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ANOTHER PLANET

与太話とマンガ。ホームページへのリンクはBOOKMARKにあります。

負けても代表

2008年04月07日 10時34分48秒 | 世の中

どういうわけか柔道の谷享子選手が大きらいですので、その理由をいろいろ考えてみました。

1)「谷でも金」「ママでも金」の、安っぽさがアタマに来る。
2)政府のお米のCMに出ている。
3)以前、外国のナントカいう選手に負けた時に、「礼」をしなかったらしい。
4)「金だ、金だ」と言うけれど、柔道女子の48キロ級って、世界中に競技人口どのくらいあるの?

・・・と、まあ、4)はちょっと言いすぎかもしれませんけど。


・・・・・・・・・↓付け足し(4月7日21:00)・・・・・・

 オリンピックについては、「ママでも金」どころの騒ぎではなかった事を思い出しました。
 チベットですねーーー。

 どうも中国の弾圧はかなりひどいらしいので、参加国が何らかのアピールをするのは良い事だと思います。開会式で来賓席がガラガラの光景を世界中のテレビが放送するのは、意味があるのではないでしょうか。(その前に中国が政策を変えるほうが、もっといいには違いありませんけど。)
 でも、競技は正常に行われてほしいです。中国に反感を表明することと、中国を「悪の枢軸」だとは思っていないことを表明する(本当はすごく嫌いでも)ことは、両方同時に行うのがいいと思います。



 
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キツネ君の危機

2008年04月04日 13時14分02秒 | 世の中

 先日は仕事に行く道すがら、「リンネルとその他の商品の図」のことを思い出していました。

 私がリンネルを「いらない」と思ったのは、リンネルが「モノ」だったからですが、あの時、あの図から受けた印象は、なぜか「リンネルは値上がりしそう」というものでした。多分、あの図ではリンネルが「上着やコーヒーや金や鉄からプロポーズされているモテモテのリンネル嬢」という風に見えたからだと思います。
 そして、「上着やコーヒーや金や鉄など、たくさんのモノとの兌換性が好まれるがゆえに、保持したいと思われやすい貨幣というものが、モテモテの女性のように見える」・・・ということから、岩井克人氏のエッセイ「美しきヘレネーの話」を思い出しました。
 ギリシャ神話のヘレネーです。
 「パリスの審判」で、「3人の女神のうちでだれが一番きれいか」を決めなければならなくなったパリス君が、「ヘレネーをあなたにあげます」という約束をしたアフロディティを一番に選んでしまい、それが結局トロイ戦争を引き起こしてしまったという、いわくつき・・・じゃなくて、伝説の・・・でもなくて、神話の美女です。

 (以下は「岩井氏のエッセーに書かれている事がこうです」という文章ではなくて、あくまでも私の与太話ですので、あしからず。)
 「あのヘレネー」と言われただけで、本人を見てもいないパリス君が熱烈に恋をしてしまい、幾多の英雄達が所有することを渇望するために彼らの間を「流通」するヘレネー・・・・ホント、「貨幣」です。
 要するに、貨幣はモテる・・・んですね。(注:「持ち運べる」という意味ではありません。)
 そして、引く手あまたのヘレネーから見たら、膝まづいて求婚する英雄達の価値というのは、どうしても「べつにィ~」という感じになりやすく・・・・、「英雄価」の下落・・・、デフレ、・・・恐慌ですね。
 なにしろ相手が絶世の美女なので、この「べつにィ恐慌」はどうしようもなくて、資本主義社会はこれの繰り返しでやっていくしかないシステムなのだそうです。世の中、「懲りない英雄達」に満ち満ちているということでしょうか。

 さて、しかし、「本当の危機は、誰もヘレネーに見向きもしなくなる時」すなわち、ヘレネー(=貨幣)の価値が暴落してしまうハイパーインフレーションンンン!!!なのだそうで、その事を論じた最終章「危機論」も、ホント面白かったです。このテの本にしてはけっこう売れたらしいのも、もっともだと思いました。

 というわけで、「と思いました。」で記事を終らせてもいいのですが、やっぱり少しはその内容のハナシも書いておくことにします。(あくまでも、「私の」ハナシです!)

 え~、「誰もヘレネー(=貨幣)に見向きもしなくなる時」というのは、いくらお金(=ヘレネー)を積んでもモノが買えないから、人々が「お金よりも、モノだ!モノ!」となってしまって、貨幣を媒介とした経済が成立しなくなってしまうという状況です。
 終戦直後でもなければ、そんな状況というのは起こりにくいような気がしますけど、理論的にはこれがけっこう必然的というか「本質的」なようで、それはどういうことかと言うと・・・・

