ゲーテも愛した廃墟の荒城
口語短歌
「荒城は ゲーテも愛した 廃墟の美 歴史の重さ 感じる姿も」
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ハイデルベルク城は、その名の通り、ドイツ南西部の都市ハイデルベルクにある古城だ。ドイツ最古の大学として知られるハイデルベルク大学とともに、世界各地から訪れる人気のスポットだ。この城の最大の特徴は、内部の多くは廃墟と化しているのに、ほとんど再建されぬまま、公開され続けていることだろう。「廃墟の美」とでもいうのか、崩れ落ちるままの姿は、想像力をかき立て、歴史の重さを感じさせる。ゲーテ、カント、ショパンなどの名高い芸術家や哲学者たちがこの城を愛し、その美しさをたたえ、芸術的、あるいは哲学的なインスピレーションを得たという。眺望も、この城の大きな魅力のひとつだ。
口語短歌
「絶景は 哲学者の道と テオドール橋 ショパンも眺めた この遠景が」
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中でも、一番のビューポイントは、ネッカー川の対岸の山の中腹にある「哲学者の道」からの眺めだ。山の中腹にそびえる廃墟の城と、赤い屋根が続く街並み、川に架かるアーチ型のカール・テオドール橋は、まさに絶景。ゲーテやショパンも愛したと伝わるこの遠景は、今も人々を惹きつけてやまない。
口語短歌
「各時代の 増改築で 建築の 様式混在も びっくり玉手箱」
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ハイデルベルク城は、城壁や塔、火薬塔や庭園等の他に、フリードリヒ館、ルートヴィヒ館、ルブレヒト館など、代々の選帝侯が建てた城館が、中庭を囲むように立ち並ぶ「城郭宮殿」である。建築面での特徴は、何度も増改築が行われてきため、様々な建築様式が見られることだろう。たとえば、現存する城内最古の城館であるループレヒト館の内部には、ルネサンス様式の暖炉が設けられ、14世紀に建築された八角塔はゴシック様式だ。またオットー・ハインリヒ館は、ドイツ初の宮殿建築といわれる。
口語短歌
「イギリスの 王室祖先が 海を越えて 愛を育んだ ハイデルベルク城」
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エリザベスは大変に魅力的な女性で、「慈愛の王妃」と呼ばれて慕われていた。フリードリヒ5世も、エリザベスをとても大事に思っていたに違いない。だが、二人がハイデルベルク城で過ごす日々は、そう長くは続かなかった。フリードリヒ5世は1632年に36歳の若さで亡くなってしまうが、エリザベスは夫との間に13人もの子宝を授かっていた。そのなかで、末娘のゾフィーはドイツ北部のハノーファー侯爵家に嫁いでいる。このゾフィーの長男ゲオルクは、ジョージ1世としてイギリス国王の座に即いた。現在のイギリス女王エリザベス2世は、このジョージ1世の子孫である。つまりエリザベスは、現在のイギリス王室の祖先なのだ。ハイデルベルク城は、現在のイギリス王室の祖先となる女性が、海を越えて嫁ぎ、夫と愛を育んだ城でもあるのだ。
参照
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61717
「2021年軽井沢レイクガーデンに咲いた薔薇たち」
「プリンセスアン」2021年9月7日撮影
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/96/e2c8f8f8c0578b2fe03151df9e1558ba.jpg)