小平市地域自立支援協議会

小平市地域自立支援協議会の委員によるブログ

ごあいさつ!

2014年07月31日 10時46分40秒 | ひとりごと

                 

                 

 

 はじめまして。わたくし、前会長古屋龍太先生よりブログ更新を引き継ぎしました、生活リハビリセンター六三四の山口 建(ヤマグチ タケル)と申します。 

    

 この度、平成26年度より自立支援協議会の委員として参加させて頂いております。少し、自己紹介をさせていただければ幸いです。33年前に、公立昭和病院の分娩室にて生を受ける。東京都清瀬市にて医療・福祉従事者の環境にて育ちました。もっぱら、遊ぶ場所は東京病院内や社会福祉事業大学敷地内でした。二十歳前までは、福祉とは無縁の男で音楽業界一本で4年間活動をしておりましたが、福祉と音楽は素晴らしい意味合いでリンクしている事を肌で実感する出来事があり、この業界に裸一貫飛び込みました。早、14年余りが経過しましたが、人間の人生簡単に簡潔できるものではなく、また同じく福祉においてもこれという答えがなくまさに、その時その瞬間を大切にしながら向き合う姿勢をと、日々心に刻みながら従事しております。 

 

まだまだ、わたくし自身発展途上中であり、皆様方から学びまたともに、当事者の方々にとってもっともより良い協議会にできればと考えております。よろしくお願いいたします。

                                                                生活リハビリセンター六三四  施設長 山口 建

写真は、7月26日開催された隅田川花火大会と横にそびえたつスカイツリーのツーショットです。                                                                                                                          


2期6年間の会長退任にあたり

2014年06月30日 16時45分20秒 | ひとりごと

 

日本社会事業大学の古屋です。

この度、2014年3月末日をもって、小平市地域自立支援協議会の会長を退任いたしました。

2008年の協議会設立より、2期6年間にわたり、会長を勤めさせて頂きました。

この間、有形無形のご支援とご協力、ご厚誼を頂いた皆さまに心より感謝を申し上げます。

既に退任して3カ月が過ぎてしまいましたが、改めてここでご挨拶させて頂きます。

 

障害者自立支援法の制定により立ち上げられた協議会ですが、最初の頃は運営方針などをめぐり、やや迷走していました。

会長私案として、協議会の将来イメージ案なども示させて頂き、目指すべき将来像をめぐる合意形成を図りました。

協議会に専門部会や特別委員を設けることについては、市の要綱や予算との絡みで、丁々発止の議論がありました。

障害を有する当事者委員への情報アクセスに関して、どのような合理的配慮が必要なのか、議論にもなりました。

支援の関わりを拒んでいる個別支援事例の検討について、「ご本人・ご家族の承諾」が大きな壁にもなりました。

成し遂げられたことはあまりに少なく、忸怩たる想いはありますが、ここでは印象に残ることを3点だけ記させて頂きます。


一つは、地域移行部会を設けて、精神障害ワーキンググループを構成し、長期在院精神障害者の調査と提言をまとめたことです。

市内にある三つの精神科病院で、小平市に住民票のある1年以上長期入院者の方々にアンケート調査を行いました。

回収率83.1%、109名の方に回答して頂き、多くの方々が「退院したい」という願いと、ひとりで暮らす不安な想いを寄せて頂きました。

長期在院している当事者の方と、精神科病院のスタッフの方々との間にある、大きな意識のギャップも如実になりました。

障害をもつ方々の多くの隠れたニーズがあること、現状の福祉行政はその実態に追いついていないことが明らかになりました。

この結果をもとに、協議会としては、小平市の福祉計画に地域移行支援のための具体的方策を書き込んでいくことを要望しました。

 

