「障害者虐待防止法」が、2011年6月に国会で可決され公布されました。
2012年10月1日から、この法律がスタートしています。
正式な法律の名前は、「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」です。
国や自治体、障害者福祉施設の職員や、会社の雇用主などに、虐待防止の責務を課しています。
また、虐待を受けたと思われる障害者を発見した者に対して、通報義務を課すなどしています。
小平市地域自立支援協議会では、広報紙でこの内容をお伝えしています。
『お~えん』の障害者虐待防止法特集を以下に貼り付けておきます。
(2013年1月30日発行の第3号に掲載)
◆特集☆障害者虐待防止法って?◆
障害者虐待防止法についての講演などを行っている、弁護士の関哉直人先生に、詳しくお話をお聞きしました。
Q: 虐待を見つけた人や、気が付いた人はどのようにしたら良いのですか?
A: もし「この人は虐待を受けているんじゃないか?」と思った場合は、すみやかに通報しなければいけません。
これは「通報の義務」と言って通報することが決まりになっています。
「ちがうかなぁ・・・」「もうちょっと様子を見ようかな・・・」というように判断せずに伝えたほうがよいということです。
通報は小平市であれば「小平市障害者福祉課」に連絡してください。
ご本人が通報したり訴えても構いません。
Q: 通報したらどうなるのでしょうか?
A:小平市障害者福祉課では通報を受けて、状況確認を行います。
確認して必要に応じた対策を立てます。
Q: 障害者虐待防止法には養護者の方への支援とありますが、どのような支援があるのですか?
A:養護者が虐待に至った状況を知り、その原因を取り除いて、再び虐待が起きないように養護者の方を支援することが法律の大きな目的なのです(※)。
※障害者虐待防止法では、養護者の負担の軽減のため、相談や助言などの支援を行うことを定めている。
Q: 私は就労支援施設の職員でもあります。
これからどのようなことに注意したらよいでしょうか?
また、就労支援を行っている立場として、企業で働く障がいのある方と企業へはどのように理解していただくように努めたらよいでしょうか?
A:そうですね。
施設では、自分が日ごろ行っている支援に対して振り返る機会が少ないのが問題です。
日ごろの支援がご本人を追い詰めていないか、悲しい思いをさせていないか、支援が虐待になっていないかを振り返る場を作っていくことが大切です。
就労の場面では、まだまだ企業の中での虐待防止の意識が低いことが気になります。
就労支援の立場として、企業内で虐待防止の意識を根付かせる取り組みを進めていただきたいと思います。
☆関哉直人先生プロフィール☆
平成13年より弁護士。五百蔵洋一法律事務所所属。http://www.ioroilaw.com/
全日本手をつなぐ育成会権利擁護センター運営委員、法律相談担当
東京都知的障害者育成会法律相談担当
◆小平市障害者福祉課の障がい者虐待への対応について◆
障がい者に対する虐待を発見した方、また虐待を受けた障がい者の方は、小平市障害者福祉課まですみやかに通報・届出を行ってください。
小平市障害者福祉課では、通報・届出で寄せられた情報について、事実確認などを行い、関係機関と協力しながら、障がい者を虐待しない、させないために取組んでいきます。
障がい者虐待の対応は、問題が深刻化する前に早期に発見し、支援を行っていくことが大切です。
ご協力をよろしくお願いします。
※通報や届出をした方の個人情報は守られます。
※暴行がいまそこで行われているなど、すぐに保護が必要な場合は110番で警察署へ、ひどい傷があるなどすぐに治療が必要な場合は119番へ通報してください。
◆通 報 先◆
小平市障害者福祉課
電 話 042-346-9542(平日午前8時30分~午後5時)
FAX 042-346-9541
※平日夜間および土曜日、日曜日、休日は・・・
小平市役所代表電話 042-341-1211 へご連絡ください。
【お し ら せ】
① 小平市地域自立支援協議会の取り組み
小平市地域自立支援協議会では、以下の点を重点項目として取り組んでいます。
1. 相談支援体制の確立
A 相談支援事業のあり方の検討:事業所との情報交換、サービス利用計画・モニタリングの検討、発達障害の相談支援体制
B 地域移行・地域定着の具体化:地域移行部会を中心とする取り組み
C 障害福祉計画のモニタリング:計画の進捗状況の確認・評価
2. ネットワークの構築
D 他分野との連携:高齢福祉分野・教育分野・警察等との連携交流
E 事例検討の充実:個別事例を通した地域課題の抽出
3. 情報アクセスと発信
F 協議会活動の発信:ホームページによる小平市地域自立支援協議会の周知
G 当事者への情報発信:O~en(お~えん)発行による情報伝達
② O~en(お~えん)は、ホームページでも見ることができます。
<アドレス> http://www.syakaifukushi.kodaira.tokyo.jp
ホームページでは以下のように進んでください。
小平市社会福祉協議会>自立生活支援センターひびき>自立支援協議会>「お~えん」
◆O~en(お~えん)はここにおいてあります【小平市内相談機関】
① 地域生活支援センターあさやけ:小川東町4-2-1小平元気村おがわ東内
② 小平市障がい者地域自立生活支援センターひびき:学園東町1-19-13福祉会館2階
③ 小平市障害者就労・生活支援センターほっと:大沼町2-1-3未来ワークセンター内
④ 小平市立障害者福祉センター:小川西町5-25-15
⑤ 小平市立あおぞら福祉センター:鈴木町1-472
⑥ 東京都多摩小平保健所:花小金井1-31-24
⑦ 小平市役所障害者福祉課:小川町2-1333(健康福祉事務センター内)
【発行:作成】
小平市地域自立支援協議会 情報部会
【問合わせ】
小平市地域自立支援協議会 事務局
小平市障がい者地域自立生活支援センターひびき
〒187-0043 小平市学園東町1-19-13福祉会館2階
電話 042-341-6555 FAX042-341-6220
次回発行は、平成25年3月を予定しています。