ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

二つの美術展を見るーその1

2021年08月30日 14時20分16秒 | 美術 アート
秋田市で美術展が二つ、行われております。
一つは「怖い浮世絵展」、もう一つは「香りの器ー高砂コレクション」です。見てきました。

「怖い浮世絵展」の内容は、「葛飾北斎や歌川広重、豊国、国芳、月岡芳年など、各時代を代表する浮世絵師達が描いた作品を中心に、江戸時代後期から明治時代にかけて描かれた肉筆画も合わせてご紹介します。」(チラシからの引用)

この美術展を見ると江戸人の好奇心は、役者絵や美人画、あるいは名所図会に留まらず多方面に渡っていたことがわかる。「怖いもの見たさ」はいつの時代でも人々の心の奥底にあるものだろうけれど、特に江戸後期ではそれが一気に開花したように思われる。不遇な最後を遂げた人の霊が、自分の死の真実を世の人に知らせようと幽霊となって現れたり、怨念がそれをもたらしたものに取り憑き無念を晴らすことに、江戸の人々は「喝采の念」を感じたのだろうか。

幽霊は人間が死後に変異したものである。動物が変異したものは妖怪とかお化けと呼ばれる。今の現実世界では病原菌や統治制度の変異がある。幽霊や妖怪は今のコロナの変異に比べると可愛いものだなどと思いながらこの美術展を見てきた。




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