ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

死に近き

2017-11-26 03:05:57 | 添削

死に近き母に添寝のしんしんと遠田のかはづ天に聞ゆる    斎藤茂吉


本人の作のようだ。悪くないが、下手だ。
意趣はわかるが、訴えてくるものが弱い。
息子が死んでゆく母に添寝をするとき、本当は何を思うものか。
切ない心が伝わってこない。
どこかつきはなして見ている心を感じる。


夜深きとほきかはづの音の満ちて死にゆく母の床の辺の夢    揺之






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