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ANOTHER PLANET

与太話とマンガ。ホームページへのリンクはBOOKMARKにあります。

シグレ

2009年11月27日 22時50分01秒 | 俳画・・・のようなもの

 「久保田万太郎の一句」(小澤實・ふらんす堂)の11月28日のところに載っている句です。解説に「陶磁器は水の中に沈められている時、もっとも美しいという意味のことを青柳瑞穂が書いていた。この『皿小鉢』も静物画のように美しい。」とありますので、私の絵のような、ものぐさな光景を描いているわけではないようです。

 ちなみに27日は

   鍋に火のすぐきいてくるしぐれかな

 寒そうですね~、なんだかすごく。
 太平洋側を前線が通過している様子が、目に見えるようです。


 そして、西高東低の冬型の天気図が目に見えるようなのは、

   波しろき海の極月来たりけり

 極月は「ごくげつ」。12月1日のところに載っています。


 以上が季節のご挨拶で、今日は友人のぼんじろうさんから回ってきたジョークをご紹介して、おしまいにします。(かなり面白いと思います。)

Two Arabs are sitting in a Gaza Strip bar chatting over a pint of fermented goats milk. One pulls his wallet out and starts flipping through pictures and they start reminiscing.
"This is my oldest son, he is a martyr."
"You must be so proud," says the other.
"This is my second son. He is a martyr also."
"A fine looking young man," replies his friend.
After a pause and a deep sigh, the second Arab says wistfully, "They blow up so fast, don’t they?"


Gyaaa Gyaaa

2009年10月30日 20時41分15秒 | 俳画・・・のようなもの

(↑「五位」は五位鷺のことです。) 

 明日は10月31日。最近はハロウイーンが年中行事として定着しかかっているようでもあり、小物の販売だけに留まっているようでもあり・・・、まだちょっと分かりませんが、私の誕生日だということだけは確かです。
 
 「芭蕉の一句」(高橋克弘著、ふらんす堂)という本では、1年の365日に芭蕉の句を一つずつ当てはめて簡単な紹介をしています。10月31日のところにあったのが、絵の中の句です。

      稲妻や闇の方行く五位の声

 ジャパニーズなハロウイーン、という感じですよね?五位鷺の鳴き声は「ギャアギャアと烏のよう」なのだそうです。

 なにしろ芭蕉なので、「旅の途中のあばら家の中でせんべい布団にくるまって寒さにふるえていると、闇夜に稲妻が光って鳥がギャアギャアと・・・」というスゴい実景を詠んだような気がしてしまいますが、この句は某粋人の屋敷のお座敷で「稲妻の題にて」作った「席題の吟」なのだそうです。せんべい布団じゃなくて、金糸の房か何かのついた分厚いお座布団に座って、吟醸酒か何かをちびちびやりながら作ったんでしょうね~~。遊んでますね~。

 そして本日30日の句は

   世の中は稲刈るころか草の庵

 前書きは「人に米をもらうて」。高橋氏の説明によると「新米をもらってはじめて、世間はもう稲刈りのころだと知る。もっとも草庵住いの私はそんなことに関係なく、旅と風雅にあけくれる日々だ、というのである。」のだそうです。
 「稲妻」の句と合わせて見てみると、ホントに腹を据えて遊んでる人だな~という感じがしますね。



 わ~っ、おにぎりが食べたくなった!


なんでもシュール

2009年09月20日 20時38分22秒 | 俳画・・・のようなもの

もちろん本当は、「友の夏帽が新しい」「海に行かうか」なのだと思います。

たまたま、夏帽が「新しい海に行こうか」と言っているように読んでしまったので、ちょっと絵にしてみたのですが・・・、案外、作者自身もそういう誤読を想定していたりして・・・。
シュ-ルレアリストと言ってもいいような感じですよね、尾崎放哉って。

かの有名な

   咳をしてもひとり

・・・は普通の日常生活をしている人の感じですけど、  

   蜥蜴の切れた尾がはねてゐる太陽

・・・は、シュールレアリストですよね。

 と、言いつつ次の飯田蛇笏(ナチュラリストの普通人のはず)の句を見てみると

   生き疲れただ寝る犬や夏の月  

・・・いきなり「夏の月」というところが・・・、なんだかこれも「シュール」に見えてきました。



俳句って・・・・・



鳥もおどろく

2009年04月17日 19時50分06秒 | 俳画・・・のようなもの

 狩野探雪の絵の讃なのだそうです。

 探雪の真に迫った琴の絵の音色に、花は散り鳥は驚くだろう・・・という意だそうです。
 ということは、「散る花や」の「や」は「古池や」の「や」とかと違って、「and」なのかな~?でも、そんな感じではないですよね。

 「塵」は、かの有名な梁塵秘抄の塵ということで、なるほどね~という句です。

 この絵(私の絵のほう。狩野探雪ではなく。)の鳥は、今日実際に近所の池で目撃したものです。
 なんという種類の鶴なんでしょうか。
 そろりそろりと池の中を歩き回りながら、餌を探しているようでした。
 ウィルコムのケイタイでスケッチして、自分のPC宛にメールで送って、自宅に帰ってからフォトショップで加工・・・・。
 信じられないくらい便利な世の中です。


 相変わらずあまりネタがないのは、今読んでいるのが平岩弓枝の「西遊記」だからかもしれません。
 「読み出したら止まらない!!」という以外に何も言うことがないんです。

  
( ↑でもこれ、全然批判じゃありません。)