 「貨幣=ヘレネー」だとは言っても、ヘレネーは実在の美女(神話なんですけどネ)で、貨幣は貨幣です。
 ヘレネーの場合は、「あの!ヘレネー」という実体から乖離した「評判」が、ある日突然なくなってしまったとしても、「ヘレネーの美貌」という価値は実在しているわけなので、いつかは評判が戻ってくることもあるはずです。
 でも、貨幣は・・・・。
 ただの紙切れです。
 英雄達の所有欲を刺激する魅力(=価値)を備えた絶世の美女とは似ても似つかないシロモノで、ティッシュペーパーとの違いは、「未来永劫この紙片が紙幣として通用するであろう」という確信だけ。またその確信の根拠は「今までがそうだった」という過去の「評判」だけ・・・・。
 危ういですよね~。
 「貨幣」というと実感がわきませんけど、「ドル」に置き換えてみると、「誰も見向きもしなくなる」という状況は充分想像できます。
 たまたま世界にいろいろな通貨が流通しているというのは、セ-フティの面から考えると、ラッキーなのでしょうか。(岩井氏によると、大した違いはないそうですけど。)
 このあいだ、株に興味を持った時に、「世界中の通貨が一つになれば、為替の投機的要素がなくなるからイイんじゃないかな~。」とマジメに考えた事を思い出しました。やっぱりバカだったのでしょうか。

 また、ハイパーインフレーションではない普通のインフレの時には、「値段が上がった。もっとお金が必要だ。もっとお金が欲しい。」という風に、人々は通常以上に貨幣を欲しがるはずなので、それが「もうこうなったらお金がいくらあってもしょうがない!だからいらない!」となるのにはどんな要素が必要なのか・・・。
 考えれば考えるほど、面白いです。


 
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おじいさんのバランス

2008年04月01日 19時06分05秒 | 世の中

 先日、某所で見かけたおじいさんです。帰りの電車の中で、ウィルコムの手描きメールを使ってスケッチしました。お絵かきしているとあっという間に時間が経ってしまうので、電車の中の過ごし方としては一番いいです。

 最初から絵で見てしまうと、よくある普通のイラストですが、ポイントは「そのおじいさんの全体の形は、本当にそういうバランスだった。」というところにあります。靴の大きさと足の細さとか、ズボンの形とか、本当に現実にそういうカタチをしていました。
 アンデルセンの童話の挿絵そのままですね。

 さて、読めば読むほど面白い「貨幣論」です。
 マルクスの貨幣に関する理論を批判しているところを読んでいるのですが、岩井克人氏のジワッとくるユーモアが、本領発揮ィ~!です。(「二十一世紀の資本論」を先に読んでおくと何とか理解できる感じですので、私のようなシロートの方は、ぜひこの順序で読んでください。)

 今日の「ふと思ったこと」は、
 「悪貨は良貨を駆逐する」ということわざを、サブプライム問題にあてはめてみると、味わい深いかも・・・・・

 
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年度末

2008年03月31日 19時10分20秒 | 世の中

 「花冷え」なんて優雅な感じはぜんぜんしない、身もふたもない冷え込みの年度末、2008年3月31日でした。

 「だから」というわけでも何でもないのですが、今読んでいる最中の「貨幣論」(岩井克人著)をネタにして与太話を書いてみることにします。

 ネタはその本の中のこの図↓「20エレのリンネル=一着の上着」という「事実」を考えてみて、似たような事柄をいくつか列挙してみましたというものです。(ここらへんはマルクスなのだそうです。)

 次は「リンネルを除いた商品世界のなかのすべての商品の価値をまさにその除かれたリンネルによって表現している」図です。(「」の中は引用です。「商品の価値を」と「まさにその・・・」の間に「、」があったほうが良かったですね。)

 この「リンネル」、たしかに「貨幣」に見えてきますよね。
 で、私がふと思った事というのは、ここで展開されている貨幣論のことではなくて、先日の「二十世紀の資本主義論」の中に書かれていた「基軸通貨ドルの危機、ハイパー・インフレーション」のことでした。
 この図を見ていて、「私としては、リンネル、いらないな~~。」と思ったので、「この図の状態で、誰もリンネルを欲しがらなくなったら」と想像してみました。

 「エレ」というのが何キロぐらいのものなのかは知りませんけど、とりあえず持ち運びがラクで交換(買い物)に使いやすいとします。それが「誰も欲しがらないから」世の中にたくさん余ってしまって、商品に対する価値が下がって、「上着一着が1トンのリンネル」などということになったら、(私は車を持っていなし)「もうリンネルなんかいらない!」ということになります。「ハイパーインフレーション」・・・ですよね~。
 
 というわけで、この岩井克人氏の「貨幣論」、またしても面白いです。前回のような軽めのエッセイではないので、チビチビとしか読めませんけど、少しずつ(それなりに)感想文を書いてみたいと思います。

 
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幸か不幸か

2008年03月19日 22時44分22秒 | 世の中

 というわけで、空席になったら株価が上がってしまった日銀総裁です。
 もちろん、似顔ではなくて・・・・何と言うか・・・・「象徴」?・・・じゃなくて、「印象」でしょうか。

go2cさんのご意見に「まったくだな~」と思って・・・。


 
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