アラブ的学生選挙＆郵便事情

ここんところ立て続けに２件、これ絶対日本じゃありえないよ～！ということがあったので報告しようと思います（そして備忘録）。

■学生選挙
おととい、学生選挙がありました。どうやら、学生会みたいなものの長を選ぶ選挙らしい。でもって、その選挙は朝10時から午後3時まであるらしく（なぜにそんなに長い？？）、だから先生、明日は授業休みにしましょう！と学生がその前の日に言ってた。無論そんなことは許されるはずもなく却下。フツーに授業をすることになりました。が！！私はその日午後からの授業で、昼前くらいに行ってみると…学生が少ない！半分くらいしかいない！！
担当の先生いわく、朝9時半の始業にはちゃんと全員いたんだけど、10時ごろに選挙の係みたいな人たちが学生を迎えにきて10人ぐらい連行されてしまったらしい…。それでそのあとは選挙の教室に連れて行かれてその教室の鍵をかけて閉じ込められてしまったらしい。なんだ、それ。ってか、いちいち各教室に迎えにくるってのもおっかしいし（そもそもその係は一体何人いるんだ？）、鍵までかけて閉じ込めるなんて…。まさに、半強制連行→軟禁状態。まぁ、シリア人のことだから、鍵でもかけておかないことには逃げられちゃうもんねー。さすがシリア人同士、よくわかってらっしゃる。その後どうなることかと思ったが、予定より早い1時ごろに解放されたらしい。それにしても、一体何人くらい連行されて、その約3時間のあいだ、一体何をしていたんだろう…。謎。

■郵便事情
そもそも、この国は各家への郵便配達システムというのがない。だからもちろん、郵便番号もなけりゃ、住所も定かじゃない。たいてい番地もない。私たちは大使館の私書箱を貸してもらってるけど、そうやって私書箱でももたないことには荷物とか手紙を受け取れないらしい。じゃあ、一般のシリア人はどうしてるんだ？？そこらへん、謎。今度聞いてみようっと。
で、いま学生の日本への留学手配をしてるんだけど、もちろん申請書類には出願者の住所を書く欄がある。書類とか届けなきゃいけないしね。その書類が送られるのは夏ごろだから、その学生は、家族がいるサウジアラビアに帰っている時期。個別配達システムがないのはサウジも同じ。だから、そういう郵便物配達先は全部私の私書箱宛にすることに。でも、郵便物送付先とは別に現住所やその他出身校の住所を書く欄があったので見てみると…それらすべてが、「国名、県名、地名」以上。えーーーーーそれだけ？？？と聞くと、それだけ。たまーーーに、ストリート名がある住所もあるが、その先はない。その通りのどこかは、わからない。で、彼女によくよく聞いてみると、「すごく長～～～～い住所ならありますが…」とのこと。すごく長い住所って？？？って聞くと、「○○通りを右に曲がって…」…とたんに日本人全員爆笑。なにそれーーー！！！（笑）それじゃ住所っていうより道案内じゃん！！！そんなの郵便物に書く人いないよー！ってか、それ全部書いたら超長いじゃん！！だから例えば、「○○通りの△△銀行の右の通りを入って、まっすぐ行ったらひとつめの角を右に曲がって、そのあと三つ目の角を左に曲がったところの２軒目の建物の４階の右側」とかになるってことだよね…
でも、こういうの、ちょっと一度くらいやってみたくない？（笑）本当に届くのかどうか試してみたい衝動に駆られてみたりして。えへ。

いやぁ～ホント飽きないわーこの国。こういうの大好き