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ANOTHER PLANET

与太話とマンガ。ホームページへのリンクはBOOKMARKにあります。

40年前の「あーでもない」

2008年05月03日 22時37分44秒 | 世の中

 せわしない日が続いていましたので、「ハイスクール1968」(四方田犬彦著)をボチボチ読んでいました。読むべくして読んだというか、なんというか・・・・。
 著者は私より2学年上でいらっしゃるようです。1968年には私はまだ中学生でした。
 それぞれの高校の偏差値はぜんぜん違いますけど、著者は私が高1の時に高3・・・。ということは、封鎖をやって停学になったあの先輩たちと同い年か・・・・と、ちょっとしみじみしてしまいます。
 私は封鎖のあった翌年に高校に入学した「乗り遅れ組」なのですが、「封鎖があった!」ということがその高校を選んだ理由でした。でも、政治に興味があったわけでは全然なくて、「バリケード」とか「封鎖」とかいうものに「ハレ」の気配を感じていたんじゃないかと思います。
 「スリル」かな?感じていたのは。

 ニンゲン、十代の頃にはどうしても「スリル」が必要なんですね。
 その頃は、「なんてったって健康が一番大事!」なんていう考えは想像もできなかったと思います。(今では「他に何があるの?」というくらい、健康第一ですけど。)

 あの頃の若者の高揚と挫折は程度の差こそあれ、書かれている通りだったな~と思います。

 そして、読後ふと思ったことは、「人一倍多感だったらしい著者がなぜ拒食症にならなかったのか」ということでした。
 やっぱり「男子だった」からかな?
 挫折はしても、「何か」を疑ってみることはなかった・・・・のかな?と思いました。

 
人気blogランキングへ(←今日の絵は、「あの頃」の目の記憶です。安アパートの一室でデモの計画を練る大学生のお兄さん達の話を「やっぱり大人は違うな~」と思いながら聞いている、お下げ髪の少女のワタシです。なんだかんだいってもベ平連でしたので、穏健なものでした。)


グッドデザイン

2008年04月26日 22時54分31秒 | 世の中

 今日のBBニュースにチラッと映った映像からスケッチしました。
 チベットの支持者が持っていた旗のデザインです。いいですね~。
 「目は口ほどに」ではないですけど、大声のシュプレヒコールよりも確実に主張が伝わるグッドデザインだな~と思いました。

 もうひとつ、聖火の一件で印象的だったのが、善光寺のお坊さんの行動です。聖火リレーと同じ時間に、弾圧されて亡くなったチベット人を追悼する法要を行ったとか・・・。そしてその時は同時に漢民族も追悼したのだとか・・・・。
 これぞ仏教!ですよね♪
 友人のイギリス人は、「漢民族も・・」というところについては、「中国にビビッてるから」としか考えられないようです。チベット人も中国人も日本人もクジラもイヌもモグラも等しく扱うという感性が根本的にないんですね。

 優越感を感じてしまいました。

 
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牛に引かれて

2008年04月23日 23時05分31秒 | 世の中

 「牛に引かれて善光寺参り」というのは、昭和30年代の子供なら誰でも知っている日本語のフレーズでした。
 今の子供達は・・・・、知らないでしょうね・・・・。
 その「昭和30年代の子供」の私も、それがどういう仏教説話から来たフレーズだったのかは、きれいさっぱり忘れてしまいました。(「貧しい」「農民」「若者」に加えて、「母親」と「生まれ変わり」がキイワードだったような気がします。)

 例の聖火リレーの拠点になることを拒否した善光寺・・・。あったりまえのような気がしないでもないですけど、「やっぱり、痩せても枯れても仏教者だったのね」と、ちょっと見直しました。

 
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盛り上がり

2008年04月09日 21時33分58秒 | 世の中

 「意外な盛り上がり」と言えなくもない北京オリンピックです。
 サンフランシスコではかなりたくさんの人たちが、「待っている」ようですし、その後はオーストラリアも通りますので、シー・シェパードさんたちとしては、黙って見過ごすわけにはいかないはずですよね。
 日本では名古屋を通るようですが、どうなるのでしょうか~????


「チャイナ・デイリー」の記事があんまりなので、ご紹介します。
 例の聖火リレーの妨害について、
Everyone has a right to express themselves but to stop it passing shows a lack of respect for the basic freedom of our athletes to carry this flame, which is a message of peace to the whole world," the chief said.

 メンバー・オブ・フレンチ・オリンピック・コミティーの言葉という事になっているとはいえ、「ベイシック・フリーダム」とは恐れ入りますね。
 そのほかにも、「オリンピックの聖火は平和と寛容のシンボルなのだから、邪魔するなんて!」とか「パリでの聖火リレーの観客は、チベットの分離主義者の妨害に迷惑している」とか、けっこう言いたい放題です。
 中国の大衆は、こういうニュースだけを知らされているんでしょうか。

 BBCでインタビューに答えていたチベットの活動家の女性も、ダライ・ラマも、ぜんぜん原理主義的ではなくて、穏健で謙虚なのが特徴という風に見えます。
 だからこの件について、いつも「100%あっちだけが悪い」という主張を繰り返す中国政府は、(正しいかどうかはともかく)建設的でないということと、協力的でないということだけは確かだと思います。
 「建設的であること」って、正しくある事よりも必須・・・と言えなくもないですよね、人間が共存していくためには。



 
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