なんとなくハロウィーンの続きのような雰囲気の絵になってしまいましたが、久保田万太郎の俳句は、やっぱり食べ物ネタがいいですね~。
さて、前回「面白かった」と書いた斉藤美奈子著の「誤読日記」の中の一章は、「21世紀に希望を持つための読書案内」(筑摩書房編集部編)の書評です。
副題が「若者向けの読書ガイドに名著と古典と正論ばかりが並ぶ理由」。
「しかし、21世紀になってもドストエフスキーとトルストイの天下なのか・・・と思うと複雑な気分である。」には同感です。
なんでロシア文学なの?とも思うし・・・。
名著でも理解できないものは多いし・・・。
「戦争と平和」は、あまりの面白さに2回立て続けに読みましたけど、人生観が変わったとかそういうことは、なかったような気がします。
また、瀬戸内寂聴さんのご推薦は「源氏物語」ということですけど、あのお話が「21世紀に希望をもつために」どう役に立つんでしょうか?
私が何かを推薦するとしたら、「読書は今でも人間にとって最高の娯楽だから、それを一生楽しめるように、若いうちに訓練(たくさん読む)しておいたほうがいい。」ということだけです。
「本の敷居を高く高く上げてきた結果が『若者の読書離れ』なわけでしょう。『二十一世紀に希望を持つ』ためには、読書ガイドの方法論から考え直す、それが先決かもしれない。」という斎藤さんの結論とそう変わらないみたいですね。