体の節々が痛い。

無理ができなくなってきた。
ちょっと重たいものを持ったりすると、おしりの関節に無理が来る。
手首も、指も、ひざも、肩も、昔の様にはいかない。
体力と、筋力には、普通の女性よりは恵まれていて、
少々の事では、疲れも感じず、人からもうらやましがられていた自分が
やはり歳、年齢には勝てないのである事を、ここ数年ありありと実感している。

ストレッチが必要だけれど、
三日坊主でいつも終わる。
やらないといけないと思いながらも、続かないのは、怠慢な性格からか。
同じ作業や、ひとつの事に集中して長く携わるのが苦手であった。
楽しくないのだ。
工場の流れ作業のような仕事は、絶対に続かない性格なのだ。

体力が、健康が不安になっているこの頃でも
重い腰が上がらない。

今週は、半年ぶりに内科の検診を受けに行く。
何を言われる事やら、と思う。
すぐに薬を出し、すぐにレントゲンを撮らせ、
本当に必要なのかと思う検査をいくつもさせる医者が多いと聞く最近にあっては、
とても良心的ないこのお医者さんは、父親が漢方医学の先生だったらしく、
本人も東洋医学の道に進みたかったらしいが、
父の勧めがあって、西洋医学の方を選んだと聞いている。

だからなのか、少々の事では、他の専門医に紹介してくれない。

一度雪道で転んで、両肩と両腕を痛めた時も、全く上に上がらず、後ろにも回らない
私の腕を見た後で、注射を打つか手術と言われるがおちだと言って、
専門医に行くなとむしろ言う。


しばらくして、腕は昔のように動くようになった。
自分の体の治癒力に頼れと言うのだろう。
なので、私はこの医師をかなり信頼している。

血液検査をするたびに、血糖値コレステロールがとか言いながら、私を脅す。
久しぶりにたずねる先生に、何を言われる事やらと、今から気が重い。