二つ目は、その福祉計画策定にかかわって、市内の障害のある方々の生活実態調査を行い、策定委員会を開催したことです。

2011年度の1年間、「小平市障がい者福祉計画・第三期小平市障害福祉計画」策定委員会の委員長を勤めさせて頂きました。

これは、2011年度までの計画を踏まえて、2012年度~2014年度までの3年間を計画期間とするものです。

この計画にどのように障害者支援の方策や数値目標が書き込まれるかによって、大きく今後の小平市の姿が変わります。

そのため、委員会では素案を提示する市役所側と、当事者や家族会、専門職の従事者等との間で、毎回激しい討論となりました。

傍聴者も多数詰め掛ける中で、市の緊縮財政もあり、とても不十分な計画策定に終わったことが、今でも残念です。

 

三つ目は、協議会にかかわらせて頂いて、多くの市内障害者団体の当事者や、事業所の職員の方々と知り合いになれたことです。

自分自身は、小平市に長年住み、市内の病院で26年間勤めて来ましたが、やはり井の中の蛙であったと意識させられました。

小平市は古くから精神病院や養護学校があったこともあり、障害者支援の文化と土壌がある街で、それは大きな強みになっています。

一方で、「小障連」はじめ様々な既存の民間団体があるために、協議会ができても「協議会の姿が見えない」という批判も寄せられていました。

協議会では情報部会を立ち上げ、広報紙「お~えん」を発行し、このブログページも開設し、情報流通を活発にすることを目指しました。

今、警察との連携が取り組まれ始めていますが、官民の意識変化と連携協働による「街づくり」が、少しでも進むことを祈っています。

 

小平市が抱える課題は山積していますが、小平市には他市に無いネットワークと、人的資源の宝庫というリソースがあります。

2014年度から、協議会は伊藤善尚会長、中村真英副会長と、新任・留任の委員の皆さまに引き継がれています。

後任の学識経験者の委員としては、日本社会事業大学の添田雅宏さんを推挙させて頂きました。

新しい体制で、新しい自立支援協議会を築いて頂ければと願っています。

そして、小平市が障害者福祉のモデル自治体となることを期待しています。

6年間、本当にお世話になりました。

皆さま、ありがとうございました。

 

前会長・古屋龍太

(日本社会事業大学大学院福祉マネジメント研究科、准教授)


街で視覚障がい者と出会ったら

2014年04月03日 08時36分43秒 | ひとりごと

 

街中や駅や道路で 白い杖(白杖)を使っている視覚障がい者に出会ったことのある人は多いと思います。

しかし お手伝いをしたいと思っても どのようにうすればいいのかわからず 声をかけられず躊躇されたことがおありだと思います。

そのようなとき このページを思いだしていただき 参考にして 思い切って実行してみて 下さい。

 

★まずは ちょんちょんと相図して 声をかけてください

・「何か お手伝いしましょうか?」

・「どこまで行くのですか?」 など

  声のかけかたは 何でも結構です。

  そして 腕か 肩につかまらせて下さい。

・もし あなたの申し出を断ったとしても気にしないで下さい。

  その場に とても慣れているか 誰かを 待っているのかもしれません。

・視覚障がい者は 相手の表情が見えないので 必然的に 声が大きくなることがあります。

 

 ★声をかけるときは…

・親しい人でも 誰の声なのかわからなかったり 雑踏の中では 誰に話しかけているのか わからないことがあります。

・肩などを 軽くたたいて声をかけて下さい。

   知人の時は「小林です。佐藤さん おはよう」などと まず 自分から 名乗って下さると とても助かります。

 

★誘導するときは…

・腕をつかまれたり 後ろから押されたり 白杖を持たれると とても不安になります。

   あなたが 視覚障がい者の腕をつかむのではなく つかまらせて下さい。

・誘導の基本形は 白杖を右手で使っている人は 視覚障がい者の 左側に立ち あなたの右腕か右肩をかして下さい。

   そして あなたの右腕か右肩につかまらせて下さい。

   こうすると 安心して歩くことが出来ます。

    

