たそがれ日記

したたかに、しなやかに。

日本人になった。

2012-03-10 22:37:51 | 日記

日本文学者の ドナルド・キーン さんが震災で国籍取得と日本永住を決心した
・・と言うニュースを聞いて、
10年前、娘のように可愛がっていた中国生まれの彼女の事を思い出した。

国費留学生として、日本滞在中の彼女が、近所に住んでいた事で、知り合った。
色々な事がある度に、相談に乗ってあげていた。素直な愛すべき子でした。

大学を優秀な成績で卒業。卒業式には振袖袴を着せてあげ、嬉々としていた。
日本人枠しかない、厳しい就職試験にも合格。
中国と日本との架け橋になりたいと夢を語っていたある日。

日本のお父さん、お母さん・・聞いてほしいと真剣な顔で話しだした。

帰化したい。嘘でしょ。帰化するとはどんな事か、解って話してるの?の会話が
続き・・それ以来すぐには、返事は出来なっかつたのです。
よく考えて、良く考えて・・と何度も説得。

ひと月も過ぎたころ、気持ちは決まった・・と。以前から考えていた事であるし、
保証人は中国の人と、大学の先生。

日本の役所の手続きが、大変・・日本名を是非考えてほしい・・と。
実家の親にも了解済み。
実家の親が挨拶に来日するという所まで、考えていた。

本人の中国名の一字を、入れ、姓名判断の本を読み、候補をいくつか考えて、
決めた。〇〇〇子と本人も気に入り、役所に提出。新しい職場で、日本人として
歩み始めた。
此のバイタリティイに今時の若いものは・・
との考えは逐次消えていきました。

職場の寮での一人住まいの生活が落ち着いた頃、初給料で買ってきた・・と
お酒を持って現れました。もう立派な日本女性。敬語と話し言葉の違いさえ身につけ、
驚くばかり。

ゆずりはの考え方も変わっていかざるを得ない。凄い経験をさせて貰いました。


いつか彼女のその後、現在を又書いていきたいと思います。
出張先からのメールが届きます。目まぐるしく世界を飛び回っているようです。

勿論、日本名で。


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