こまわり君の伝記

住まいの専門店 コスモ住研です。お住まいの住環境に対する不便不満不快を解決する仕事をしています。

柳川市S様宅耐震診断の結果

2017年07月31日 | コスモ住研日記

非常に悪い結果がでました。

地震による倒壊の恐れがある建物と診断されました。

まず、二階部分なんですが、瓦葺、泥壁造りで、北側と南側がほとんど窓でした。

一階部分は南側ほとんどが掃き出し窓で、二階直下部分はほとんど開口、襖と障子、欄間付で

大きな揺れのほとんどを2~3本の柱で支えている状態でした。

「減築」と「耐震補強工事」を提案いたしました。

今回も前回と同様、道路までの距離が狭く、また、目の前が観光名所でしたので、

工事には細心の注意を払う必要がありました。

今回の条件

1、目の前の道路が某有名な観光名所で路上駐車がほとんどできない。

2、重機による解体、クレーン車は乗り入れることができない。

3、観光による通行人の往来が頻繁にある。

4、上層階を解体、撤去するにあたって、居住したままの工事を希望される。

5、土地の形状が旗竿地(通路幅1.8m)となっており、資材、解体材料等置くスペースの確保が困難で、

  その都度搬入、搬出する必要がある。

6、足場は設置可能。

7、石州瓦葺で、一度吹き替えをされている。(間崩れ、調整瓦を使用してある)

8、仮設トイレを設置するスペースはない。

9、2トンダンプは入らない。無理して入れても扉を開けることができず、降りられない。

10、九電引き込み線が二階の矢切りについている。

11、耐震補強工事に伴い、一階の壁を撤去する部分が9か所存在するが、家財、荷物が多い。


さてさて、前回よりもかなり厳しい条件での施工となるようです。

果たして、、、

                                つづく
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二階建てを耐震化する(第二弾)柳川市にて

2017年07月04日 | コスモ住研日記

柳川市にて耐震診断の依頼があり行ってきました。

近年の地震への不安など、いろいろとお話を伺いました。

地震に耐えられるのかどうか、それを「経験」とか「感」とかで回答するのではなく

「図面化」して、「計算」、「数値化」していくそれが、耐震診断なんです。

もちろん、長年の「経験」「スキル」「感」もとても大事なんですが、

それではお客様にも目視できる安心感が伝わりません。

そこで、細かい数値、データに基く「耐震診断」を行いお客様に提案することになりました。


今回の耐震診断は県の福岡県建築住宅センターのほうから依頼がありました。

「補助金目的」のかたもおられますが、「補助金目的」のかたは大抵耐震改修の

御見積書を提示すると、金額に驚かれて、工事は見送られる方が多いです。

ほとんどのかたが、勘違いをされているようですが、「補助金」はあくまで「補助」ですので、

耐震改修工事にはそれ以上にお金がかかります。

お客様のほうで簡単に耐震診断できるPDFもありますので、一度確認されてからご相談されるのもいいのではないでしょうか。

↓下記参照
誰でもできる耐震診断(PDF)

監修 国土交通省住宅局   編集 財団法人 日本建築防災協会
耐震診断で必ずといっていいほど当てはまるものを抜粋してありますよ。



耐震診断をずっとやっていますが、耐震診断を相談される住宅の殆どが南側がほとんど窓だったり、

二階建ての二階部分が変なところに載っていたりと、構造無視で好き勝手に建ててある家が多いことに正直驚かされます。

今回の柳川市で耐震診断を行う住宅は果たして、、、










                            つづく





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