたします)

防水(コーキング)が切れても雨水が侵入してこないのは、この防水シートの施工のおかげといっても過言ではありません。

外壁本体は日照、日射、風雨、紫外線や、近隣による火災などから防水シートが劣化や被害を受けるのを防ぐ役目がほとんどだと考えています。



外壁工事
  ↓
防水工事
  ↓
屋外塗装工事
  ↓
樋工事
  ↓
足場解体

とつづきます。


内部造作



外部の工事が進んでいく間に、内部の造作工事が進んでいきます。

今回は内部間仕切り前に天井工事を施工し、石膏ボードを先張りしていきました。

天井工事後に床を張っていきます。

床材には施主様と材木問屋へ向かい、直接選ばれた栗の木を使用いたしました。



内部造作も完成し、いよいよ竣工検査


完成点検、美装、施主お引き渡し。

年またぎの完成で無事にお引き渡し完了いたしました。


協力してくださったスタッフにとても感謝いたします。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする