とこやの3階から。

日々思うことを、あれやこれやとつづっていこうと思います。毎日どんどん過ぎていくけど、ときどき振り返ってもみたいから。

お茶会

2007-06-19 06:30:11 | アラブの国から
先月5日に、同じキャンパス内にある言語センターで「日本文化祭」がありました。そのセンターの日本語コースが主催したお祭りなんだけど、その祭り当日の数週間まえに日本から大学生が来て、彼らと日本語学習者がいっしょになって文化イベントを企画するっていう催し物。合唱あり、お茶あり、浴衣の着付けあり、書道あり、折り紙指導あり、ミニ日本語教室あり、けん玉等日本の遊び紹介あり、の、いろいろ楽しめるイベントでした。うちの学生達も数週間まえから合唱の練習やら日本食作りの練習やらなにやら、授業のあとにちゃんと出席してたみたい。あの子達忘れてないかしら…ってまるで親心で心配してたんだけど、杞憂に終わったみたいでよかった。あらあらちゃんとできるんじゃない…ってまたちょい感動。

これは、茶道紹介のブース。お湯がポットってところがかわいいけど、ちゃんと和菓子も手作りしたんだって!確か、ドラ焼きみたいなのが置いてあった。すごいわー。ちゃーんと正座もして、3回まわして飲んでねってお客さん(=来場者:日本をほとんど知らない人もけっこういたみたい)に指導してた。足痛くなんないのかなぁ~ってこれまたお母さん的心配をする私…。いつも授業中はちょっと気を抜くとフラフラと立ち歩くこともある子たちが、こんなに立派に…とまたもや感動(笑)。
そうそう、みんな着ている黒いTシャツ、おそろいで作ったんだって。真ん中に好きな漢字一字と、その下に英訳が入ってるの。右の子(2年生)は「魂」。…渋いです。左の子(1年生で、双子の姉)は「笑」。たぶん、「ゲラゲラ」のほうじゃなくて、「ニコニコ」のほう、だよね?(笑)

授業では文法とか漢字とかやることがたくさんあるからどうしても大変になっちゃうし、それに試験も宿題もたくさんあって学生達もヒィヒィ言いながら日々頑張ってるけど、教師としてもやっぱり、「楽しく」勉強してもらいたいって常々思ってる。小さいゲームとかやってもみるけど、せいぜいそのくらいで…。だから、こうやって日本の大学生と実際にコミュニケーションをとりながら何かを作り上げるっていう体験ができて、彼らはホントよかったと思う。実際、すごく楽しそうだったし。文化祭のあとでもいっしょに食事をしたりプレゼントを贈りあったりして、いっしょに楽しい時間を過ごせたみたい。○○さんがなんとかって言ってたとか、△△さんが書いてくれたっていう手紙(もちろん日本語)を嬉しそうに見せてくれたり、携帯でとった写真を一枚一枚見ながら説明してくれたり、すごく印象に残ったみたいでした。このときにお好み焼きをマスターした学生は、その後も自分達で作ったみたいだし。「日本料理作れます!」って得意げにいう姿がかわいくて笑える。私も当日、そんな彼らの写真をとりまくり、おまけに浴衣まで着せてもらって、お好み焼きやたこ焼きもワイワイ言いながら食べ、かなり満喫させてもらいました♪いやぁ~楽しかった!

もともと高等教育機関での日本語教育に興味をもちはじめたのは、大学の頃にこういうイベントを留学生といっしょにやってすごく楽しくて、ぜひ同じような経験をほかの日本人学生にも留学生にもしてもらいたいって思ったのがきっかけ。いろいろな考え方の人たちとあーでもないこーでもないって言い合いながら、ときどきけんかして険悪になったり、落ち込んでみたり、くだらないことで何時間も話し続けたり、いっしょに大笑いしたりなんかして、なにかをいっしょに作り上げていくっていう経験は、すごく楽しいし、大好き♪友だちもできたし、自分の考え方の傾向とか、今まで気づかなかったことにも気づいたり。大学院のときもスピーチコンテストに出場する学生の手伝いをして、それで仲良くなってお誕生会に呼んでもらったり、そのスピコン準備が最後の論文のテーマになったり。
そういえば、中学のころも、この手のイベントには燃えてたな~~なんて思い出して、なんだか恥ずかしくなっちゃった…けんかして、感極まって泣いたりしちゃってたから、あの頃は。アツかったのね…私も(遠い目)。なぜか、砂漠の盗賊の女頭とかやってたなぁ。妙にハリセンで叩かれたけど。あと、そういうイベントの新聞作りとかもやった思い出が。そういうチマチマしたの、好きだったのよねー昔から。学級新聞とかも好きだったなぁ。職権乱用じゃないけど、勝手に自作の物語を載せたりして(笑)。なつかしー。みんな何してるんだろう。一昨年だかに中学の同窓会があったらしいんだけど、ちょうどメルボルンにいて出席できなかったんだよね。残念…またちょうど帰国してるときとかにやってくれないかなぁー…
(そして、話が逸れたままフェイド・アウト)

