小平市地域自立支援協議会

小平市地域自立支援協議会の委員によるブログ

言志(2)

2014年03月28日 13時27分11秒 | ひとりごと

「志を言う」と題し 感じていることを述べています。

第2弾は 視覚障がい者として 見えないことについて述べてみたい。
普通の人が持っている五感覚の一つ 視覚があります。
昔は視力だけが重要視されていましたが 今は視覚と表現されて 視力 視野 色覚 暗順応 奥行きなどが見直されています。
夜盲 羞明(眩しさ)もきちんと測定されてきています。
それぞれに大切な目の機能です。

何らかの変性が生じ 機能低下が起こると 障害になってきます。
変性の部位で病名が定まり 個性的な症状が発生し 行動に支障が出てきます。
白内障 緑内障 糖尿病緑内障 網膜色素変性症など

人は ほとんどの情報を視覚から得ています。

従って視覚障がいになると情報が得られないという不便さが顕著になります。
移動することや 読んだり書いたりすることが困難になってきます。
さて どうしますか?


視覚障がい者は 白杖や盲導犬を使って 自由に歩き 電車やバスに乗って どこにでも行ける。
点字の読み書きがすらすらできるなどと間違った理解をしていませんか?

実は 白杖を使って 単独歩行をしている人は 危険が一杯の中を 血圧を上げながら命がけで歩いているのです。
誘導ブロックの上に違法駐輪などされて方向を変えさせられてしまうとパニック状態になってしまいます。

見えなくなった人の移動について考えて見ましょう。
○危険を覚悟で 一人で歩く
○家族や友人の手を借りて歩く
○盲導犬を活用して歩く
○同行援護(ガイドヘルパー)と歩く
みなさんは どの手段を選びますか?

ほとんどの皆さんが 何でもできていると発言されているようですが 歩行訓練を受けて 目的地までの単独歩行は最低限できたとしても そのほかの視覚による情報は取れていないと思います。
本人の障害ですから いつも家族や友人に負担をかけるのは いかがでしょうか?
盲導犬は安全に歩くための訓練は受けていますが ご主人の指示がないと 一歩も動くことができません。

同行援護の支援との併用が必用と思われます。
同行援護従業者養成研修を終了した支援者に同行してもらうのが良策と思います。
視覚による情報提供はもとより 代筆代読も業務として支援してくれます。
安心して安全に目的を遂げて帰宅できます。


小平市視覚障がい者協会 羽鳥 富三