最近血液型にまつわる番組が増え、それに対して放送倫理・番組向上機構(BPO)が、「科学的根拠は証明されておらず、社会的差別に通じる危険がある」ということで、民放テレビ各局に改善勧告を行ったそうです。血液型に関しては、自分も心当たりがあり、☆型とはいつも相性が悪いなぁと思ったりすることがありますが、もちろん例外もあります。要は思い込みが大部分を占めていて、結局科学者に言わせると何の根拠もないということなんだと思います。
ところで、科学的根拠でいうと、「占い」はどうなんでしょう?毎朝星座や血液型で占いをして一喜一憂させるのは「科学的」なんでしょうか?「占いと称して」他人の芸名を変えさせたりするのは「科学的」なんでしょうか?行方不明の人を探すのに占い師や超能力者を呼んで適当なことを言わせるのが果たして「科学的」なんでしょうか?
僕は科学は「万能」ではないことはわかっています。まだまだ人間の知能では未知の領域というのはたくさんあります。占いやオカルトを信じる人に「科学を信用しない」という人がいます。なぜなら科学はほんの最近進歩してきた分野であって、占いや超能力はそれ以前から人々の生活に絡んできたというのです。しかし、僕はそうは思っていません。「科学」とはとても歴史が古いものなのです。星や太陽を見て暦を読むことから始まり、哲学や数学などさまざまな形で昔から存在してきました。その際、迫害を受けることもありました。たとえば、今では当たり前な「地動説」を唱えたコペルニクスやガリレオも当時は間違った人間だということで迫害されましたし、万有引力を発見したニュートンも変人扱いされていました。20世紀の天才アインシュタインも特殊相対性理論を発表したときに関しては理解できる人はほとんどいなかったということです。
僕はそういった先人の知恵の集大成が「科学」だと思っています。テレビやラジオの番組造りもある程度「カガクテキ」でなければいけないというのも大賛成です。ただ科学は万能ではないということを念頭においておけばの話ですが…。
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