★道路の横断では…

・「向こう側へ渡りますか?」と聞いて下さい。

   そして 腕か肩をかして 一緒に渡って下さい。

・「今は 赤です」 「青に なりました」 「段差が ありますよ」 などの言葉だけでも かけて下さると とても 助かります。

 

★歩道と階段は…

・歩道に上がったり 下りたり するときは 直前で「上がります」 「下ります」と 言葉で 伝えて下さい。

・階段に手すりがあれば 使ったほうが良いか 聞いて下さい。

   使うときは手すりまで(エスカレーターでは ベルトまで)手を導いて 触れさせて下さい。

 

★電車やバスの乗降は…

・外出慣れしている視覚障がい者は 電車やバスの乗り降りも心得ていますが 乗り降りする直前に 

   いきなり後ろから押されたり 白杖を持たれたりすることがあり とても驚き 危険です。

   乗り降りのときは まず 声をかけてから 手助けをしてくださると 助かります。

・電車とホームの隙間の広さや 電車とホームとの高さ(段差)なども 言葉をかけて下さると助かります。

・目の前の席が空いていてもわからないのです。

   「前の席が空いていますよ」と教えて下さい。

・バス待ちの列などのとき 列が動いたことを気がつかないことがありますので教えて下さい。

 

★説明の仕方は…

・身振り手振りは 見えないのでわかりません。

   「このくらいの大きさ」ではなく「タバコの箱くらいの大きさ」のように 具体的な説明を入れて話して下さい。

・「そこに椅子があります」 「前に自転車が道をふさいでいます」と言って 方向を指で示されても わかりません。

   今 視覚障がい者が 向いている方向を基準にし「右側に椅子(長椅子など)ががあります」とか

    「前方5メートルくらいに自転車が歩道に倒れています」などと 具体的に教えて下さい。

・食事の説明として トレーに配膳されている場合は トレー全体の大きさを把握する為に 「トレーです」の声かけをしてくだされば 

   視覚障がい者が 外枠をぐるりと触って確認できます。

   続いて配置の説明で 正面 手前 (近く)から奥 (遠く) に左横 右横 などと 配置位置の説明と共に 順に 各器の中身を説明して下さい。

※食べられないバランや 調味料等も聞いて対応していただいたり 刺身のワサビの使い方なども声かけをしていただけると助かります。

 

★トイレでは…

・慣れないトイレでは 中の様子を教えて下さい。

・同性の場合は 一緒に入れますので 洋式か和式か 便座の向き トイレットペーパーの位置 流すレバーの位置 などを 教えて下さい。

   異性の場合は そこに居合わせた人に案内をお願いして下さい。

 

★席をはずすときは…

・黙って席をはずされると 居るかどうかわからずに 空いた椅子や 空気に話しかけてしまうことも珍しくありません。

   席をはずすとき 戻ったときは 知らせて下さい。

・待っているときなど 空間に置き去りにされるのはとても不安なものです。

   たとえ短時間の場合でも「ここが壁です」など 近くの 壁や柱 等 又は 机や椅子などに触れさせて下さい。

 

★盲導犬と一緒に歩いている人に出会ったら…

・盲導犬に 声をかけたり 食べ物を与えたり 気を引くような行為はしないでください。

・盲導犬の 仕事の妨げにならないようにさりげなく 暖かい心で見守って下さい。

 

  

小平市視覚障がい者協会 代表 羽鳥 富 三

e-mail hato@jcom.home.ne.jp


言志(2)

2014年03月28日 13時27分11秒 | ひとりごと

「志を言う」と題し 感じていることを述べています。

第2弾は 視覚障がい者として 見えないことについて述べてみたい。
普通の人が持っている五感覚の一つ 視覚があります。
昔は視力だけが重要視されていましたが 今は視覚と表現されて 視力 視野 色覚 暗順応 奥行きなどが見直されています。
夜盲 羞明(眩しさ)もきちんと測定されてきています。
それぞれに大切な目の機能です。

何らかの変性が生じ 機能低下が起こると 障害になってきます。
変性の部位で病名が定まり 個性的な症状が発生し 行動に支障が出てきます。
白内障 緑内障 糖尿病緑内障 網膜色素変性症など

人は ほとんどの情報を視覚から得ています。

従って視覚障がいになると情報が得られないという不便さが顕著になります。
移動することや 読んだり書いたりすることが困難になってきます。
さて どうしますか?


