奈良市北部・高の原の昆虫

奈良県と京都府の境の町、高の原周辺の昆虫を紹介します。
旅行や、でかけた先のお店や、日々の事などもつらつら。

ミノウスバが羽化しました

2009年10月29日 | チョウ目ガ マダラガ科
4月にウチのマサキについていた、ミノウスバの幼虫が、
今日、羽化しました。
(4月のミノウスバ幼虫はこちら

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羽化したてのミノウスバです。
なんだか、ガではなく、別の虫みたいです。
まあるいおしりはメスですね。
まだ翅はまるまったままです。
 
 
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翅がのびきりました。
朝日をあびて光り、誇らしげに見えます。
マサキの葉にのせてやったら、裏へ隠れました。
 
 
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これは飼育したものではなく、昨日、庭で見つけたミノウスバ。
おしりをピッとたてているのは、オスです。
彼を庭で見つけたので、ウチのもそろそろかなと、チェックしていました。
同じマダラガ科のウスバツバメガと同じく年1化。
でも、羽化時期は少しずれているんですね。
 
 
羽化しかけのオオムラサキの事を、少し前に書きましたが、
このサナギは黒くなって、今にも出て来そうな様子だったのに、
結局羽化出来ず、死んでしまいました。
先に出たメスは、元気にしています。
死んだサナギの中をまだ確認していないのですが、
これがオスだったら、かなりがっかりです。
あと、1頭、蛹化しそうなオオムラサキが居るのですが、
間に合うのかどうか。



キンモクセイ香る、ウスバツバメガの季節

2009年10月10日 | チョウ目ガ マダラガ科
小学校の運動会の日、
ふと、サクラの木を見ると、白いものがたくさんついている。
よく見ると、交尾しているものもいて、
今は、年1化のウスバツバメガが、成虫になる季節です。
 
Photo
 
これはチョウ?、とよく聞かれます。
柔らかい白い翅、後翅の突起、
翅を広げてると、ほんと、チョウに見えます。

今日、散歩をしていると、
ウスバツバメガが、草の間でバタバタしていました。
よく見ると、翅がヌスビトハギの種にくっついて、離れないようす。
剥がしてやると、元気に飛んでいきました。。が!、
自分と娘が、ヌスビトハギの種だらけになってしまい、
取り除くのに一苦労、、、その間に、カに山ほど刺され。。。(笑)
 
分かってはいるものの、この季節、
何度もヌスビトハギにやられてしまいます。
カの少ないところに避難して、種をむしっては落とす。
また、ヌスビトハギの作戦に、乗ってしまいました。

辺りはキンモクセイの濃厚な香りでいっぱいです。
年に1回短い期間、成虫になり繁殖する、儚げなウスバツバメガを
幼虫時代から見守りつつ、この季節に姿を見ると、
「また会えたね」と、ほっとします。




ミノウスバの団体行動

2009年04月04日 | チョウ目ガ マダラガ科
庭のマサキに幼虫がいたので、名前を調べたら、
マダラガ科のミノウスバでした。

Minousuba

たぶん、2齢くらい。
同科のウスバツバメガ幼虫は、近所の梅の木で見た事あり、
成虫もシーズンになるといっぱい発生するのですが、
こういうガもいたのですね。初めて見ました。
年一化、卵で越冬です。
終齢幼虫の姿は、ウスバツバメとよく似ているなあと思いました。

成虫はかなりモフモフで、威嚇ポーズが可愛いようなので、
羽化を楽しみにします。

この若齢幼虫達は、団体行動をとるようです。
朝にある新芽に固まっているなあと思ってたら、
夕方にはみんなで違う葉に移動していました。
こういう集団行動って、どういう作用で発令するのでしょうね。
大嫌いなチャドクガも、若齢の時には団体行動だ。

ミノウスバには、毒針毛は無いのですが、
若齢幼虫の時は、危険を察知すると、不快な味のする謎の汁を出すそうです。
幼虫の居た後の食害された葉は、さわるとベトベトした汁がつきました。
 
 
 
4月17日追記

ミノウスバ幼虫は脱皮して大きくなりました。
3齢なのか4齢なのか、、卵から観察していないのでイマイチ分かりません。
毛が細い事を除けば、ウスバツバメ幼虫にそっくりだなあ。
Dscf4113

先日1頭、脱走していたのですが、
玄関で糸でぶらさがっているのをキャッチしました。
お腹減ってただろうなあ。
 
 
 
10月29日追記
 
めでたく、羽化しました。