Keep Your Stick on the Ice!

カナダで出会った生きている英語

Bravo!

2006年12月05日 | Weblog
 久しく音楽から遠ざかっていたが、国際コンクールで優勝経験を持つ若手ピアニストの演奏をただで聴けるとの情報を得て、昨夜はコンサート会場に足を運んだ。曲目がラフマニノフとリストならば、聴かねば損である。最初はラフマニノフのピアノ協奏曲で、有名な第2番かと思っていたが、第3番で知らない曲だった。2台のピアノを使っての演奏で、それはすばらしかったが、とにかく曲が長い。終わりそうな雰囲気になってきたかと思っても、曲調が急展開して延々と続く。彼が何を伝えたくてこんな曲を作ったのか僕にはとても理解できない。そしてようやく終わった時、"Bravo!"と声が上がってみんな立ち上がり、拍手喝采である。これが世に聞く"standing ovation"かと驚きながら、「やっと終わった!」と長い曲をみごとに弾きこなしたThomasに惜しみない拍手を送った。次はハンガリー狂詩曲第6番で、いかにもリストらしい曲だった。今でも頭の中に軽快なメロディーが残っている。これら2曲を1時間ほどかけて弾き、僕も周りに倣って立ち上がり、掌が痛くなるほど拍手をしたがencoreはなかった。それにしても、本物の"Bravo!"を聞いたのは初めてだった。そして家に帰って辞書で確認し、"b"と"v"が混在していることを初めて知った。娘は何の苦労もなくこれらの音を聞き分け、使い分けているが、12歳から英語を勉強し始めた僕には不可能なことだ。