視覚障がい者は 白杖や盲導犬を使って 自由に歩き 電車やバスに乗って どこにでも行ける。
点字の読み書きがすらすらできるなどと間違った理解をしていませんか?

実は 白杖を使って 単独歩行をしている人は 危険が一杯の中を 血圧を上げながら命がけで歩いているのです。
誘導ブロックの上に違法駐輪などされて方向を変えさせられてしまうとパニック状態になってしまいます。

見えなくなった人の移動について考えて見ましょう。
○危険を覚悟で 一人で歩く
○家族や友人の手を借りて歩く
○盲導犬を活用して歩く
○同行援護(ガイドヘルパー)と歩く
みなさんは どの手段を選びますか?

ほとんどの皆さんが 何でもできていると発言されているようですが 歩行訓練を受けて 目的地までの単独歩行は最低限できたとしても そのほかの視覚による情報は取れていないと思います。
本人の障害ですから いつも家族や友人に負担をかけるのは いかがでしょうか?
盲導犬は安全に歩くための訓練は受けていますが ご主人の指示がないと 一歩も動くことができません。

同行援護の支援との併用が必用と思われます。
同行援護従業者養成研修を終了した支援者に同行してもらうのが良策と思います。
視覚による情報提供はもとより 代筆代読も業務として支援してくれます。
安心して安全に目的を遂げて帰宅できます。


小平市視覚障がい者協会 羽鳥 富三


言志

2013年12月15日 10時57分23秒 | ひとりごと
自立支援協議会 当事者委員として二期 幹事委員を拝命し五年有余。
気がつけばゴールが近づいてきました。
さて振り返ってみて何か意義のあることをなし得たであろうか?
困難事例第1号案件 「情報のバリアフリー」の課題は 一貫して訴え続けていますが 見えていることと見えないことの隙間は埋まりそうにありません。

それでも協議会の中では資料は事前配布を配慮し 発言なども明確な発声を意識していただけるようになってきたと感じています。
今年度から情報部会のメンバーになり 情報誌「おーえん」の編集では 見えない人が音声ぱそこんを操作して 少しでも読みやすくなるように いろいろな工夫 改善など について意見を述べています。
日常生活の中で ほんの少しのおもいやり 気配りがあれば 同じ内容の情報を その場で共有できるのです。
「おもてなし」が流行語大賞に選ばれましたが これは新しい言葉ではなく 日本人のユニバーサルな感覚として昔から受け継がれている言葉だと思っています。

障害者差別解消法が成立しましたが 法律ができても差別はなくならないでしょう。
昔むかしの物語に 障害のある子どもが産まれたら「福子」と呼んで地域全体で大切に育む風習があったそうです。
素晴らしいことですね。
小家族社会に成り 地域でことわりを伝える頑固者がいなくなってしまい 教育の場では 公式な社会道理を教える教師も保護者にコントロールされている始末です。
重大な 困難事例ですね。

第三期計画も未熟のまま折り返し点を過ぎてしまいました。
私のテーマは 情報のバリアフリーです。
公共交通など安全な移動支援 活字に替わる情報提供の充実など しっかりと総括をして 第四期計画に引き継がねばなりません。
協議会で提言してきたことを少しでも反映させるには 協議会の位置づけを明確に力強く対峙し 行政に認めさせなければなりません。
さて どうしたものであろうか?

小平市視覚障がい者協会 羽鳥 富三