ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

写真などのアスペクト比について調べてみました。

2016年08月16日 16時47分29秒 | 写真とカメラ
人に見てもらうことを前提にした作品で平面的なものの代表としてはつぎの物があります。
絵画、映画、そして写真です。
それらの表現物の横縦比に共通点はあるのかという疑問を持ったので調べてみました。

このきっかけは先日、竿燈祭りの写真を撮ったのですがそれをプリントするとき、どのサイズに引き延ばすかを考えたからなのです。

自宅のプリンターはA4サイズまでしか印刷できない家庭用の一般的なものです。
大きく引き延ばすとなると、専門店にお願いするしかありません。
カメラのキタムラが一番近いので、聞きに行ってみました。
手ごろなサイズではA4、四つ切、ワイド四つ切、がありました。それ以上のサイズではプリント料金が高くなってしまいます。それにその写真を収める額もそれなりに高いのです。

実は四つ切サイズの写真額を親戚からもらったものが数点あったのです。
それはフィルム時代の写真額でアルミフレームの古いものでしたが十分実用にはなる物でした。

そんな理由で深くは考えずに四つ切サイズでプリントをお願いしたわけです。
出来上がった写真を額に収めてみました。サイズ的には当然ピッタリです。
A4サイズの写真額もあったのでそれにも収めてみました。
それらの額に収めた写真を眺めているときに気付いたことがあります。
収められた写真は人物が単独で写っている縦長の構図なのですが、人物の左右の配置が四つ切の方がバランスが良いことに気が付きました。
これがA4だと少し縦長すぎて左右の余白が少なすぎる気がしたのでした。

こんなわけで、フィルム時代からある写真の印画紙のサイズだとか、はたまた絵画におけるキャンバスの規格だとか、映画のスクリーンの横縦比について少し調べてみようと思った次第です。

前置きが長くなりましたがここからが本題です。まずは写真の印画紙のサイズから。
普通に使われているサイズを挙げてみます。単位はミリです。(内は長辺と短辺との比率)

L版       89x127  (1.426)
2L版      127x178 (1.401)
8切り      165x216 (1.309)
6切り      203x254 (1.251)
ワイド6切り   203x305 (1.502)
4切り      254x305 (1.200)
ワイド4切り   254x356 (1.401)
半切り      356x432 (1.213)
全紙       456x565 (1.239)
以上が印画紙の寸法です。参考までにA4サイズはというと。
A4       210x297 (1.414)

次に絵画のキャンバスの号数のサイズを調べました。
絵画のキャンバスの規格は号数で表しますが、同じ号数でも人物用と風景用では寸法が違っていました。
キャンバスの号数は0号から500号まで定められていますが、ここでは印画紙との比較ですので2L版相当以上を取り上げます。



味気ない表の羅列でこのブログを見ている読者の方には申し訳ありませんが、もう少しご辛抱ください。
次は映画とテレビ画像の横縦比についてです。
映画のスクリーンには次のアスペクト比の物があります。
縦を1とすると横の比率は以下のようでした。

スタンダード・サイズ  1.33:1
    これはテレビ放送の標準画面である(4:3)と同じです。4÷3=1.333です。
ビスタ・サイズ     1.66:1
    テレビのハイビジョン放送の画面は1.78:1(16:9)です。
シネマスコープ     2.35:1(12:5)
他に70mmサイズがありますが、特殊なサイズですのでここでは取り上げません。

今の映画ではスタンダード・サイズで撮られる作品は少ないのですが、見ていて画面全体を視野に入れて見れるというのが、このスタンダード・サイズではないかと思います。
下線を引いてある数字に注目していただければ、テレビの標準画像も映画のスタンダード・サイズとほぼ同じ比率になっているのがお分かりかと思います。


さて、写真の話に戻ります。写真には観ていて心地よい構図というのがあるのではないかと思っています。
4切りサイズの横縦比は1.2でした。
印画紙のL版、2L版、と4切りと6切りのワイド版を除けばアスペクト比は1,2から1.3台に収まっています。
また、絵画のキャンバスの人物用であるFサイズでもそのアスペクト比は1.2台がほとんどでした。
Pサイズ(風景用)ではFサイズより長辺の比率が高くなっていますね。

これらのことは何を意味しているのでしょうか?
素人考えですが、人物像を写真や絵画で描くときには横縦の比率には適するものがあるのではないかと思ったのです。

参考までにデジタルカメラの画面のサイズを観てみましょう。そしてそれは変更できるようにはなっています。
私の手元には数台のデジカメがありますので、メニューから画像サイズを呼び出してみました。
まずはソニーα55のメニューです。




次はルミックスG-1です。


次はスマホカメラの画像メニューです。


上記のことから、α55では2種類の画像サイズしか選べません。3:2と16:9のメニューしかありませんでした。
ルミックスG-1では3種類が選べました。ソニーにはない4:3のメニューがありました。
スマホのカメラには3種類のメニューがありました。16:9と4:3と1:1です。
1:1の正方形があるのは珍しいですね。これは写真投稿サイトのインスタグラムでは正方形の写真しか扱えないからなのでしょうかね。
4切りに近いサイズではα55では3:2、ルミックスでは4:3ということになるのでしょうね。
5:4という1.2の比率があってもよさそうなのにと思ってしまいます。

さて、何はともあれ、人物を写真に撮るときにこれからは4切りなどの古典的サイズでやってみようと思ってい居るのですが、飛び切り小顔の八頭身美人ならば縦長のA4とかA3で撮ってしまうかもしれませんね。

いやいや、今のは冗談です。
こんな事をいったらモデルさんに叱られますからね。



 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