ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

クニマスは生きていた

2010年12月17日 11時32分38秒 | 秋田県のくらしと歴史

上記の画像はクニマスを発見する為に掛けられた報奨金のポスターです。

昨日、「絶滅」から回帰した魚類と、魚介類を「絶滅」させない為の方策の2つのニュースが大きく取り上げられていました。
一つは、かって秋田県の田沢湖にのみ生息していた「クニマス」が山梨県の西湖で発見されたとのニュースです。
もう一つは、有明海の魚介類の減少の原因とされる諫早湾干拓の為の堤防閉め切りを開門しなさいと言うニュースでした。
「クニマス」が70年の時を経てその生存が確認されたのには、多くの人が驚きを受けたと思います。
私たち秋田県民にとっては田沢湖は湖にまつわる伝説や風光明媚な景色とともになじみのある所です。
田沢湖はその湖水の蒼さや透明度の深さなどとは裏腹に「死の湖」であったと小学生の頃に教わった記憶があります。
湖水の色の蒼さや透明度が高いことは、流れ込む河川が少なく、湖水が汚れにくい事もその理由の一つですが、実は湖水に生息するプランクトンなどの微生物も少ないため水の透明度を高くしていることにも因ります。
玉川毒水と呼ばれる強酸性の水を湖に引き入れ、それにより生物が住めない環境にしてしまった事により田沢湖を「死の湖」としてしまったのでした。
近年、玉川温泉よりの酸性水を中和する設備も整い少しずつではあるが田沢湖の酸性度も改善されて一部の小魚が生息しているようですが、クニマスが生息してた頃の環境にはまだ程遠いとのことです。
一度壊れてしまった環境を元の状態に戻す事は大変な事なのはこの田沢湖の例を見ても明らかです。


有明海の海の自然をこれ以悪くさせないためにも、早期の干拓用堤防水門の開放が待たれます。



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