世界中から訪問する価値のある大聖堂、教会だけを厳選し、それらの歴史や見どころ、建築様式などを詳しくご紹介致します。誰もが知る有名大聖堂から街の小さな教会まで、見るだけで行きたくなる様な大聖堂と教会の情報が満載です。
プラハ「聖ヴィート大聖堂」
「完成は600年費やし聖堂は 様式混在異なる時代」
プラハ観光最大の目玉である「聖ヴィート大聖堂」は、プラハ城の敷地内に圧巻の迫力で聳え立っています。チェコ王国(ボヘミア王国)の歴代王を祀るこの大聖堂は、929年に聖ヴァーツラフがカトリックの総本山として建てたロマネスク様式の簡素な教会が起源です。その後、1344年にカレル1世の命により大改修が始まり、約600年の歳月をかけて現在の姿に変貌を遂げました。聖ヴィート大聖堂は、完成までに数世紀の時を費やした事で、ゴシック、ルネッサンス、バロックなど、異なる時代の建築様式が混在しています。
大聖堂内部の装飾や礼拝堂を飾るステンドグラスの数々も素晴らしく、中でもアルファンス・ムハ(ミュシャ)の作品「聖キリルと聖メトディウス(画像下)」は必見です。
イタリア・ミラノ「サンタ・マリア・デッレ・グラツイ工教会」
「ダビンチの最後の晩餐描かれた 古びた教会世界遺産も」
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会は、イタリア ミラノにあるルネサンス様式の教会です。一見規模の小さい古びただけの教会に見えますが、この教会が隣接する食堂の西側の壁には、あのレオナルド・ダ・ヴィンチ作の壁画「最後の晩餐」が描かれています。
ドイツ「ケルン大聖堂」
「ゴシックの最高傑作聖堂は 戦争傷跡戒めの証」
ドイツ四番目の都市である「ケルン」に一際高くそびえるのが世界遺産「ケルン大聖堂」です。ゴシック建築の最高傑作と称されるこの大聖堂は、1248年から1880年にかけて建設されました。完成まで実に600年以上の歳月が費やされていますが、600年のうち約250年間ほどは、全く手付かず状態で放置されていました。第二次世界大戦中には深刻なダメージを受けますが、20世紀半ばから開始された修復によって、その大部分が当時の姿を取り戻しました。ただし、21世紀現在も修復作業は継続されており、応急処置的として当時使用されたレンガなどは、戦争の悲劇を繰り返さない戒めとして現在も残されています。
無料で入場できる聖堂内部には、ステンドグラスや礼拝堂など多くの見所が存在しています。その中でも、19世紀前半にバイエルン王「ルードヴィッヒ1世」より寄付された「ステンドグラス」と、ローマの大司教が12世紀にミラノから持ち帰ったとされる「東方の三博士の聖遺物」は必見です。
参照
https://amazing-trip.xyz/t-blog/cathedral/
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