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4 Comments

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わかる~ (nami-bucchi)
2007-06-19 21:07:26
ワタシもそういう系のこと大好きでした。ちなみに修論のテーマも学習者と日本人学生の作文活動について書いたので・・・masumiさんのエントリーをなんだか自分のことのようだと思って読んだよ。
今週は、うちのセンターでも日本語まつりをします。まつりといっても、クラス対抗のミニ発表会みたいなものなのだけど、歌の練習などは全て学生に任せてあるから教師としてはヤキモキしながらも、クラスでは見られない顔を見て、この仕事の醍醐味だなぁと感じています。
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わーい (となかい)
2007-06-19 22:17:41
ちっちゃい頃、けん玉やったなあ。
ポッピングジャンプとか、、、
最近のコマはなんだか、ハイテクになってたなあ
なわとびは小学校の頃燃えてたよなあ。

Tシャツいいねえ。
「らくだはらくだ」っていうTシャツつくったら、売れるかも。

そうだねえ。試験や宿題ばっかりだと、たいへん。
それを作るほうもタイヘンだと思うけど。
その後のみんなで何かを作るって、楽しそう。
お好み焼きとか、たこ焼きっていいねえ。
なんか、文化祭みたい。楽しそう。
ハリセンで叩かれた?

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Unknown (ユッコ)
2007-06-20 11:21:42
高校のとき茶道部で、留学生が来たときにお茶会やったのを思い出したわ。一生懸命英語で説明したんだ!
文化交流っておもしろいよね。すごく好き。
私今も書道やってるのだけど、安い半紙に練習したものとかも(全然うまく書けていないもの)
外国の人欲しいって言って、あげるとすごく喜んでくれるよ。
日本の歴史を正確に細かく語れたらいいのだけど、出来ないから書道はやってて良かったなーって思うことがあるの。
書いてプレゼント出来るからね。


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祭りはいいよね (masumi)
2007-06-20 22:01:20
そういえば中学の頃とか、夏祭りの通りを意味もなく何往復もしたっけなぁ…

>nami-bucchiさん
>ちなみに修論のテーマも学習者と日本人学生の作文活動について書いたので・・・
へーーー!!超偶然!めちゃくちゃかぶってるね!
私のもスピコン用の原稿を日本人学生といっしょに話し合いながら書き直していくのを、原稿の変化とか、話し合いのレコーディングとかをもとに論文書いたんだ。同じ文献読んでたかも。社会文化理論とか使いました?

>となかい
私もなわとびとか竹馬とか得意だったよ~
文化祭っていいよね。昔から好き。
ハリセンはねー…はんぱなく叩かれたから(笑)。
一応劇中じゃ、準主役だったはずなんだけど…
練習するごとに補修したりとかしてハリセンの強度を上げてっててさ~…カンベンしてくれって感じだったよ~

>ユッコちゃん
そっか、茶道部だったね!字も上手だったし。
こういうのって言葉が通じなくてもぱっと見でわかるからいいよね。
そうそう、この祭りで書道のコーナーもあったからその写真もあとで載せるね。
最初は短冊みたいなのに書いてあげてたんだけどそのうち紙がなくなって腕に直接書いてたんだよ。
「先生も書きましょうか?」って聞かれたときはさすがに拒んだけど…
シリア人たちは喜んでたみたい
私ができるのって浴衣の着付けくらいかなー…
日本の楽器もなにかできるといいなぁと思ってるんだよねー
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