非常に悪い結果がでました。
地震による倒壊の恐れがある建物と診断されました。
まず、二階部分なんですが、瓦葺、泥壁造りで、北側と南側がほとんど窓でした。
一階部分は南側ほとんどが掃き出し窓で、二階直下部分はほとんど開口、襖と障子、欄間付で
大きな揺れのほとんどを2~3本の柱で支えている状態でした。
「減築」と「耐震補強工事」を提案いたしました。
今回も前回と同様、道路までの距離が狭く、また、目の前が観光名所でしたので、
工事には細心の注意を払う必要がありました。
今回の条件
1、目の前の道路が某有名な観光名所で路上駐車がほとんどできない。
2、重機による解体、クレーン車は乗り入れることができない。
3、観光による通行人の往来が頻繁にある。
4、上層階を解体、撤去するにあたって、居住したままの工事を希望される。
5、土地の形状が旗竿地(通路幅1.8m)となっており、資材、解体材料等置くスペースの確保が困難で、
その都度搬入、搬出する必要がある。
6、足場は設置可能。
7、石州瓦葺で、一度吹き替えをされている。(間崩れ、調整瓦を使用してある)
8、仮設トイレを設置するスペースはない。
9、2トンダンプは入らない。無理して入れても扉を開けることができず、降りられない。
10、九電引き込み線が二階の矢切りについている。
11、耐震補強工事に伴い、一階の壁を撤去する部分が9か所存在するが、家財、荷物が多い。
さてさて、前回よりもかなり厳しい条件での施工となるようです。
果たして、、、
つづく